2018年02月10日

Chelsea Wolfe / Hiss Spun(2017)

米SSWによる5thアルバム。

Myrkurの項でサラっと触れましたが、作風をMetalに振ってきたChelsea Wolfe嬢。元々彼女を世に知らしめ3rdの白目アルバムではフォーキーかつダークなAlternative-Rockを標榜していましたが、4th"Pain Is Beauty"では一転、エレクトロも交えた幾分ポップな作風へ。白目を黒歴史にするのかと思いきや、回帰を通り越して更なる暗黒面…Doom-Metalへと足を踏み入れたのが今作。

ダウナーで鬱屈としたリズムを、歪み切ったギターとChelsea嬢の悪夢のような囁きがリヴァーヴィーに包み込む。特筆すべきはデスボも取り入れてきており"Vex"では「どすこーい!」という空耳を愉しむ事も出来ます(たぶんデストローイだからまあ似たようなもの)。しかし全編ノイジーという訳でもなく、従来のAlternative-Folkを織り混ぜることで緩急を付けている。聴き進めるとDoomというよりSludge-Metal寄りな気がしてきたな
…!女性ソロアーティストで敢えてこういった暗黒音楽を演るのはMyrkurくらいのもので、なるほど必然のコラボだったんだなあと。病みはどこまで深まるのか、慄きながら6thを待ちたい…!

【Favorite Number】Vex / Twin Fawn / Offering



Hiss SpunHiss Spun
Chelsea Wolfe

曲名リスト
1. Spun
2. 16 Psyche
3. Vex
4. Strain
5. The Culling
6. Particle Flux
7. Twin Fawn
8. Offering
9. Static Hum
10. Welt
11. Two Spirit
12. Scrape

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Marked For Death
Emma Ruth Rundle
B01KOCXNT8
Ceremony
Anna Von Hausswolff
B0089M0DFS
Narrow
Soap & Skin
B006MO0MMY
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2018年01月28日

The Breath Of Life / Under The Falling Stars(2017)

ベルギーGoth-Rockバンドによる9thアルバム。

結成33年目を迎えた大ベテランバンド。前作"Whispering Fields"から5年振りとなる本作ですがこの間にDrumが抜けGtがBaにパートチェンジ、Gt&Prgに初期メンが復帰するという大幅な人事異動があった。これに伴い楽曲の半数がエレクトロ化し、残りは従来のポジパン風味のGothic-Rockという構成となった。

KeyとPrgが前面に押し出された結果、Isabelle嬢の不安定Voによる儚げな主メロと美麗な裏メロが螺旋を描く極上曲が冒頭から炸裂。ミッド〜スローテンポ中心に乾いたGtカッティングと時にTrip-Hop気味なエレクトロは相性抜群で、完全リニューアルとエヴォリューションを同時達成してしまったかのよう。何処となく東洋的な雰囲気も中毒性が高い、アルバムオブザイヤーに推せる1枚となっておる…!

【Favorite Number】A Rainbow is fading / Crime Passionnel / The Right Place

Under The Falling StarsUnder The Falling Stars
The Breath Of Life

曲名リスト
1. A Rainbow Is Fading
2. Crime Passionnel
3. The Right Place
4. Stolen Dreams
5. The Magic of Dreams
6. Hide
7. A New Reality
8. Until the Day
9. Blackout
10. Higher
11. From the Storms

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Madrigal
Sanguis et Cinis
B013Q0IDS6
A Savage Cabaret, She Said
Hatesex
B01BI4T5KW
As Darkness Falls EP
Solemn Novena
B07171MJKJ
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2018年01月26日

Mishkin Fitzgerald / Seraphim(2017)

英SSWによる2ndアルバム。

アルバムオブザイヤー2016に輝いたBirdeatsbabyのVo、Mishkin Fitzgerald嬢による2枚目のソロ作である。ざっくり言うとBirdeatsbabyのオーケストラル・ロックから重厚と変態を除去したような作風で、特にピアノの比重が高いのは本体でもMishkin嬢の担当であることから自然な流れか。よりオーガニックになり、Tori Amosを思わせる雰囲気。

