自分が思うにカバーアルバムは2つのアプローチがあって、
(1)誰でも知っている曲に自分流のアレンジを施すことで【音楽性】をアピール
(2)知名度を度外視して純粋にカバーしたい曲をやることで【ルーツ】をアピール
ラインナップを見た感じでは本作は(2)に該当するみたいだ。確かにスタンダード曲が多いが、超有名曲って訳でもない渋さ具合。せめてライブでも演奏したBlack Sabbathの"Paranoid"やEuropeの"Final Countdown"が入っていればもう少し華やかになったろうに。。それにしても時代を感じさせるチョイスだ。基本はAKANE嬢が歌いたい楽曲だったんだろうが、バックバンドのオサーン達の好みでもあることは明白だw
ともあれ、これによって彼らのルーツにGothic Metalは無いことが判明した。それを標榜するのならThe Gatheringの"Strange Machines"やTeatre Of Tragedyの"Der Tanz Der Schatten"、Nightwishの"Wishmaster"あたりのFemale-Gothic Metalの定番曲が欲しいところだったのだが。
益々彼らの立ち位置が解らなくなった本作ではあるが、歴戦のプレイヤーが集うだけあって"Child In Time"間奏での「手数王」による激烈なブラストや、"Show Must Go On"での荘厳なボーカル+コーラスワークなど聴き所は多い。狙ったのか解らないけどマドンナの後に"Gimme Gimme Gimme"("Hung Up"にサンプリングが導入されているアレね)を持ってくるあたりもニヤリとさせられる。それだけにいかにも「企画もの」って感じで残念な一枚です。

![]() | COVERS~Scream As A Woman~(DVD付) LIV MOON 曲名リスト 1. Wuthering Heights 2. Call Me 3. Child In Time 4. Like A Prayer 5. Gimme Gimme Gimme (A Man After Midnight) 6. The Show Must Go On 7. Lascia ch’io pianga 1. ESCAPE 2. 月架 3. A WISH 4. DOUBLE MOON 5. WILD CREATURES 6. HISUI ~Nephrite [2010.03.03 1st Club Show at SHIBUYA O-EAST] 7. オトナキサケビ [2010.03.03 1st Club Show at SHIBUYA O-EAST] Amazonで詳しく見る |
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