2011年05月19日

Moloko / I Am Not a Doctor(1998)

さて、新作ストックが減りつつある−加えてチェックする余裕(時間と金)がない−ため、暫くは旧譜シリーズでいこうと思います。一発目はUKエレクトロデュオ98年リリースの2ndアルバム。

出会いは名曲"Sing It Back"で、リズムトラックとVoだけのシンプルな構成ながら凄まじくメロディアスでエモーショナルだったのが衝撃だった。このアルバムを聴くと当時流行っていたロニ・サイズ=レプラゼントのドラムン、Prodigyのアグレッシブ感、ローリン・ヒルのソウルネスに通じるVoなど全部が含まれている気がする。いや、ソウルと言うと誤解を受けそうだが、Róisín Murphyの悪戯っぽいフロウは遊び心を見せたかと思えばメランコリックになったり、総じて人間臭さを感じるのね。こぶしを利かせるとか何オクターブの声域とかより、こっちのほうがよっぽどソウルじゃね?

Moloko的には、この2ndはDIY的なTrip-Hopからメジャー感のあるエレクトロミュージックに移行する過渡期にあたる作品で、完成度でいえば"Sing It Back"のハウスmix(クラブでアンセム的に掛けられるver)が収録されている3rdの"Things to Make and Do"、それを上回る名曲かもしれない"Familiar Feeling"を含む4th"Statues"のほうが断然高い。しかしアナログとデジタルの狭間で鳴るトライバル・ハウスやニュージャズ的楽曲などバラエティに富む本作は、ジワジワと来る遅効性がある。気付いた時には虜。どうしてくれんだと言われても、"I Am Not a Doctor"と突き放されるのが関の山。

【Favorite Number】 Downsized / Sing It Back / Be Like You



I Am Not a DoctorI Am Not a Doctor
Moloko

曲名リスト
1. The Flipside
2. Knee Deepen
3. Blink
4. Stylophone Pet
5. Downsized
6. Sorry
7. Sing It Back
8. Pretty Bridges
9. Be Like You
10. Caught In A Whisper
11. Dr Zee
12. The ID
13. Tatty Narja
14. Over My Head
15. Should've Been Could've Been

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Moloko - Sing It Back
Moloko - Familiar Feeling


Ruby Blue
Roisin Murphy
B000803DZ6
What Sound
Lamb
B00005QF37
Blood Like Lemonade
Morcheeba
B003PBYT9Y
タグ:UK house Trip-hop
posted by kerkerian at 22:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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