その他の印象としてはジャリついたギターによる鬱々としたポストグランジ的な匂いや、"The Right Time"ではディスコティックな一面も魅せつつ、アルバム後半の楽曲はピアノ一本によるデュエットと独唱によって占められる。各々は佳曲ながらもアルバム通してのバランスは今一つで、取りあえずストックをコンパイルしました感が出てしまっているな…まあバンドのボーカリストのソロ作品としては及第点くらいの出来かな。

【Favorite Number】Poison Throat / The Right Time

SeraphimSeraphim
Mishkin Fitzgerald

曲名リスト
1.You Drown With Me
2.Poison Throat
3.Child
4.The Right Time
5.Deep In The Water
6.Seraphim
7.Dying Breed
8.Strangers [Feat. Benjamin Bloom]
9.This Town
10.Pictures Of You

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Here She Comes a Tumblin
Birdeatsbaby
B0028ER57C
Little Battles
She Makes War
B072ZDQ1VF
Romance of the Counter-Elite
Psyche Corporation
B016DW9VZS
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2017年12月25日

The Duke Spirit / Sky Is Mine(2017)

英Alternative-Rockバンドによる5thアルバム。

衝撃の1st"Cuts Across the Land"がアルバムオブザイヤー2005入りからもうひと周りですか…3rdBruiser"は同年のアルバムオブザイヤーには届かなかったもの、その後の4th含め全作通じて高ローテ率、高フェイバリッ度のThe Duke Spirit。間髪入れず2年連続での5thをリリースしてくれました。

3rdまでのガレージロック感から、直近2作ではShoegaze感が色濃く出たアダルティな味わいを標榜するThe Duke Spirit。サイケデリアを演出するギターが主役ながら、PsychedelicというよりShoegazeと言いたくなるのは、全体を覆うモノクロームな質感とLiela嬢がブルージーに歌い上げる美メロに拠るところが大きいか。作を追う毎にどんどん滋味になっていくが、dandan心惹かれてく不思議な魅力を放つバンドだ。

【Favorite Number】Magenta / In Breath / YoYo

Sky Is MineSky Is Mine
The Duke Spirit

曲名リスト
1. Magenta
2. Bones Of Proof
3. See Power
4. In Breath
5. Houses
6. How Could, How Come
7. YoYo
8. The Contaminant
9. Broken Dream

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Hitch
Joy Formidable
B01B80CCJW
This Gift
Sons & Daughters
B0010V4U0Y
Howling Bells
Howling Bells
B000EWAXOC
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2017年12月13日

Bully / Losing(2017)

USAlternative-Rockバンドによる2ndアルバム。

性急なリズム、拙く掻き毟るカッティングからのメランコリックなフレーズに胸も掻き毟らされるギター、気怠さを呟くようにときにブチまけるように発露するVo…正にSub-Pop印としか言いようがない90'sグランジロックの登場だ…!

同レーベルのSaint EtienneStill Cornersがジザメリ直系のUKインディーなら、こちらはNirvana直系のUSインディーロック。が、L7のような粗々しさよりも美メロやノスタルジック感が垣間見える辺り、Riot Grrrl勢よりポップ寄りで聴き易いと言える。Alicia嬢の王道ロックヒロインな歌唱やビジュアルは20年前なら時代のヒロイン…それこそCourtney LoveやGwen Stefaniにも成り得たかもしれない…!

【Favorite Number】Feel the Same / Kills to Be Resistant

LOSINGLOSING
BULLY

曲名リスト
1.Feel the Same
2.Kills to Be Resistant
3.Running
4.Seeing It
5.Guess There
6.Blame
7.Focused
8.Not the Way
9.Spiral
10.Either Way
11.You Could Be Wrong
12.Hate and Control

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Foil Deer
Speedy Ortiz
B00TTFT3C8
Candy Mountain/Green
Dilly Dally
B00N9ZNDMU
I Used to Spend So Much..
Chastity Belt
B00PC83SG8
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2017年10月08日

Falling you / Shine(2017)

米Electroプロジェクトによる7thアルバム。

The Eden Houseで思い出したので。直近でMonica Richards嬢が参加したプロジェクトがもう一つここに。あとはUnwomanのErica Mulkey嬢なんかも参加するFalling youのShine…曾てのスピッツロビンソン問題が再燃しそうなアーティスト&タイトル名ですが、こちらも20世紀のころ(と言っても19年前)から続く、女性Voゲスト方式の老舗プロジェクトです。

Ethereal、Dream-Popを軸としたAmbientな作風でリズムは生、上物はエレクトロで構成。前作まではもう少し明瞭なAlternative Rockだったが、今回はドリポに寄せてきておりアトモスフェリア増し。エレクトロもフィードバックノイズもコーラスも、音重ね過ぎで良くも悪くも暈けた作風…ちょっとアルバムオブザイヤー候補には推し難いけど、曲調に合わせたウィスパリング系歌姫達の歌声をララバイにして浮き草宜しく水面に揺蕩いたいな…もう夏終わったけどな!

【Favorite Number】Shine / Let It Go



ShineShine
Falling You

曲名リスト
1. Wildfire (feat. Courtney Grace)
2. Shine (feat. Dru Allen & Mercury's Antennae)
3. World On Fire (feat. Anji Lum & Love Spirals)
4. Until The Stars Align (feat. Suzanne Perry & Love Spirals Downwards)
5. Shine II (feat. Summer Bowman & Mirabilis)
6. Breathe (feat. Courtney Grace)
7. Brooklyn Holiday (feat. Erica Mulkey & Unwoman)
8. Eternal Return (feat. Danielle Colbeck)
9. Home With You (feat. Denesa Chan)
10. Let It Go (feat. Monica Richards & Faith and the muse)
11. Live In the Light (feat. Courtney Grace)

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First Snow
Courtney Grace
B0759VCBQ4
Beneath The Serene
Mercury's Antennae
B06XQ6PDZX
Here and the Hereafter
Mirabilis
B01758NEFC
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2017年10月07日

The Eden House / Songs For The Broken Ones(2017)

英Gothic-Rockプロジェクトによる3rdアルバム。

秋に入っても未だ続く2017本命シリーズ。うそっ...今年の名作、多すぎ?
前作"Half Life"が2013年…その前が2009年とオリンピック周期でリリースをする彼ら。お蔭で毎回、次があったんだ?と少なからずの驚きをもって迎えられる…そして毎回思うのだ、控えめに言って最高だなッと…!

今回もMonica Richards嬢を中心に(Faith And The Museが息してないのは仕様)様々な歌姫を擁する彼ら、Kelli Ali嬢(いつまでも元Sneaker Pimpsと書かれるのは仕様)も参戦し、Alternative-Rock的側面がより強調され、音像がクリアになった印象となっている。しかし呪術的で艶めかしいメロディライン、Dream-Pop特有の乾いたサウンドウォールを発生させるギターは健在でGoth-Rock感は薄れてはいない。更に本作の特徴はバイオリンが時にギターを食う勢いでfeaturingされており、全体の音はモダンながらMedieval感もあるというThe Eden Houe無二の個性が完成された感があります。

【Favorite Number】Verdades (I Have Chosen You) / Misery / Let Me In



Domination OverkillSongs for the Broken Ones
The Eden House

曲名リスト
1. Verdades (I Have Chosen You)
2. One Heart
3. Misery
4. 12th Night
5. The Ghost of You
6. Ours Again
7. It’s Just a Death
8. Words and Deeds
9. Let Me In
10. Kiss Kiss Bang Bang
11. Second Skin
12. The Ardent Tide

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The Art of Love Remix Album
Kelli Ali
B0759VCBQ4
Let's Watch Flowers Bloom
Raven Adore
B06XQ6PDZX
The Optimist
Anathema
B01758NEFC
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2017年09月24日

The Shiver / Adeline(2017)

またしてもイタリア。Alternative-Rockバンドによる3rdアルバム。

前作まではAlternative-Metal寄りで特に音の面でエモ要素が強かったThe Shiver、ピアノやKey、Electro等のウワモノが引っ込み、ギターを中心に全体的にトレブルを押さえた結果重量感を増し、総てに於いて「程好さ」が素晴らしい作品となった。ここ1〜2ヶ月紹介しているのは全部そうなんですが、信じられないことにこれもまたオルタナ部門のアルバムオブザイヤー候補である…!

