99年の傑作、2nd"When The Pawn..."に続く長文タイトルを掲げる本作。確かにオーガニック色が強かった3rdの"Extraordinary Machine"と比べると、2nd当時のBaroque-Pop的重厚感、あるいはJazz的インプロヴァイズが戻ってきた印象だ…ただ20代前半の焦燥感や葛藤、あらゆる情念をぶちまけていた当時からすると伸びやかにフロウする場面が多く聴かれ、30代半ばの歳相応の余裕が感じられるのが印象的だ。常にギリギリ感と隣り合わせだった頃からすると格段に遊び心が見られ隔世の感があります。
楽曲的な特徴としては、叩きつけるパーカッシブなピアノプレイは影を潜め、Voとともに歌うようなフレーズが目立つ。フリースタイルなリズムと微弱なエレクトロ(ジャリついたエフェクト等)や多彩なパーカッションと相俟ってカラフルな無国籍的様相を呈す。新たな代表曲となりそうな"Jonathan"はじめ、大人になった彼女の「上からフィオナ」が堪能できる、またしても名作が産み落とされてしまった…!
【Favorite Number】 Every Single Day / Jonathan / Left Alone / Anything We Want

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