1989年に幕を開け2019年に幕を閉じた平成時代。活休を挟んでいるものの、奇しくもほぼ同一期間を駆け抜けたバンドがこのThe Cranberries。1989年に結成された彼らはこの最新作リリースの2019年4月26日をもってクランベリーズ時代に終止符を打つのである...その要因が不世出のボーカリストDolores O'Riordanの死去である故に、本作の感想も感傷的にならざるを得ない。2018年のドロレス嬢急逝の報に接し、D.A.R.K.が最後の声になるのかなと思っていただけに、6th"Roses"に続くフル新作11曲分も命が吹き込まれていたことに驚きと感謝の念を禁じ得ない。
一時代を築く、と言いますがThe Cranberriesの場合はフォロワー不在のまま過ぎた30年間だったなあと本作を聴いて改めて感じる。唯一無二ゆえシーンの象徴的存在では無かったが"Dreams"や"Zombie"には90年代の風景を連れてくる、時代を象徴する引力があったように思います。そして本作...相変わらず滋味なアルバムですが同じように将来、"All Over Now"や"Got It"を聴いてこの10'sの終わりを思い出すのだろう。神々しい歌声を携えたまま本当に神になったのだな...ありがとうクランベリーズ、おやすみなさいクランベリーズ。
【Favorite Number】All Over Now / Wake Me When It's Over / Got It / In The End
![]() | In the End The Cranberries 曲名リスト 1.All Over Now 2.Lost 3.Wake Me When It’s Over 4.A Place I Know 5.Catch Me If You Can 6.Got It 7.Illusion 8.Crazy Heart 9.Summer Song 10.The Pressure 11.In the End Amazonで詳しく見る |

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