2009年04月01日

V.A. / パンコレ〜voice actresses’legendary punk songs collection〜(2009)

超弩級の闇アルバムが産み落とされてしまったのでご紹介。

現代のアニメ界を代表する「萌え声優」達による、オールドスクールパンクのカバーという珍盤中の珍盤です。確かに昨今のアニソン、キャラソンはロック色やパンク色が強いものも多数あり、音楽アーティストによる一般のJ-POP(或いはJ-ROCK)との垣根は無くなってきている。それにしたって名曲の数々を萌え声で歌いかつアルバムにまでしてしまうのはおそらく業界初ではないだろうか。

案の定、Amazonレビューなどでは非難轟々。整理すると大体以下の通り。
・原曲レイプ
・音楽に力を入れろ
・パンクスと声優オタの両方を馬鹿にしている

パンク好きで、かつ声優好きの私からすると、
声優オタが失望する気持ちは多少解る。彼らは少なからず声優に演じているキャラクターを投影しており、あのキャラクター(の声)にパンクは違う、とかそういうのがあっても可笑しくは無い。

しかしパンクスは狭量でよくない。
私の周辺のパンク好きもそうだが、どうにも彼らは疾走感がないとダメとか五月蝿くないと物足りないとか、「こうあるべき」論で語りたがり、他ジャンルに対して排他的な姿勢をとる。その時点で既にパンク精神などないのだ。

そもそもパンクは型に嵌らない、反骨精神から生まれたものだ。
それはルールを作る側への反抗であり、既成概念を覆す武器である。
つまりこうあるべき、というのはパンクスの敵対勢力なのだ。
解ったかこのファッションパンク野郎が!(愛読書です)

、、、さて取り乱しましたが。
このアルバムは精神性という意味で真にパンクだと思います。挑戦的、挑発的にして脱力感満載のどこにも属さない音楽。フリーウィルが手掛けたという楽曲アレンジ/制作もハイレベルにチープで脱線している。
最後のゴットゥーザ様による"Smells Like Teen Spirit"なんて、まさに朝比奈みくるによる子守唄の如き様相。総じて過去と現代のサブカルチャーが産み落とした混沌(ケイオス)という、マクロ視点を内包した迷盤といえます。オススメは、しない!

パンコレ~voice actresses’legendary punk songs collection~パンコレ~voice actresses’legendary punk songs collection~
オムニバス

曲名リスト
1. 桃井はるこ 「Sex and Violence」 (The Exploited)
2. 池澤春菜 「Basket Case」 (Green Day)
3. 清水香里 「White Riot」 (The Clash)
4. 門脇舞以 「Pretty Fly (For A White Guy) 」(The Offspring)
5. 田中理恵 「Anarchy In The UK」 (Sex Pistols)
6. 後藤邑子 「London’s Burning」 (The Clash)
7. 桃井はるこ 「Call Me」 (Blondie)
8. 池澤春菜 「God Save The Queen」 (Sex Pistols)
9. 清水香里 「Blitzkrieg Bop」 (Ramones)
10. 門脇舞以 「Search and Destroy」 (Iggy & The Stooges)
11. 田中理恵 「Ruby Soho」 (Rancid)
12. 後藤邑子 「Smells Like Teen Spirit」 (Nirvana)

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Guilty PleasuresII
Scott Murphy
B0019N1QIC
アニパンク新録音盤:序
アニパンク
B0020NEK2O
GO TO SONG 2
後藤邑子
B001IVU7DK
posted by kerkerian at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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