エクスペリメンタルなエレクトロニカに、民族音楽を思わせるメロディを乗せるスタイルを標榜する彼女。本作はスローでアンビエントな前半部と、律動感のあるDarkwave(トランシーとディストーションギターの無い)の中盤、ロックとSynth-Pop的な手触りの後半部で構成されます。最初から最後まで耳が離せない、味わいの深いアルバムだ。自宅警備員を情景描写したかのような"Hikikomori"は身につまされますな…!
幼少の頃からオペラを学んだというNika嬢はいつしかロック的アプローチに傾倒し、今では朗々としたアルトボーカルをクールに響かせる。この22歳と思えない大人びたボーカリゼーションひとつで、作風がクラシカルにもゴシックにもインダストリアルにも聴こえるから不思議だ…もちろん楽曲全体の緻密な音作りも見逃せないが。エレクトロニカを軸に据えながら「ジョイ・ディビジョンを想起させるようなケイト・ブッシュ」と評されるのも納得です。
という訳でボイスオブザイヤー最有力の彼女。自身がツアーサポートを務めたFever Rayと共通項を多くする、フォークロア・ダークトロニカを見逃してはならない。
【Favorite Number】 Avalanche / Vessel / Seekir / Lick The Palm Of The Burning Handshake

![]() | Conatus Zola Jesus 曲名リスト 1.Swords 2.Avalanche 3.Vessel 4.Hikikomori 5.Ixode 6.Seekir 7.In Your Nature 8.Lick The Palm Of The Burning Handshake 9.Shivers 10.Skin 11.Collapse Amazonで詳しく見る |
Zola Jesus - Vassel | Zola Jesus - Night |
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