2017年09月08日

SPECTRA*paris / Retromachine Betty(2017)

イタリアのElectroプロジェクトによる3rdアルバム。

1st"Dead Models Society"が2007、2nd"License To Kill"が2010と2作続けてアルバムオブザイヤー入りしているSpectra Paris。Elena Alice Fossi嬢としてはKirlian Cameraの"Black Summer Choirs"以来4年振りの新作である。そういえば表記にアスタリスクが入ってSPECTRA*Parisになった模様…花*花リスペクトだな…!

さてこれまで「覆面強盗の共犯者」「その被害者」「ボンテージ」などのコスで我々の劣情を煽ってきたElena嬢ですが、今回はパリピなサイバーコップでギャグ路線に走り、Future感な作風を体現。確かに昨今のキリアン作風から、キラキラSynth路線はSpectraのほうに寄せている傾向ではあったが、2ndと比べるとRock/Industrial要素が減った印象…必然色彩もダークからブライトネスに。煌びやかなFuture-Pop路線に緻密な音使い、妖艶なVoは相変わらず濃密で陶酔感と昂揚感をもたらす。3回目のアルバムオブザイヤーも現実味を帯びてきたか。

【Favorite Number】Star Bubbles / Universal



Into the UnknownRetromachine Betty
SPECTRA*paris

曲名リスト
1. Star Bubbles
2. Alice (Geistersterne)
3. Ludovico Technique
4. Machinedream
5. Universal
6. Lux Industries
7. Girl You Really Got Me
8. Metrolynx
9. E-Girl Song
10. E-Kitsch Souvenier Of Italy

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Down in the Dungeon
Miss FD
B00E7YPQ72
Lonely Heroes
Dear Strange
B00L5VZN6O
I Will Crush You & Go to Hell
Junksista
B009MO5GWW
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2017年09月07日

iEuropean / Into The Unknown(2017)

アイルランドのElectroデュオによる1stアルバム。

2017年の本命シリーズ発動…これから暫くの間、紹介する作品は全てアルバムオブザイヤー有力候補と覚悟するのじゃ…!まず"i"が頭文字のアーティスト一覧が神ってる。アーティスト、いやプロダクトを創る者は自意識、パーソナリズムの強い奴が正義なのである。Appleのiシリーズも多分そんな感じ。

そんなiEuropeanの面白味はアヴァンなFuture-Popを基軸としながらも、ディスコテイストなSynth-Pop、バンド感のあるシンフォ・ロックなど様々な表情を見せている点。曲調の違いプラス、音が千変万化なのである。エレメンツ違いというのは下手すると散漫な印象を与えてしまうがRuth Lalor嬢のソウルフルなVo(超イケボ)が絶対的な存在感を放ち、一貫性を持たせている。スウィートネス、ディープネス、ホラブル、トリップ、ドライブ感…エレクトロの心地良さが全て詰まった快楽作と言って良い…!

【Favorite Number】Worry Not Sweet Paranoia / Don't Lose Control / Requiem / Bring on the Rain



Into the UnknownInto the Unknown
iEuropean

曲名リスト
1. Worry Not Sweet Paranoia
2. Falling
3. Fire Out
4. Don't Lose Control
5. I Will Follow
6. Requiem
7. Sweet Dreams
8. Bring On The Rain
9. We Are Brothers
10. World Of Fantasy

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Garten Der Seraphina
Irrlicht
B00E7YPQ72
Antimatter
Mei Ohara
B00L5VZN6O
Deliverance
Karen Nielsen
B009MO5GWW
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2017年09月05日

EDH / SOS Spring(2017)

仏Electro-Popプロジェクトによる4thアルバム。
Hypo & EDHも入れると6thになるのかな。

と知ったふうに書いておるがバイオグラフィは公式Facebookやレーベルサイトから殆ど掴めず。ライブ写真ではDr、Key、Vo/baの女性トリオバンドなようだが、どうやらEmmanuelle De Hericourt嬢、略してEDHがこのプロジェクトの正体な模様…恐らくベースボーカルの子だという理解で合ってるんだろうが、Voも含め楽曲がソフィスティケイテッドでありながら病的。このジャケットに描かれる…土星に不時着したたらこ・たらこ・たらこドラァグクイーン的な、仄かな狂気が象徴している。

そんなアヴァンギャルドな建て付けは如何にもフランス的で、ディスコティックな一面はVive la Fêteを髣髴し、音は打ち込みっぽいのにバンド感…意図的なのか解らないが時にテンポ自体が不安定グルーブに突入する感じ、人を食ったようなところはYelleを思わせ、ラウンジィな洒落っ気はCelluloideのようであり。最大の特徴としては歌ものでは無いところでチップチューン等と同列のスパイス程度、エレメンツとして機能している。こまっしゃくれ感に鼻白みつつも、結局フレンチエレクトロには敵わない。自由の国ってのは精神性なんだなと。

【Favorite Number】Shame or Shaved / Crime Time / Honey



SOS SpringSOS Spring
EDH

曲名リスト
1. Dreamless Sleep
2. Celestial Bodies
3. Let Me Disappear
4. Robot Heart
5. Hummingbird
6. Through the Dance Floor
7. The Stream
8. This Might Be Something
9. Sigsaly
10. Momento Mori

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Xin
Hypo & Edh
B00E7YPQ72
Sir Alice, N°2
Sir Alice
B00L5VZN6O
Anything? whatever?
Anything Maria
B009MO5GWW
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2017年09月04日

Hante. / Between Hope & Danger(2017)

仏Darkwaveプロジェクトによる2ndアルバム。

2017年最大の、手のひらクルー作品やもしれぬ…前作"This Fog That Never Ends"から2年連続となるHante.ことHélène de Thoury嬢ソロ作な訳ですが、おブス声とかフックに欠けるとか批判的なことを書いて本当にスマンかったッ…!

ミニマルなDream-Gazer気味だった音像が明瞭となり同時に奥行きも兼備。リバーヴサウンドに裏に潜んでいたHélène嬢のVoが前に出てきた事で気付いたことがある…残念声ではなくイケボだったってことに…!歌メロラインは変わらず平坦というかポエトリーリーディングテイストだが、Synthパートがよりメロディアスさを増し、郷愁度合いが素晴らしい。80'sのNew-Waveの匂いも漂わせる良作でした。

さてHélène嬢率いるMinuit Machineは息してんかな…?と調べたらHante.の1stリリース後の昨年4月に解散してた(T_T)という訳であちらのVo、Amandine Stioui嬢の活動にも期待したい。

【Favorite Number】Lies // Light / Live to Die Another Day / Winter Dreams



Between Hope & DangerBetween Hope & Danger
Hante.

曲名リスト
1. Le Point de Non-Retour
2. Lies // Light
3. Empty Space
4. Éternité
5. Live to Die Another Day
6. Between Hope & Danger
7. F.O.X.
8. Nous ne Ferons qu'Un
9. Lonely Horse
10. Winter Dreams

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Virgo Rising
Sixth June
B06XL14NJT
Noire psyché
Saigon Blue Rain
B00L5VZN6O
Movements II
Xeno & Oaklander
B009MO5GWW
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2017年07月25日

The Golden Filter / Still // Alone(2017)

USエレクトロ・デュオによる2ndアルバム。

NMEはじめ各方面から高評価を得たデビュー作"Voluspa"から既に7年。ここからすんなりスターダムへの軌道を描けないのが昨今の音楽市場の厳しいところで。#CDが売れないこんな世の中じゃとは良く言ったもんじゃて…それはBomberのほうか…!それでも彼らは歩みを止めていた訳では無く、ショートフィルムのコラボレーション制作をしたりシングルをちょこちょこ切ったり。2014年には"Unselected Works Vol I〜Vとして公式海賊版をフリーで配信したりと地道な活動を経て遂に「公式に」2ndに漕ぎ着けた訳である。

タイトル通り前半4曲がStillサイド、真ん中の"//"をインタールードとして後半4曲がAlneサイドとなっている模様…意味はよく解りませんが数学的な立て付けは各楽曲にも表れており、The Knifeを髣髴するディープトロニカな作風にかなり面食らう。Penelope嬢のウィスパリング、リーディングが主で旋律すら無い…そんな芸風だっけと"Voluspa"を聴き返した程。あの頃は確かにSynth-Popだったが。後半になると幾何学文様の呪縛が解け、エモーショナルな歌唱のNu-Discoが聴けるがそれでもかなりExperimental性が高い。このドープな二面性、最低限のポップネスを残して攻め攻めの姿勢を打ち出すGolden Filterは前作以上に評価されるべきではないだろうか…!

【Favorite Number】Now We Get Lost / Questions / Dust



Still // AloneStill // Alone
The Golden Filter

曲名リスト
1. We Are The Music
2. Vibrational
3. Now We Get Lost
4. Nine
5. //
6. Questions
7. Dust
8. There Is No Love Between Us
9. Rivers

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Dance Mother
Telepathe
B001NY448G
Innerworld
Electric Youth
B00L5VZN6O
Feed Me Diamonds
Mndr
B009MO5GWW
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2017年07月23日

Lydia Ainsworth / Darling Of The Afterglow(2017)

カナダのElectro-SSWによる2ndアルバム。

丁寧に構築された電子とアナログのエレメンツによるミニマルなElectronicaである…!透度の高いLydia嬢の歌唱は適度にエモーショナルでメロディアス。その隙間を埋めるピアノはじめストリングスとElectroの律動は呼吸をしているかのようで、一言でいうと極めてグレイトフルなアルバムだ…!

曲調的にはラウンジィかつExperimental性を帯びたTrip-Hopが多く、LoolacomaPhantogramの歴代アルバムオブザイヤーに匹敵するクオリティ。何とこのアルバムがFull Album Streamで無造作に公式配信されておるのだ…!しかしFreeに甘んじてはいけない。この、音楽家とデザイナーを両親に持つサラブレッドにして、学生時代に映画音楽を手掛けた程の才能を埋もれさせないために買うのです、買うのです…!

【Favorite Number】The Road / Into the Blue



Darling Of The AfterglowDarling Of The Afterglow
Lydia Ainsworth

曲名リスト
1. The Road
2. What Is It?
3. Ricochet
4. Afterglow
5. Open Doors
6. Spinning
7. Into the Blue
8. Wicked Game
9. I Can’t Feel It All
10. WLCM
11. Nighttime Watching

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Crawl Space
Tei Shi
B01MRDLUNK
Caught In Still Life
Vaults
B01N0518CI
Me
Empress Of
B010GJTZPK
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2017年07月22日

Bestial Mouths / (Still) Heartless(2017)

USエレクトロユニットによる3rdアルバムのRemix盤。

タイトルからお察しの通り3rdアルバム"Heartless"のリミックス作品…いや察せないか。冒頭の"Witchdance"とラストの"High Walls"のみが新曲でLynette嬢のヒステリックな叫びがご堪能頂けます。どうやらフォークロア、Medieval要素を打ち出したElectro-Goth彼らの特長のようで、オリジナル作の"Heartless"は2016年内に出会えていればアルバムオブザイヤー候補だったかもしれぬな…

因みに本作にピックアップされたのは3rdの10曲中4曲のみという偏り、重複っぷりである。"Worn Skin"に至ってはver違いが4曲も入っており、こういう構成はRemixされる側は素材の乏しさを、Remixする側は料理スキルの乏しさを露呈していてLose-Loseな気がするのだが。尤も、全部同じ曲のBomb A Head!20周年盤Get Wild30周年盤くらい突き抜けていたら話は別…!

【Favorite Number】Worn Skin (Ludovico Technique Remix) / Down to the Bones (Bestial Mouths No Longer See Mix)



(Still) Heartless(Still) Heartless
Bestial Mouths

曲名リスト
1. Witchdance
2. Worn Skin (Ludovico Technique Remix)
3. Greyed (Danny Saber Mix)
4. Down to the Bones (CX KIDTRONIK KraK attacK Remix)
5. Heartless (The Horrorist Remix)
6. Worn Skin (Die Krupps Remix)
7. Heartless (Zanias Remix)
8. Worn Skin (Shredder Remix)
9. Greyness (FORCES Iridescent Mix)
10. Worn Skin (GYS Version)
11. Down to the Bones (Bestial Mouths No Longer See Mix)
12. High Walls

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My Bloody Seraph
Stillborn Diz
B00ARWWNOC
Fleshed Out
Gazelle Twin
B01HDGB25K
Okovi
Zola Jesus
B072JWXKLB
タグ:US darkwave EBM
posted by kerkerian at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

Furniteur / Perfect Lavender(2017)

USのSynth-Popバンドによる1stアルバム。

フリーミアム音楽警備員としては、bandcampやSpotifyを巡回していると、表立ってムーブメントになっている訳ではないんですがここ数年、密かにイタロ・ディスコ(イタロ・ハウス)が来ている気がするんですよね。このFurniteurもその一つで、まずジャケットの80'sがやばい。アー写と背景画の合成感、斜体のフォント、全体のパステル感…音楽の世界観をそのまま可視化したような。

そんな中身を容易に想像できる全8曲。清涼でウェットなSynthビートに乗せてノスタルジックな旋律を息多めに歌うBrittany嬢。ハンドクラップや粒々なシンセ・ベース、Funkなカッティングギターなど王道サウンドに加え、時折今っぽいIDM的なグリッチィサウンドを混ぜてくる辺りが仕事できる感。

【Favorite Number】Redundant Buzz / Brat / All of the Punks



Perfect LavenderPerfect Lavender
Furniteur

曲名リスト
1. Redundant Buzz
2. Brat
3. Air Castles
4. Swimming
5. Mysteries
6. Fault
7. All of the Punks
8. Unforgettable

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Still / Alone
Golden Filter
B01N5RR2CR
Heartbreak Hi
Avec Sans
B0716KY617
Omni
Navvi
B01MSJ1MC5
タグ:Synth-Pop US
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2017年05月27日

Omnimar / Poison(2017)

露Darkwaveユニットによる2ndアルバム。

前作"Start"のリメイク作"Restart"、Singleの"Assasin's Creed"(おそらく非公式オマージュソング…Daedric TalesのESOリスペクトみたいなもんか)を経ての本作。格段に音の密度と深度が増し「暗めのSynth-Pop」からマジもんのDarkwave/EBMに深化。前作でロシアの割にはポップで期待外れ、みたいな事を書きましたがやはり露産エレクトロは裏切りらぬな…!

Maria Mar嬢の歌唱もメロのポップネスはそのままに、より妖艶さとディーバ感を増し。あと前回言及しなかったけども萌え度も最高レベルね。2017年のアルバムオブザイヤー、萌えオブザイヤー両方を狙える作品。彼らのレーベルDark Music Tunes、まだ女性Voアーティストが他に居ませんが暗黒エレクトロ界でAlfa Matrixに続く第二の極となれるか、その辺にも注目したい。

【Favorite Number】I Go On On My Own / I Wanna Know Now / Sadizm



PoisonPoison
Omnimar

曲名リスト
1. Poison
2. I Go On on My Own
3. Out of My Life
4. I Wanna Know Now
5. Boom Boom
6. 40 Steps
7. Jimmy
8. Sadizm (English Version)
9. Happy Ending
10. Hungry
11. Release Me

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Your Name
Suicidal Romance
B01BD0BM84
Lonely Heroes
Dear Strange
B01EUBDV8C
Retromachine Betty
Spectra.Paris
B06XSZZBZG
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2017年05月06日

Goldfrapp / Silver Eye(2017)

UKエレクトロデュオによる7thアルバム。

思えばもう15年の付き合いになるゴルフラ。Downtempoとディスコサウンド、或いはオーガニックとエレクトロを行き来している彼らの事、5thの"Head First"がアッパー、6thの"Tales Of Us"がダウナーと来たらだいたい本作の方向性は予想出来ますな…しかし安易な予想は許さないのがゴルフラクオリティ。

確かにエレクトロではある。がフロア向きの享楽的な感じではない。これまでにあったポップ路線の曲といえば"Everything Is Never Enough"くらいのもので、全体的には随所にドープなエグみがあってColdwaveに近い律動感と深淵を湛えている。アルバム全体でこの路線は初で、長らくMolokoの後継者と目されていたが、最も音楽的に接近したかもしれないな…キャリアを重ねたAlison嬢(御年50!)の枯れ具合も程好くハマっており、これは長くお気に入りの盤になりそうな予感…!

【Favorite Number】Anymore / Systemagic / Faux Suede Drifter / Everything Is Never Enough



Silver EyeSilver Eye
Goldfrapp

曲名リスト
1. Anymore
2. Systemagic
3. Tigerman
4. Become the One
5. Faux Suede Drifter
6. Zodiac Black
7. Beast That Never Was
8. Everything Is Never Enough
9. Moon In Your Mouth
10. Ocean
11. Anymore (Joe Goddard Remix)

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by G-Tools






Mating Game (Dig)
Bitter: Sweet
B000C6NNVA
My Summer of Love
Alison Goldfrapp & Will Gregory
B0009K7RCA
Still / Alone
Golden Filter
B01N5RR2CR
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