大仰なバンド名、6分〜10分の尺で5曲入りという構成からも、解り易いオールドスクールなプログレ作品です。ベース兼女性Vo、Key、Gt、Drの4ピースでDoom、Storner、Psychedelic風味な混沌世界を奏でます。まず冒頭が余りにもキンクリのアレで、あぁ今を生きる我々こそが21世紀のスキッツォイド・マンなんだなあと香ばしい気持ちにさせられる…とにかく10年代後半の音とは思えないアナログな質感と波のようにうねる曲展開。
フィメこれ的ポイントは、ベースボーカルのMerethe嬢が歌うパートが全体の1割以下であること。これまで紹介した中ではGletscherを上回る最少比率。ドゥーミーなリフに浮かぶリバーヴ声は良い具合に呪術的な神々しさを湛えているが、全体からすると歌は導入部もしくは転換部のオブリガートみないなもの…その分ベースがブリブリと存在感を放っているが、やはりプログレはKeyというかオルガンが主役だねーと思い出させてくれる。

【Favorite Number】 The Warming Moon
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