まずメロが良い。天性の美メロと、迎合したポップネスのバランスが非常に取れたキャッチーネスだ。ギターは前作のエモいフレーズを踏襲しつつ音を分厚く処理しており、8ビートの疾走感を更に心地良くしている。こういう作風だとキッズ向けの音楽になりがちなんですが、寧ろ大人の落ち着いた雰囲気を漂わせる良質のロックに感じるのはVoの嬢の溢れるメランコリアと、決して安易ではない展開、コード運びなどが挙げられるだろう。でもプログレ程入り組んでもいない、この絶妙な匙加減。The NuriEverlynThe Dark Side of Venus系統を好む向きへ。

【Favorite Number】Awaiting / Adeline



PeachAdeline
The Shiver

曲名リスト
1. Awaiting
2. Adeline
3. Rejected
4. Wounds
5. How Deep Is Your Heart, How Dirt Is Your Soul
6. Light Minutes
7. High
8. Pray
9. Miron
10. Electronoose

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Pain
The Letter Black
B00E7YPQ72
Colors
Earlyrise
B001LKQOJ4
KIN
The Duke Spirit
B01F9D1G3C
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2017年09月23日

Schonwald / Night Idyll(2017)

イタリアDream-Popデュオによる4thアルバム。

2009年のデビュー作より一貫してDarkwaveとAlternative Gothic-Rockの狭間に位置する音楽を作ってきたSchonwald(シェーンバルド)。作を追う毎にDream-Pop要素、リバーブウォールが厚みを増しており、不協和音に近い不穏なハーモニーと疾走するビート、Alessandra嬢の熱量の低いVoのコントラストが独特の中毒性を引き起こす作風に。この美しい不安定さ、Dream-PopというよりShoegazerに近いものがあるな…!

アルバム通してテンポ、リズムパターンがほぼ一定で、曲のバリエーションを分析するより流しっぱなしにしてトータルでの世界観に没入する楽しみ方が推奨。だが作業用BGMとして使ってみると意外に高揚したり心掻き乱されたり、+.('∀'*) パァァ…となったり(´Д`|||) ドヨーンとなったり忙しい。そして無論、アルバムオブザイヤー候補であるこは言うまでもない。

【Favorite Number】Damage / A Secret



PeachNight Idyll
Schonwald

曲名リスト
1. Damage
2. Sleepy Destiny
3. Austral
4. Love Collides
5. Oceans
6. Iridium
7. Berlin Ice
8. Surprising Violence
9. A Secret
10. Temple

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Human Taxonomy
Winter Severity Index
B00E7YPQ72
Services
The Tempers
B001LKQOJ4
Silhouettes
The Harrow
B01F9D1G3C
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2017年07月03日

Fazerdaze / Morningside(2017)

ニュージーランドSSWによる1stアルバム。

先行シングルの"Lucky Girl"は直線的なベースとギターのバッキングによる疾走ネオアコ・ポップなイメージでしたが、アルバムではLo-fiなガレージロックだったり薄っすらとしたDream-Popも垣間見えたり。単なるパワーポッパーとは一味違うところを聴かせつけている。まあ、夏にぴったりの爽快文系ギタポです。VHS DreamWinter Tamar AntlerVanbotと毎年、夏に似合う音楽と言うのが恒例になってるっぽいですが本当に夏が嫌いです。

さてこのAmelia Murray嬢、とても可憐で萌えオブザイヤー候補でもあるのですが、各MVを観ると何となく生活感じみていて、お疲れOL的な雰囲気を漂わせつつムスタングにカポを嵌めて一生懸命掻き鳴らしている感じがとても庇護欲をそそられるというか、文系宅録女子っぽくてとても良いです。個人的にエレキにカポってのはこういう娘以外は許さぬ…!

【Favorite Number】Lucky Girl / Misread / Friends / Bedroom Talks



MORNINGSIDEMorningside
Fazerdaze

曲名リスト
1. Last to Sleep
2. Lucky Girl
3. Misread
4. Little Uneasy
5. Jennifer
6. Take It Slow
7. Shoulders
8. Friends
9. Half-Figured
10. Bedroom Talks

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Love in the 4th Dimension
Big Moon
B01N1ETZ7U
Soft Sounds from Another Plane
Japanese Breakfast
B0716KY617
Alvvays
Alvvays
B00KB493VC
posted by kerkerian at 01:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする