2017年03月04日

Beta Evers / Delusion(2016)

ドイツのDarkwaveプロジェクトによる1stフルアルバム。

99年から活動するBeta EversことBrigitte Enzler嬢。EPリリース7枚くらいあるようだがフル作は17年目にして初、という00's以降の音楽界の現状を表しているなあと…俺のように10曲前後のまとまったパッケージでストーリーや世界観を担当したいリスナーは最早マイノリティなのだろうか…制作側のコストの問題、単曲でお手軽にプロモーションできるのが大きいんだろうけど。

さてBeta Eversは暗めのSynth-PopプラスNew-Waveというか、アナログSynthの質感を持ったオールドスクールDarkwaveといったところか。低音で妖艶なBrigitte嬢のVoは背徳感を携えており、Olga KouklakiSally DigeBlack Nail Cabaretなどユニセックスな低音イケメンボイスを操る女性Voは近年、Electroシーンでのトレンドのひとつかもしれぬな…!但しBeta Eversは歌モノでは無いので律動感を楽しむ感じでひとつ。

【Favorite Number】Frozen Breath / Nothing But Art And Pain



DelusionDelusion
Beta Evers

曲名リスト
1. Velvet Leaves
2. Frozen Breath
3. Sore Suspense
4. Nothing But Art And Pain
5. Stirring Dreams
6. Skin-Tight
7. Garden Of Love
8. Torrid Illusions
9. Hit Me
10. Kalt

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Paradox Obscur
Paradox Obscur
B00SJOO4SI
Oxytocin EP
Olga Kouklaki
B004IWQUEQ
Paranormale Aktivitat
Zwischenwelt
B01EM8DYZI
タグ:germany darkwave
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2017年02月12日

Phantogram / Three(2016)

USElectroデュオによる3rdアルバム。

R&B寄りなTrip-Hop勢第3弾。申し訳ないが前2アーティストとは格が違いますな…ジャンルが違うって話もありますが。前作"Voices"はアルバムオブザイヤー2014に名を連ねる名作でしたが、更に更に進化を遂げたッ…!

ソウル・ポップ的アプローチを強め、"You Don't Get Me High Anymore"なんてBlack Eyed Peasみたいなキャッチーネスを持つにも関わらず全体的にはセレブリティ感が増すどころかより闇化しているという。より多層的になったリズムセクション、より起伏があり「劇場的」になったSarah嬢の歌唱が要因として大きい。特にビート感とコズミック感がありながらもプログレッシブTrip-Hopとして成立している"Run Run Blood"は新機軸か。Mari KattmanKanuteらと同じく、Downtempoやオーガニック一辺倒からの脱却を図る勢…注目したい。あとスクラッチとホーンセクションは、やはり暗黒エレクトロには不要というのが確認できました。

【Favorite Number】You Don't Get Me High Anymore / Cruel World / Run Run Blood / Calling All



ThreeThree
Phantogram

曲名リスト
1. Funeral Pyre
2. Same Old Blues
3. You Don’t Get Me High Anymore
4. Cruel World
5. Barking Dog
6. You’re Mine
7. Answer
8. Run Run Blood
9. Destroyer
10. Calling All

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Natural Causes
Skylar Grey
B01KUFRKXY
Jessica Rabbit
Sleigh Bells
B01L9ODL6K
Machine Dreams
Little Dragon
B002G1X2Z6
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2017年02月11日

Fabolidays / Good Music For Better Mood(2016)

仏Electroユニットによる1stアルバム。

R&B寄りなTrip-Hop勢第2弾…ということで、言い忘れてましたがSound Meと同じくTrip-Hop.net Best Tunes 2016に挙がっていたアーティストです。件のBest Tune"Jean Michel"が良い意味でどっかで聴いたような、物凄くキャッチーでダンサブルなキラー曲だった訳です。そして辿りついたアルバムは大滝詠一ふうの、サマーソングのコンピ盤みたいなジャケで"Good music for better mood"…あれ、Trip-Hopじゃないんだっけ…?

結果少し違った訳ですが、看板通りムーディーでゴキゲン(笑)なElectroswing。如何にもAflo-BeatバンドのVo然としたSarah嬢のコケティッシュな風貌そして歌唱、祝祭的でFunk色の強い楽曲の数々、紛うかたなき大人のパリピの為の音楽ですが、偶にはこういうので夏を待ち侘びるのも悪くない。正直、夏もHip-Hopもパーティも嫌いだけどね…!

【Favorite Number】Jean Michel / Curtis



Good Music For Better MoodGood Music For Better Mood
Fabolidays

曲名リスト
01. Jean Michel
02. Curtis
03. Armando
04. In The Car A Honolul
05. Calor
06. Circomundo
07. Fern
08. Peter Sonne
09. Kolour My Mind
10. Red Hot Socks
11. Bubble
12. Gentil Manouche

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Running to the Moon
Smokey Joe & The Kid
B01BGXXBS2
The Journey Is The Destination
Beatspoke
B00TKC5T3W
Awakening
Stacy Epps
B001E4S0SK
タグ:France Trip-hop JAZZ
posted by kerkerian at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月10日

Sound Me / Growing(2016)

ポーランドのTrip-Hopユニットによる1stアルバム。

大風呂敷広げた名前系アーティストは、それなりにできる子説…The Soundsに始まり、Art DecoHigh Priest of Saturnなどなど。そしてこのSound Meも素晴らしい…!

2016年のTrip-Hop勢はやたらとソウルフルな印象で、R&Bに寄せた作風が多かった気がします。Sound Meは歌とソングライティングのAani嬢、スクラッチとマニピュのDJ氏、トランぺッターという編成から察せる通りの音でラウンジィ、JazzyでありながらHip-Hop的な喧しさと、裏メロをなぞるトランペットが醸すムーディさが同居する。Aani嬢のVoは情熱的ながらも適度に軽いため、Electroの範疇に収まる音になっているのも高ポインツ。AlphaThe GrusなどオールドスクールなTrip-Hopフリークには堪らん一枚かと。

【Favorite Number】Heart's Tale / Somewhere



GrowingGrowing
Sound Me

曲名リスト
1. Sound Me (Intro)
2. Heart’s Tale
3. Forest
4. Sin City
5. Inside
6. High Heels
7. Somewhere
8. Letter
9. M
10. Hope
11. On The Turntables (1 And 2)
12. Love

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Watching You
21 Hertz
B000CPGVMY
Loving Nobody
Alpha
B017S7YVP2
Best of Hooverphonic
Hooverphonic
B01M198JRW
posted by kerkerian at 02:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月05日

Marsheaux / Ath.Lon(2016)

ギリシャのSynth-Popデュオによる6thアルバム。

Depeche Modeのアルバムをフルカバーした"A Broken Frame"から約1年での新作。Depecheとの対比を意識してか、チップチューンなど彼女達にしてはFuture-Pop的な音を打ち出した前作でしたが、今回はその前のオリジナル作"Inhale"に近い作風に戻っている。

そのタイトル通り、攻撃的な作風(ただし歌はいつも通りの優美さ)のリードトラック"Burning"を始め、ロック的なアプローチの楽曲が目立つ。そして特筆すべきは疾走感とともにノスタルジックなメロディが過去最大の甘酸っぱさを放っている…Marsheauxの代表曲"Summer"級のエモいキラー曲が目白押し。New-Waveへのリスペクトを直接的に表現しつつ、モダンなElectroを纏い個性に昇華する。女性ユニットでそれができる存在が果たしてどれだけ居るだろうか…!

【Favorite Number】Burning / Strong Enough / Safe Tonight / Let's Take A Car



Ath.Lon -Digi-Ath.Lon
Marsheaux

曲名リスト
1. Burning
2. Like a Movie
3. Sunday
4. Wild Heart
5. Now You Are Mine
6. Strong Enough
7. Safe Tonight
8. Mediterranean
9. Let's Take a Car
10. The Beginning of the End
11. Butterflies

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Burdens
Ava Inferi
B000CPGVMY
Dark and Faithful
Technikult of Flesh
B017S7YVP2
Running With the Wolves
Aurora
B00WTJK47Y
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2017年01月29日

X-O-Planet / Passengers(2016)

ドイツのDark-Electroデュオによる1stアルバム。

ユニット名やアートワークから予想されるのはギラついたスペイシーなEBMだった訳ですが、存外にロマンティックテイストな旋律を有し、OmnimarBella Luneに通じるノスタルジアがある。音的には重めなSynth-Pop...つまりトランシーなDarkwaveの王道といった態で各楽曲は個性に乏しいものの、哀愁メロが映える表題曲"Exoplanet"、美麗ピアノがポストイビザ的な雰囲気を醸すミッドテンポ曲"Outerspace"など聴きどころもちらほら。

歌唱のManja嬢はX-Pericenceのボーカリストでフィメこれ的にはJesus On Extacyへの加入でFemale化に一役買ったことで記憶に新しい…もう5年前になるのか…!しかし惜しむらくはどちらのプロジェクトも息してない模様で、活休請負人たる彼女の凛々しくも優美な歌声が次に聴けるのはどこになるだろうか…そう、このX-O-Planetもまた憑代に過ぎないのだ…!

【Favorite Number】Exoplanet / Anyway / Outerspace



Passengers Passengers
X-O-Planet

曲名リスト
1.Prelude
2.Can't sustain
3.Exoplanet
4.Seek and Hide
5.Passengers
6.Interlude
7.Remember
8.Anyway
9.Vice Versa
10.Outerspace
11.Postlude

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Lost In Paradise
X-Perience
B01H0Z0JMQ
Dark and Faithful
Technikult of Flesh
B017S7YVP2
Satan and I
Soko Friedhof
B00CF9P58G
タグ:EBM germany darkwave
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2017年01月22日

Black Nail Cabaret / Dichromat(2016)

ハンガリーのエレクトロデュオによる3rdアルバム。

当ブログ的には前作"Harry Me Marry Me Bury Me Bite Me"がアルバムオブザイヤー2015、そして萌えオブザイヤー2015の二冠に輝いたBlack Nail Cabaretですが、何という事でしょう…その立役者たるSophie嬢が抜けてしまったのです…!

Emke嬢のイケメンボイスが軸ではありましたが、Sophie嬢のチャームボイスによってFemale性が担保されていただけに、これは痛い。コーラスパートは男性メンバーのKrisztian氏によって代替され、多層的なメロディラインは維持しているものの一聴した限りでは男性Synthユニットの音楽だ。トラック的にはノスタルジックさ、スペイシーさに磨きが掛かり一段階レベルアップしているだけに、この喪失が悔やまれる。況やビジュアル面の訴求低下をや…!

【Favorite Number】Therapy / Decay Avenue / Session



DichromatDichromat
Black Nail Cabaret

曲名リスト
1. Sister Sister
2. CO
3. Therapy
4. Freak Of Fancy
5. We Like To Suffer
6. Decay Avenue
7. Minor Panics
8. Lower The Shutters
9. Session
10. Orgasm
11. Comfort Zone
12. Soon

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Ath.Lon
Marsheaux
B01H0Z0JMQ
Naphtaline LP
Celluloide
B017S7YVP2
Eclipse
Kirlian Camera
B00CF9P58G
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2017年01月21日

REOL / Σ(2016)

日Electro-Popユニットによる1stアルバム。

れをる単独名義での前作「極彩色」で有り余るセンスとソングライティング力を見せつけ、なんだやはりただの天才だったか…まあ「歌ってみた」時代から知ってたけどねフフフ。なんて独り言ちていたんですけども。サウンドクリエーター、映像クリエイターを正式メンバーとしユニット"REOL"としてリニューアルしたのが本作。

前作のFuture-Pop路線でCAPSULEとかの後釜かと思っていましたが、本作ではギガ氏得意のEDM(フィメこれ的にはEBMが近しいか)をふんだんに駆使したエグみのあるサウンドに変貌を遂げており、メジャー感アングラ感どちらにも振り切った印象である…!時折顔を覗かせる和旋律、歌謡感はオーラルヴァンパイアを、音のグリッチィさとマニアック感はBESPA KUMAMEROを髣髴…要するにこっち側…暗黒電子系に属するのではというのが個人的な見解である。顔出しをしたことで「なんだ、やはりただの可愛い天才だったか」になったれをる嬢、類稀なる歌唱力と編集力と演出力を備えた2.5次元時代の旗手である…!

【Favorite Number】宵々古今 / DetaramE KiddinG / 404 not found



ΣΣ
REOL

曲名リスト
1. VIP KID
2. ギミアブレスタッナウ
3. 宵々古今
4. コノヨLoading...
5. RE:
6. Lunatic
7. 神様になった日
8. ちるちる
9. -FINAL SIGMA-
10. DetaramE KiddinG
11. サマーホラーパーティ
12. 404 not found
13. VIORA

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amorous profumo
くろくも
B01LQ00N18
EVOLUTION
EVO+
B017S7YVP2
No title-
あにょすぺにょすゃゃ
B00MJT2IR8
posted by kerkerian at 17:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

Xeno & Oaklander / Topiary(2016)

USエレクトロ・デュオによる5thアルバム。

活動歴13年を誇る彼らだが、ここへきて大化けオブザイヤーかもしれない…!これまでの作風と言えばキッチュなトイ・ポップ的な音で鳴らされる箱庭的Electro-Popだった。序に言えばSean氏が結構な割合でVoを取っているためフィメこれ対象ではなかった…あ、このデュオのメンバーはXenoさんとOaklanderさんではなく、Liz嬢とSean氏なので要注意ね。

さて本作は一聴して音の広がりがこれまでとは段違いであり、都会的かつノクターナルな雰囲気を湛えた作風。環境的には逆で、ホームグラウンドであるNYブルックリンから離れ、田舎のコネチカットのスタジオで制作されたというのが面白い。チープさが除かれ、だがミニマルさは残り知的なアトモスフェリアが維持されているのは高ポイント。何よりVoをLiz嬢ひとりに絞ったのは正解だね。勇躍アルバムオブザイヤー候補に連なる勢いの出世作と言えよう…!

【Favorite Number】Marble / Palms / Worlding Worlds



TopiaryTopiary
Xeno & Oaklander

曲名リスト
1. Marble
2. Virtues and Vice
3. Baroque
4. Topiary
5. Palms
6. Chevron
7. Chimera
8. Worlding Worlds
9. Topiary II

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Golden Dreams
Deux
B00FYCEMXU
Sub Rosa
Void Vision
B018HTM79W
Perte d'identite
Marie Davidson
B00U2DWAX0
posted by kerkerian at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月09日

艶も酣 / 遺言桜(2016)

日エレクトロニカ・プロジェクトによる1stアルバム。

例によってゲームをビタイチ知らない私ですが、『サイレント・ヒル』のコンポーザーが手掛ける、女性Voフィーチュアリング作となる本作。ホラー音楽の大家だけにプロジェクト名、アルバム名、ジャケット、曲名、歌詞と世界観全てが「それ系」に設えてある。そんな印象だ。フィメこれ的には世界観は睡蓮ニーアゲシュタルト&レプリカント オリジナル・サウンドトラックに近しい趣を感じた。

Post-Rock、人力Trip-Hop、フォークトロニカを主軸に据え、女性Voがシアトリカルに歌い上げるドストライクな作風。なのだが、ここまで説明的である必要はあったのかなと。先述の「設えた感」もそうだし頻繁に挿し込まれる語り、芝居に寄せたVo…記号性を排して純粋に音楽を聴かせてくれたほうが個人的には楽しめた。まあ興の削がれ具合もまた「宴もたけなわ」のひとつの真実ちゅーこって。

【Favorite Number】遺言桜 -ゆいごんざくら- / 絶寵花 -ぜっちょうか-

遺言桜遺言桜
艶も酣

曲名リスト
1. 不如帰 -ふじょき- (語り)
2. 遺言桜 -ゆいごんざくら-
3. お月さん (語り)
4. 天地眼鏡 -あめつちめがね-
5. 鬼角ニョロリ -おにつのにょろり-
6. 覚醒プラットフォーム (語り)
7. 絶寵花 -ぜっちょうか-
8. 禍壺ドロリの慈悲 -まがつぼどろりのじひ- (語り)
9. 空虚壕 -くうきょごう-
10. 産断末魔 -さんだんまつま-
11. 帰子壺 -きこつぼ- (語り)

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Illogical Dance
ハチスノイト
B017839Z0W

FERRI
B00NGA19LK
Night Lines
Cuushe
B00U2DWAX0
posted by kerkerian at 17:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする