2018年05月05日

Noibla / Hesitation(2018)

ポーランドのProg-Rockバンドによる1stアルバム。

ポーランド産、というだけでセンス◎なのは約束されたようなもの...緩やかなグルーブに、Katarzyna嬢の美声美メロが紡ぐアダルト・コンテンポラリー風味な作品。音がProgressive-Rockっぽいのでカテゴライズしているが、iamthemorningThe Waking Seaのような変拍子や目紛しい展開、長尺などのプログレ要素はない。いわゆる雰囲気プログレだ。

そのトラッドな...アンビエントともいえる空気感を醸すのに貢献しているのがオーボエ、ソプラノ・サックス、コントラバスのアディショナル隊だ。終始落ち着いたテンポで、ともすれば淡々となり過ぎる楽曲にメランコリックなドラマ性を与えている。勿論ギター・ベース・ドラムの基本スカッドも堅実なプレイで熟練のアンサンブルを感じる。制作に4年費やしただけあって非常に丁寧な仕事振りが見てとれる、滋味ながら味わい深いアートロックの良作。

【Favorite Number】Atlantis / Cistercian Bell / Metanoia

HesitationHesitation
Noibla

曲名リスト
1. Faux Pas
2. One Minute More
3. Utani
4. Atlantis
5. Coming Home
6. Cistercian Bell
7. Metanoia
8. Hesitation
9. It's All I Have









New World
Ioearth
B00ZRACP4M
Live in Trojkais
Artrosis
B00005OWHZ
Rescarlet
Closterkeller
B016TVMSK8
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2018年05月01日

Rolo Tomassi / Time Will Die & Love Will Bury It(2018)

英Mathcoreバンドによる5thアルバム。

個人的に聴くのは2ndの"Cosmology"以来8年振りで、今回は敢えてその間の作品をスルーして挑んでみた...まあ聴くのに体力を消耗する系の音楽性ってのが主な理由なんですが、この間VoとKey以外のメンバーが交代しているということで、どのくらいの変化があったのかを検証したく。

冒頭のアンビエントな"Towards Dawn"、2曲目のエモなDream-Pop"Aftermath"でArt-Rock路線かな、丸くなったなと油断させてからの3曲目以降は暴れまくりのスクリーモ塗れ。至って通常運転でワロタ。結論、Black-Metal的な展開とArt-Rockを行き来する音楽性は不変なようですが、音がより整理され8年間正しくエクスペリエンスを重ねて来たんだなあと親目線で感慨に耽ってみたり。あとEva嬢のスクリーム:ナチュラルは9:1から8:2くらいにはなっている。因みにスクリーミングの技術が高すぎてEva嬢なのかKey氏によるものなのかが判別不可なのは相変わらずで、この辺はライブ映像で確認されたし。

【Favorite Number】Aftermath / A Flood Of Light

Time Will Die & Love Will Bury ItTime Will Die & Love Will Bury It
Rolo Tomassi

曲名リスト
1. Towards Dawn
2. Aftermath
3. Rituals
4. The Hollow Hour
5. Balancing The Dark
6. Alma Mater
7. A Flood Of Light
8. Whispers Among Us
9. Contretemps
10. Risen

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Hail Mary
iwrestledabearonce
B00WOFOMSU
They Want You Silent
Bloodlined Calligraphy
B0009E32KC
Eyes Set To Kill
Eyes Set to Kill
B0788WXTJD
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2018年04月28日

Anna Von Hausswolff / Dead Magic(2018)

スウェーデンSSWによる5thアルバム。

過去最強クラスの、空恐ろしいジャケ...これだけでSAN値削られそうなものですが、楽曲も中々にインサニティである。ドローンでアトモスフェリックなシンフォから立ちのぼるAnna嬢の熱に浮かされたような歌唱...基本美声なんだけど不定期に発せられる怪鳥の如きスクリームに戦慄を禁じ得ない。

とまあ作風は4thまでと然程変わらないのだが、本作では長尺による5曲構成というのが異彩を放ち、宛らプログレアルバムの様相だ。そのためか、従来のIndie-Rockよりも重く複雑で、Post-RockやところによりMedievalな印象も残った。歌パートは全体の3割程度に過ぎず、総体的にはホラブルな環境音楽といったところか。今年のGWはひとり部屋の片隅で本作に浸り、死にたいと願いながらガッツリと沈み込んでいきたい。

【Favorite Number】The Truth, The Glow, The Fall

DEAD MAGICDead Magic
Anna Von Hausswolff

曲名リスト
1. The Truth, The Glow, The Fall
2. The Mysterious Vanishing of Electra
3. Ugly And Vengeful
4. The Marble Eye
5. Källans återuppståndelse

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Some Heavy Ocean
Emma Ruth Rundle
B00JS0IZ5A
Ballads of Living and Dying
Marissa Nadler
B0076Q3NEQ
Older Terrors
Esben and the Witch
B01LGAZ7IW
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2018年04月14日

Excessive Visage / You Are Lost Anyway(2017)

独Progressive-Rockバンドによる4thアルバム。

2017年作品の、いわゆる変態枠である...!序盤からパーカッションとピョロロ〜と気の抜けた音によるインプロヴィゼーシブな展開からの牧歌的な歌唱…Arcade Fireを思わせるジャズインディー・サイケデリックロックな様相。ピョロロが止むと同時にメインの女性Voが登場で、どうやらこのLarissa嬢がVo兼スライド・ホイッスル担当のようだ。この終始フリーテンポでブラックホール的な1曲目の"Dragged In"がExcessive Visageを象徴する最たる変態曲な訳ですが、以降はアグレッシブでギター主体のマス・ロック的な作風。各パートが極めて自由に音を競い合い、Larissa嬢のブルージーな歌唱がスモーキーでキャバレーチックな雰囲気を曲に与えている。ゴチャっとしていそうで意外に音数は少なく、あくまでグルーヴで勝負するという自信の現れのようにも思える。あと例のピョロロは冒頭以外に一切出番が無く、飛び道具は虚仮威し用途以外には多用しないというのは分かり手だなあと共感させられる。知的な変態は最強...改めてそう思わせる逸品だ…!

【Favorite Number】Dragged In / Verwöhnt von Happiness / Supernova, Black Hole, Eternity And The Space

You Are Lost AnywayYou Are Lost Anyway
Excessive Visage

曲名リスト
1.Dragged In
2.Verwoehnt Von Happiness
3.Supernova, Black Hole, Eternity And The Space
4.Ron
5.Buried In Gold
6.Nothing Nothing
7.Polished Eyes
8.Transfixed Reveri

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Wyllt
Black Math Horseman
B001T46U1Y
Here She Comes a Tumblin
Birdeatsbaby
B0028ER57C
Ashen Figure
Ashen Figure
B004VMX6TA
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2018年02月10日

Chelsea Wolfe / Hiss Spun(2017)

米SSWによる5thアルバム。

Myrkurの項でサラっと触れましたが、作風をMetalに振ってきたChelsea Wolfe嬢。元々彼女を世に知らしめ3rdの白目アルバムではフォーキーかつダークなAlternative-Rockを標榜していましたが、4th"Pain Is Beauty"では一転、エレクトロも交えた幾分ポップな作風へ。白目を黒歴史にするのかと思いきや、回帰を通り越して更なる暗黒面…Doom-Metalへと足を踏み入れたのが今作。

ダウナーで鬱屈としたリズムを、歪み切ったギターとChelsea嬢の悪夢のような囁きがリヴァーヴィーに包み込む。特筆すべきはデスボも取り入れてきており"Vex"では「どすこーい!」という空耳を愉しむ事も出来ます(たぶんデストローイだからまあ似たようなもの)。しかし全編ノイジーという訳でもなく、従来のAlternative-Folkを織り混ぜることで緩急を付けている。聴き進めるとDoomというよりSludge-Metal寄りな気がしてきたな
…!女性ソロアーティストで敢えてこういった暗黒音楽を演るのはMyrkurくらいのもので、なるほど必然のコラボだったんだなあと。病みはどこまで深まるのか、慄きながら6thを待ちたい…!

【Favorite Number】Vex / Twin Fawn / Offering



Hiss SpunHiss Spun
Chelsea Wolfe

曲名リスト
1. Spun
2. 16 Psyche
3. Vex
4. Strain
5. The Culling
6. Particle Flux
7. Twin Fawn
8. Offering
9. Static Hum
10. Welt
11. Two Spirit
12. Scrape

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Marked For Death
Emma Ruth Rundle
B01KOCXNT8
Ceremony
Anna Von Hausswolff
B0089M0DFS
Narrow
Soap & Skin
B006MO0MMY
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2018年01月28日

The Breath Of Life / Under The Falling Stars(2017)

ベルギーGoth-Rockバンドによる9thアルバム。

結成33年目を迎えた大ベテランバンド。前作"Whispering Fields"から5年振りとなる本作ですがこの間にDrumが抜けGtがBaにパートチェンジ、Gt&Prgに初期メンが復帰するという大幅な人事異動があった。これに伴い楽曲の半数がエレクトロ化し、残りは従来のポジパン風味のGothic-Rockという構成となった。

KeyとPrgが前面に押し出された結果、Isabelle嬢の不安定Voによる儚げな主メロと美麗な裏メロが螺旋を描く極上曲が冒頭から炸裂。ミッド〜スローテンポ中心に乾いたGtカッティングと時にTrip-Hop気味なエレクトロは相性抜群で、完全リニューアルとエヴォリューションを同時達成してしまったかのよう。何処となく東洋的な雰囲気も中毒性が高い、アルバムオブザイヤーに推せる1枚となっておる…!

【Favorite Number】A Rainbow is fading / Crime Passionnel / The Right Place

Under The Falling StarsUnder The Falling Stars
The Breath Of Life

曲名リスト
1. A Rainbow Is Fading
2. Crime Passionnel
3. The Right Place
4. Stolen Dreams
5. The Magic of Dreams
6. Hide
7. A New Reality
8. Until the Day
9. Blackout
10. Higher
11. From the Storms

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Madrigal
Sanguis et Cinis
B013Q0IDS6
A Savage Cabaret, She Said
Hatesex
B01BI4T5KW
As Darkness Falls EP
Solemn Novena
B07171MJKJ
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2018年01月26日

Mishkin Fitzgerald / Seraphim(2017)

英SSWによる2ndアルバム。

アルバムオブザイヤー2016に輝いたBirdeatsbabyのVo、Mishkin Fitzgerald嬢による2枚目のソロ作である。ざっくり言うとBirdeatsbabyのオーケストラル・ロックから重厚と変態を除去したような作風で、特にピアノの比重が高いのは本体でもMishkin嬢の担当であることから自然な流れか。よりオーガニックになり、Tori Amosを思わせる雰囲気。

その他の印象としてはジャリついたギターによる鬱々としたポストグランジ的な匂いや、"The Right Time"ではディスコティックな一面も魅せつつ、アルバム後半の楽曲はピアノ一本によるデュエットと独唱によって占められる。各々は佳曲ながらもアルバム通してのバランスは今一つで、取りあえずストックをコンパイルしました感が出てしまっているな…まあバンドのボーカリストのソロ作品としては及第点くらいの出来かな。

【Favorite Number】Poison Throat / The Right Time

SeraphimSeraphim
Mishkin Fitzgerald

曲名リスト
1.You Drown With Me
2.Poison Throat
3.Child
4.The Right Time
5.Deep In The Water
6.Seraphim
7.Dying Breed
8.Strangers [Feat. Benjamin Bloom]
9.This Town
10.Pictures Of You

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Here She Comes a Tumblin
Birdeatsbaby
B0028ER57C
Little Battles
She Makes War
B072ZDQ1VF
Romance of the Counter-Elite
Psyche Corporation
B016DW9VZS
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2017年12月25日

The Duke Spirit / Sky Is Mine(2017)

英Alternative-Rockバンドによる5thアルバム。

衝撃の1st"Cuts Across the Land"がアルバムオブザイヤー2005入りからもうひと周りですか…3rdBruiser"は同年のアルバムオブザイヤーには届かなかったもの、その後の4th含め全作通じて高ローテ率、高フェイバリッ度のThe Duke Spirit。間髪入れず2年連続での5thをリリースしてくれました。

3rdまでのガレージロック感から、直近2作ではShoegaze感が色濃く出たアダルティな味わいを標榜するThe Duke Spirit。サイケデリアを演出するギターが主役ながら、PsychedelicというよりShoegazeと言いたくなるのは、全体を覆うモノクロームな質感とLiela嬢がブルージーに歌い上げる美メロに拠るところが大きいか。作を追う毎にどんどん滋味になっていくが、dandan心惹かれてく不思議な魅力を放つバンドだ。

