2018年05月30日

Sharone & the Wind / Enchiridion of Nightmares(2018)

USのGoth-Rockバンドによる2ndアルバム。

Diablo Swing OrchestraZeitgeist ZeroBirdeatsbabyと、定期的に現れるDark-Cabaret Rockでございます。Michelle嬢による優美なピアノが全編で主役を張っており、ギターとリズムはメタルの一歩手前なほどの重厚感を誇る。そして力み過ぎな感じのヴォイでSharone嬢が野太く歌い上げる。B級なジャケからはあまり想像できませんが、先に挙げたDark-Cabaret勢とは異なり変態性は無く、ミドルテンポで丁寧にグルーブを紡ぎながらドラマティックに展開する王道オルタナだ。

この手のジャンルではソプラノ声でオペラティックな歌唱が多いため、Sharone嬢のストロングに圧してくる系Voは非常に新鮮。ピアノが対旋律になる場面が多いのだが、高いキーをピアノが、低い方を歌が担っていてバランスが取れている。「音の壁」役に徹しているギターもGothic-Rock感があって良い。因みに過去アルバムに遡ると1stEPは殆どピアノ+Voのみのアコースティック作品で、1stフルではリズム隊がプログレッシブに動き回りギターが時折ブルージーなフレーズを奏でるトラッド感のあるアートロック作品だった。つまりギターの比重と共に音の重さが増してきているのである...!こうなると行き着く先はメタルしか無いような気がするが果たして。個人的には前作の1stフル"Storm"が一番好みではある。

【Favorite Number】Graveyard / Demons / Exorcist

Enchiridion of NightmaresEnchiridion of Nightmares
Sharone & the Wind

曲名リスト
1. Fable
2. Graveyard
3. Haunted House
4. Demons
5. Music Box
6. Mirror Ghost
7. Zombie
8. Fire
9. Cursed
10. Exorcist
11. Death of a Clown

Amazonで詳しく見る






Salem's Wounds
Karyn Crisis Gospel of the Witches
B00SVDJ496
Ascension
Wounded Soul
B000R9YDM0
Coffin' Up Bones
Casket Casey
B000DZIG76

posted by kerkerian at 02:50 | Comment(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月29日

Navy Bruise / Get Your Bruise On!(2018)

デンマークのElectroデュオによる2ndアルバム。

ジャケからしてウッ...となりますが音楽性から世界観から、一言でいうとエグみが深い。。美しくもホラブルなサウンドに、夢遊病者のようなWanda嬢のVo。Greasy Synth-Popを標榜しているだけあり、粘っこいエレクトロで不穏アンド不安を喚起する...ただ決して不快ではないのが素晴らしき。ゴテゴテし過ぎず、適度にミニマルな音作りが絶妙で、アクの強さと共にスタイリッシュな印象も与える。コンポーズ担当のHansen Hansen氏のセンスの勝利だウィー!
えるしってるか...?実はウィー!じゃなくてユース!だった事を...?

Wanda嬢の歌唱がまた魅力で、ビッチかと思いきや蠱惑的に囁いたり美声で歌い上げたり。この不安定感に懐かしさを覚えていたのですが、なんでもKatie Garside(ex.Daisy Chainsaw、Queenadreena)の影響を受けているということで得心。クイーンアドリーナはアルバムオブザイヤー20022005にチョイスしているので未聴のかたは是非。暗黒オルタナ好きなら刺さる筈...そして当然このNavy Bruiseにも不思議なシンパシーを覚える筈...!

【Favorite Number】Lemonshaped / Airhead / Nune

Get Your Bruise On!Get Your Bruise On!
Navy Bruise

曲名リスト
1. Cocaine Downslide (feat. Michael Marshall Smith)
2. Lemonshaped
3. Airhead
4. Stupid Stupid
5. Zombies
6. A Headache a Day
7. Running With Scissors
8. Dressed As Your Mother
9. Lose and Smother (Feeling Exploited?)
10. Nune
11. Hibernate

Amazonで詳しく見る








Ecliptic
Neonsol
B01N2L9HXK
Ride
Freja Kirk
B00YUOTL3O
PROMISCUOUS Tendencies
Junksista
B077XD2HFD

posted by kerkerian at 23:12 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月28日

Hide / Castration Anxiety(2018)

USのIndustrialデュオによる1stアルバム。

没後20年を迎えて尚、一過性のブームや沈静化することなく常に一定の存在感を放ち、恰もまだ現役で弾き続けているような、身近に感じ続けられるような気すらするレジェンドhide。そんなアニバーサリーな年に同名の凄いデュオが出て来たのは全くの偶然ながら運命だろうか。英語圏なので発音はハイドなんだろうけど...土井八郎ちゃうで...?hideは晩年のサイボーグ・ロックが有名ですが、当時先鋭的な音楽としてNine Inch Nailが演りだしたIndsutrialの要素をいち早く導入したんだっけな…そういえば。そう考えると精神性はこのHideと共通項があるかもしれない。なんかジャケも無言激っぽい気がしてきたし。裸体の人はJealousyのYOSHIKIかな...?

