2003年04月12日

椎名林檎 / 加爾基 精液 栗ノ花(2003)

椎名林檎の新作なわけですが。

一言でいうと、痛いっすね。何だろこのイタさ。感性に鋭く刺さり込む、という意味ではなく。道化的な痛さ。とっぴんしゃんなタイトルを含めて、サウンド、世界観も好きなようにやってるなあという印象で、凄く研究熱心な気がします。音楽マニアさは好感が持てます。

私が勝手に今までの彼女の音楽に期待していた事は、「分かり難いテーマ」を分かりやすいアプローチ、即ちノスタルジックなメロディーをバンドサウンドに乗せて唄うことでした。ところが今作はある種の内輪ウケに走っている気がする。椎名林檎とその取り巻きの為だけの音楽。それを表向きは一般リスナーに対して、サウンドの進化とかいう使い勝手の良いモルタルで塗り固めて発信しているのです。

個人的に和洋折衷ロックっていうのは、もう潮時かなあと。当初は文学的と思われていた旧めかしい言葉遣いも、太宰とか三島とかを一寸かじった程度の底の浅い表現として冷笑を浴びるようになっている。阿佐ヶ谷あたりのアングラな世界で活躍していた、無理矢理「和」のテイストをねじ込んだ音楽をやるアーティスト達がメジャーシーンに進出して久しいですが、良い加減そろそろ家に帰る時が来たようです。

今こそ「茜さす 帰路照らされど...」という一節を彼らに捧げよう。

加爾基 精液 栗ノ花加爾基 精液 栗ノ花
椎名林檎

曲名リスト
1. 宗教
2. ドッペルゲンガー
3. 迷彩
4. おだいじに
5. やっつけ仕事
6. 茎
7. とりこし苦労
8. おこのみで
9. 意識
10. ポルターガイスト
11. 葬列

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posted by kerkerian at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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