2010年09月08日

六弦アリス / 独裁者ノススメ(2010)

C78特集、最終回は六弦アリスの11thアルバム。3回目の感想を書くアーティストはたぶん初。それだけフェイバリットなのですが発表頻度、クオリティの高さという点で改めて抜群の安定感を誇るサークルだなあと再認識。

ここ数作と同様、7thアルバム『Omen of Seven』をメタ世界に持つ構造で、同アルバムの最終曲『独裁者ノススメ』から派生した世界、それが今作です。しかし音楽性は最近の流れと少々趣を異にしており、ファンタジー色が色濃く出ていた8th〜10thに比べると王道の疾走メタルに回帰した感があります。『誇リ高キ者』『小悪魔ディスタンス』『独裁的な舌』『キミノタメ』はどれもが泣きメロ(クサメロ)と、クワイアを始めとしたドラマティックな演出が為された高速歌謡シンフォニック・メタルで直ぐにでもアニメやゲームのテーマソングになりうるキラーチューン。そんな中、彼ら流インダストリアルが炸裂する『筺ノ中ノ本質』が挟まっているのも心憎い。

世界観はタイトルの通り内面を抉り取るような、様々な独裁思考をテーマしており、この点でも物語性、キャラクター性が前面に出ていたここ数作と大きく異なる。寧ろ前述の楽曲路線の変化は、ダークなテーマに引っ張られる形で舵を切ったと見るべきか。それに呼応するように、同人音楽界屈指の七色ボイスを持つ櫻井アンナ嬢の歌唱もフラットな唄い回しで統一されている。キャラクター性を排すことで、「独裁」は誰にでも普遍的に存在する心の闇、そして渇望・・・そんな彼らのメッセージが透けて見えるようだ。

独裁者ノススメ独裁者ノススメ
六弦アリス

曲名リスト
1.異端派人生哲学主義
2.誇リ高キ者
3.小悪魔ディスタンス
4.独裁的な舌
5.筺ノ中ノ本質
6.キミノタメ
7.雨音
8.痛ロリヰタ哲学

オフィシャルで詳しく見る


カヒーナ・ムジカ 『鯨』
カヒーナ
B003MIROTC
Illuminate
Where Angels Fall
B000EMGIYG
Last Alliance
Battlelore
B001D7SZJM
posted by kerkerian at 01:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Gothic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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