【Favorite Number】Magenta / In Breath / YoYo

Sky Is MineSky Is Mine
The Duke Spirit

曲名リスト
1. Magenta
2. Bones Of Proof
3. See Power
4. In Breath
5. Houses
6. How Could, How Come
7. YoYo
8. The Contaminant
9. Broken Dream

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Hitch
Joy Formidable
B01B80CCJW
This Gift
Sons & Daughters
B0010V4U0Y
Howling Bells
Howling Bells
B000EWAXOC
posted by kerkerian at 02:42 | Comment(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

Bully / Losing(2017)

USAlternative-Rockバンドによる2ndアルバム。

性急なリズム、拙く掻き毟るカッティングからのメランコリックなフレーズに胸も掻き毟らされるギター、気怠さを呟くようにときにブチまけるように発露するVo…正にSub-Pop印としか言いようがない90'sグランジロックの登場だ…!

同レーベルのSaint EtienneStill Cornersがジザメリ直系のUKインディーなら、こちらはNirvana直系のUSインディーロック。が、L7のような粗々しさよりも美メロやノスタルジック感が垣間見える辺り、Riot Grrrl勢よりポップ寄りで聴き易いと言える。Alicia嬢の王道ロックヒロインな歌唱やビジュアルは20年前なら時代のヒロイン…それこそCourtney LoveやGwen Stefaniにも成り得たかもしれない…!

【Favorite Number】Feel the Same / Kills to Be Resistant

LOSINGLOSING
BULLY

曲名リスト
1.Feel the Same
2.Kills to Be Resistant
3.Running
4.Seeing It
5.Guess There
6.Blame
7.Focused
8.Not the Way
9.Spiral
10.Either Way
11.You Could Be Wrong
12.Hate and Control

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Foil Deer
Speedy Ortiz
B00TTFT3C8
Candy Mountain/Green
Dilly Dally
B00N9ZNDMU
I Used to Spend So Much..
Chastity Belt
B00PC83SG8
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2017年10月08日

Falling you / Shine(2017)

米Electroプロジェクトによる7thアルバム。

The Eden Houseで思い出したので。直近でMonica Richards嬢が参加したプロジェクトがもう一つここに。あとはUnwomanのErica Mulkey嬢なんかも参加するFalling youのShine…曾てのスピッツロビンソン問題が再燃しそうなアーティスト&タイトル名ですが、こちらも20世紀のころ(と言っても19年前)から続く、女性Voゲスト方式の老舗プロジェクトです。

Ethereal、Dream-Popを軸としたAmbientな作風でリズムは生、上物はエレクトロで構成。前作まではもう少し明瞭なAlternative Rockだったが、今回はドリポに寄せてきておりアトモスフェリア増し。エレクトロもフィードバックノイズもコーラスも、音重ね過ぎで良くも悪くも暈けた作風…ちょっとアルバムオブザイヤー候補には推し難いけど、曲調に合わせたウィスパリング系歌姫達の歌声をララバイにして浮き草宜しく水面に揺蕩いたいな…もう夏終わったけどな!

【Favorite Number】Shine / Let It Go



ShineShine
Falling You

曲名リスト
1. Wildfire (feat. Courtney Grace)
2. Shine (feat. Dru Allen & Mercury's Antennae)
3. World On Fire (feat. Anji Lum & Love Spirals)
4. Until The Stars Align (feat. Suzanne Perry & Love Spirals Downwards)
5. Shine II (feat. Summer Bowman & Mirabilis)
6. Breathe (feat. Courtney Grace)
7. Brooklyn Holiday (feat. Erica Mulkey & Unwoman)
8. Eternal Return (feat. Danielle Colbeck)
9. Home With You (feat. Denesa Chan)
10. Let It Go (feat. Monica Richards & Faith and the muse)
11. Live In the Light (feat. Courtney Grace)

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First Snow
Courtney Grace
B0759VCBQ4
Beneath The Serene
Mercury's Antennae
B06XQ6PDZX
Here and the Hereafter
Mirabilis
B01758NEFC
posted by kerkerian at 16:09 | Comment(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする