Shirley Manson擁することで知られる彼ら。MTVで流れた"Suffocated Me"を見て感銘を受けたプロデューサーのSteve Marker氏が、彼女をブッチ・ヴィグやデューク・エリクソンに紹介するーそんなGarbage誕生前夜物語が本作である…!
内容は如何にも90's前期っぽいオルタナロックで、既にメインストリームだったL7とかのグランジ要素をベースにしつつ、The Smiths的なネオアコ、さらにはDream-Popも織り交ぜつつダークな装いの本作。起伏の少ないメロディラインで、Shirley嬢は低いキーで抑圧されたような歌唱に終始。と同時に才能も抑えられてしまっている感。まあAngelfishが活かしきれなかったのか、Garbageでブッチ・ヴィグの優れた錬金術によって化けたのかは解らない。少なくともこの作品から彼女のスター性を感じ取ったSteve氏は慧眼の持ち主だ。
とはいえこのAngelfish唯一のアルバムが駄作という訳では決してなく、Garbageの存在を抜きにすれば時代の空気感を纏った良作であることに間違いはない。仮にこのバンドが錬金術士系のプロデューサーのもと2nd、3rd...と作を重ねていたらクランベリーズ的なポジションを得ていたのかなあと夢想する。当時のシャーリーの声が何処と無く同郷のDolores O'Riordanを彷彿するからだろうか。
【Favorite Number】 King Of The World / The Sun Won't Shine
![]() | Angelfish Angelfish 曲名リスト 1. Dog's In A Cage 2. Suffocate Me 3. You Can Love Her 4. King Of The World 5. Sleep With Me 6. Heartbreak To Hate 7. The Sun Won't Shine 8. Mummy Can't Drive 9. Tomorrow Forever 10. The End Amazonで詳しく見る |
Angelfish - Suffocated Me | Angelfish - Heartbreak To Hate |
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