さて、ポップ要素皆無の本格的な暗黒インダストリアルのご紹介はフィメこれ的にも久し振り。ひたすらに金属的に打ち鳴らされるエッジィなサウンド、直線的なビートにHeather嬢が機械的にメロディレスな言葉を投げつけてくる感じ。垣間見えるPunkイズム、これってやっぱりZilchの影響受けてんじゃね?とか考えてしまう。殆どhideの話になってしまいましたがその音楽は永遠に。いつも私の心の中では"MISERY"が鳴っています...HURRY GO ROUND観に行こっと。

【Favorite Number】BOUND/SEVERED / COME UNDONE

Castration AnxietyCastration Anxiety
Hide

曲名リスト
1.Fall Down
2.Bound/Severed
3.Close Your Eyes
4.Wear Your Skin
5.Come Undone
6.Wildfire
7.Fucked (I Found Heaven)
8.All Fours

Amazonで詳しく見る








Red Moon Era
Stillborn Diz
B00GZ6DI6G
Kingdom Come
Gazelle Twin
Kingdom Come
Holding Hands With The Shadow Man
Pretty Addicted
Holding Hands With The Shadow Man
posted by kerkerian at 00:44 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月27日

Vore Aurora / Eidolon(2018)

UKエレクトロ・デュオによる1stアルバム。

Synth-PopにDream-gazer的なリヴァーヴが全編を覆い、A'Lizzabeth嬢のクールな歌唱が神々しいVore Aurora。時折、相方のJonah氏の「一部音声を加工しています声」なVoとのユニゾンにビタースマイルを浮かべるのですが、1曲目の"Scratched Surface"だけだったようで一安心...なんでこれ冒頭に持ってくるかな...

音数を抑えたMinimal-Technoで、前述のVoが少し遠くに感じるリヴァーヴやSynthのうねるエンベロープにより、Darkwaveながらも光が射すようなEthereal感があるのが特徴。ホワイトバランス振り切ったようなジャケの印象も強いのかもしれない。総じて、刺激とか面白みよりもじわじわと耽溺するような作風で大変地味なエレクトロなんですが、最後のPlaceboのカバー"Meds"だけ気合いが入りまくった映えるコズミックなクラブサウンドで笑った。オルタナリスナーとしては、有名な"Nancy Boy"や"You Don't Care About Us"、"The Bitter End"あたりを選ばないセンスを「わかり手!」と讃えたい。

【Favorite Number】In Out And Thru / Meds

EidolonEidolon
Vore Aurora

曲名リスト
1. Scratched Surface
2. Hollow Point
3. Lunar Distance
4. Sulfide
5. In out and Thru
6. Reprobus
7. Blush Response
8. Null Plus Void
9. Slate
10. Envenom
11. Meds
12. In out and Thru (Mr.Kitty Remix)
13. Scratched Surface (SØLVE Remix)

Amazonで詳しく見る








Pleasure
Sixth June
B00FYCEMXU
Play with Lies
Cult Club
Play with Lies
Subtleties
Tuxedo Gleam
Subtleties

タグ:ethereal darkwave US
posted by kerkerian at 01:34 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月25日

Unlucky Morpheus / Saireco Jealousy(2018)

日メタル・プロジェクトによるリメイクアルバム。

2009年リリースの東方メタルアレンジアルバム"Jealousy"。あんきもとの出会いの1枚であり、同人音楽への入口となった個人的にも思い出深き作品を、現ラインナップのフルバンド形式でサイレコしたのが本作。巧いこと言ってる感と脱力感が同時に押し寄せるタイトルが、また良き。

最初にあんきもをレビューした"猫吟鬼嘯"の時も書いたのですが、東方曲と某メタルレジェンド曲の2つの本ネタを合体させ、かつオリジナリティを出すという"Jealousy Of Silence"を聴いた時の衝撃たるや。当時、東方曲を知らなかった自分でも、これは只のパクリじゃないんだなと確信させるセンスに満ち溢れていた。(余談ですがゴールデンボンバーの"イミテイション・ゴールド"を聴いたときも同じことを感じた)。元ネタへの愛があることは前提で、深い音楽知識と豊富な語彙力の為せる業なのだ...!先日「1曲目の譜面を真逆にした2曲目」という構成のEP"CADAVER / REVADAC"で度肝を抜いた彼らだが、10年前から既に図抜けた音楽素養を示していたんですな・・・!

さて本作はサークルの中心人物、紫煉氏は演奏には参加しておらず、仁耶氏のギターとJill嬢のバイオリンによるテクニカルバトルが随所で繰り広げられる、重厚かつ本格Symphonic-Metalの様相。元曲の良さ+天才的アレンジ+超絶技巧=否応無く名作である。これはYOSHIKIさんもニッコリ。

言っちゃったね、Silent Jealousyって。

【Favorite Number】Jealousy of Silence / Le Cirque de Sept Couleurs / Perverseness

Saireco JealousySaireco Jealousy
Unlucky Morpheus

曲名リスト
1. Scharlachrotの地平線 ( Instrumental )
2. Jealousy of Silence
3. Endless Control
4. Le Cirque de Sept Couleurs
5. BPM210の上海アリス ( Instrumental )
6. 魔境堕天録サリエル
7. Perverseness
8. 百鬼飛行

Amazonで詳しく見る




CADAVER / REVADAC
Unlucky Morpheus
B079MJGM7X
Gate of Fantasia
CROSS VEIN
B0796556SF
Jealousy
X
B01G8X5VH4

posted by kerkerian at 01:23 | Comment(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする