2019年03月01日

Kælan Mikla / Nótt eftir nótt(2018)

アイスランドのElectroユニットによる4thアルバム。

"Synth-Punk Trio"と銘打つKælan Mikla。New-Wave的な性急ビートに乗せたミニマルSynthといった態で、3rdまではガレージ色が強いオールドスクールパンクの様相だったが、本作で化け化け。重厚なColdwaveに覆われた音像、リヴァーヴに包まれたVo、展開もリズムもビート一辺倒ではなく「BPMの高いエレクトロニカ」という印象に。総じて、アイスランドらしい音楽になったなあと。

変わらない点でいうとLaufey Soffía嬢の躁鬱ボーカリゼーションだろうか。矯声を上げ叫びくだを巻くかと思えば次の瞬間にポエトリーリーディングが始まるという、ネイマールも驚きの切り返しの深さ。成る程レイキャビクのポエトリー・スラムで優勝経験がある訳だ...聞き返すと1stの頃よりは「躁」は大人しくなり「鬱」はより沈み込んだ印象だが、この女優振りが一層曲に奥行きを与えているといって良いだろう。Myrkurとはまた別ベクトルの、北欧のお洒落変態系として刮目すべきトリオである。

【Favorite Number】Hvernig kemst ég upp? / Andvaka

Nótt eftir nóttNótt eftir nótt
Kaelan Mikla

曲名リスト
1. Gandreið
2. Nornalagið
3. Hvernig Kemst Ég Upp?
4. Skuggadans
5. Draumadís
6. Næturblóm
7. Andvaka
8. Nótt Eftir Nótt
9. Dáið Er Allt Án Drauma

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Into the All
Zanias
Into the All
Let Them Be Alien
Lebanon Hanover
Let Them Be Alien
Fierce
Hante.
Fierce

posted by kerkerian at 23:51 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月03日

Kriistal Ann / Touched on the Raw(2018)

ギリシャのelectro嬢による5thアルバム。

2年前の3rd"Cultural Bleeding"では比較的まとまった感じのキャッチーめなGoth-Electroを標榜していたKriistal Ann嬢ですが、何ということでしょう...この2年間でとんでもないバージョンUPを遂げていたようです。

今様のMinimal-Synthに生リズムを載せた"Lost In Frame"がGoth-Rock的味わいを見せたかと思えば、次の"Silver Rain"ではColdwaveにサックスによるDark-Jazz的アプローチを咬ませたミニマル曲。以降もアゲ曲やチル曲など的を絞らせない多彩な音世界を展開。従来のソロでのリバーヴ・ポップは殆ど見られず、ミニマルウェーヴにデュオ活動しているParadox Obscurのポジパン要素を織り交ぜてきたような作風に。「置きにいってる」曲は一つとしてなく、全編攻め攻めのExperimentalだが神秘性を纏い不思議な品格が宿っている印象。あとはAnn嬢のVoがオバ声だけじゃないバリエーションを持っていたことも新発見。アルバムオブザイヤーに推せる一枚。

【Favorite Number】Lost In Frame / Talking To The Beast

Touched on the RawTouched on the Raw
Kriistal Ann

曲名リスト
1. Lost In Frame
2. Silver Rain
3. Black Art
4. Talking To The Beast
5. Solem Disguise
6. A Hundred Miles
7. Going Back
8. Touched On The Raw
9. Secret Shore
10. Black Art (Black & White Remix)
11. Talking To The Beast (Soundscapes Remix)

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Paradox Obscur
Paradox Obscur
B07D6T6XPJ
Dream for the Fall
Schonwald
B0196ZL33C
Sets & Lights
Xeno & Oaklander
B07B62QPHW
posted by kerkerian at 18:36 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月24日

IC3PEAK / Сказка(2018)

ロシアのエレクトロ・デュオによる4thアルバム。

ジャケからして、もうヤベー奴確定な作品で変態系にしてホラブル...Anna Von HausswolffSoft As Snowと2018年は怖いやつ多いのう...!

EP作品で"Kawaii"とか"より多くの愛"とか邦題ではなく本題でタイトリングされているくらいジャパネスクを拗らせているようで、しかしその意味とは裏腹に攻撃的なElectroclashを撒き散らし、エスニックなTrip-Hop...The GrusとかAisha Deviに通ずる...そんな最高なIC3PEAK。本作ではそんな拉げたインダストリアルノイズによる攻撃性に加え狂気的なロリヴォイという新たな武器を携え、より変態性に磨きを掛けてきた模様だ。それにしてもNastya嬢...ウィスパリング、ヒステリー声、ロリ声(中)、ロリ声(高)、ナチュラルと七色ヴォイっぷりが凄い。多層的なコーラスとも相俟って少女が代わる代わる呪いの歌を放ってくる如き様相に呆然とする一枚だ。聖夜のご褒美としてお薦めしたい作品である...!

【Favorite Number】Сказка / Привет / Таблетки

СказкаСказка
IC3PEAK

曲名リスト
1. Считалочка
2. Сказка
3. Привет
4. Красота и сила
5. Полчаса
6. Смерти больше нет
7. Таблетки
8. Слезы

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Sometimes
The Grus
Sometimes
Glass Body
Soft as Snow
B07DPF47LV
Body Work
Negative Gemini
B07B64T365
posted by kerkerian at 01:48 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月23日

Emika / Falling in Love With Sadness(2018)

UKエレクトロ嬢による6thアルバム。

毎作、快哉と失望の狭間でやきもきさせられてきたEmika嬢の新作だが、2nd"Dva"、4th"Drei"とどうやら一作おきにElectro/Experimentalという法則性(ALI PROJECTの白アリ・黒アリ方式)が確立されたようで、本作は気が早いですが昨年の5th"Melanfonie"の直後から待望していました。

作風は"Drei"の開放的なSynth-Popを押し進めた印象で、よりフィジカルでストレートにビートを刻む楽曲が多い。前作がドープな音使いを多用した10'sスタイルなら、今作はボーカルチョップやSynthを全面に出している。楽曲によっては男VoをFeatureしていた前作と比べると、繊細なファルセットによるEmika嬢のVoが堪能でき、宇宙的な上昇/下降音階が随所に飛び交っているのも相俟って好みとしては断然こっち。Experimentalのアクの強さは減退したものの、Emika嬢のクラシックのルーツとも程よく融合している集大成作なのではないだろうか。もう奇数ナンバリング作のインストアルバムは要らないのよ...?|ω・`)チラッチラッ

【Favorite Number】Could This Be / Run / Promise

Falling in Love With SadnessFalling in Love With Sadness
Emika

曲名リスト
1. Wash It All Away
2. Could This Be
3. Run
4. Close
5. Promises
6. Killers
7. Falling (Reprise)
8. Falling In Love With Sadness
9. Escape
10. Eternity
11. Wash It All Away (Waterfalls Version)

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Lost At Sea
Snow Ghosts
Lost At Sea
Hybrid
Elsiane
B07DPF47LV
Quixotic
Martina Topley-Bird
B07B64T365
posted by kerkerian at 17:45 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月16日

Emma Ruth Rundle / On Dark Horses(2018)

USのSSWによる3rdアルバム。

The Nocturnes、Red Sparowes、Marriagesのボーカリスト/ギタリストとしてAlternative界において知る人ぞ知る存在のEmma Ruth Rundle嬢。それぞれの活動でPost-Rock的な音楽性を標榜していたが、ソロの作風もその延長上にあると見ていい。但しより深化し、アートロックの態で世界観もパーソナルな面を大きくクローズアップしているのが特徴、まあソロらしいソロっすわ。

ソロ3作目を数える本作は、Experimental性は薄いもののドゥーミーで鬱くしくも美しい、10'sに蘇るシューゲイズといった印象。全てスロー曲にも関わらず終始張りつめた緊張感が流れており、とりわけギターの音作りの隙のなさ...適度な分厚さと濃さで音空間を彩るさまは流石本職といったところか。Colouring Rainbowsと並ぶ、ギターオブザイヤー2018候補である...!

【Favorite Number】Fever Dreams / Darkhorse

On Dark HorsesOn Dark Horses
Emma Ruth Rundle

曲名リスト
1.Fever Dreams
2.Control
3.Darkhorse
4.Races
5.Dead Set Eyes
6.Light Song
7.Apathy on the Indiana Border
8.You Don't Have to Cry

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Salome
Marriages
Salome
A Year of Spring
The Nocturnes
B07DPF47LV
Live at Roadburn 2012
Chelsea Wolfe
B07B64T365
posted by kerkerian at 01:20 | Comment(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする