2019年03月09日

L'Ame Immortelle / Hinter dem Horizont(2018)

オーストリアElectro-Gothデュオによる12thアルバム。

20周年記念ベスト"Unsterblich-20 Jahre L'Ame Immortelle"を経て第3章(くらい)に突入した、らめぇことL'Ame。一時期幅を利かせていたメタル色は完全に払拭した模様で、私が一番聴きたいDarkwave/Industrial/EBMのらめぇが満載で勝利確定な作品である...!

作風としては"Namenlos"や"Momente"期と大差ないのだが、何よりキャッチーでポップで、フェミニンさに溢れているのが今作の印象だ...Thomas氏のVoも3割程度、根強く残っているにも関わらず優美な聴後感に浸れるのは、Sonja嬢の良い感じに力の抜けた歌唱具合に依るところが大きい。かつての苦みばしった顔が見えるような情念に満ちたVo..それはそれで好きなんだけど何かスケールの大きさというか余裕が感じられる。23年目を迎えてなお一皮剥け続けるL'Ame Immortelleを、見逃しちゃらめぇぇぇぇ...!

【Favorite Number】Memories / What Lies Beyond

Hinter dem HorizontHinter dem Horizont
L'Ame Immortelle

曲名リスト
1. Unendlich
2. Letztes Licht
3. Treiben
4. Am Ende aller Tage
5. Dein Kuss
6. Memories
7. Monument
8. Schwerkraft
9. Frei
10. Hinter dem Horizont

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Staub & Asche
Mantus
Staub & Asche
Perle
Persephone
Perle
Grabsteinland V
Untoten
Grabsteinland V
タグ:austria darkwave
posted by kerkerian at 02:11 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月08日

Valentine Wolfe / The Haunting of Mary Shelley(2018)

USネオ・クラシカルデュオによる9thアルバム。

様々なユニーク性を持ったアーティストだ...まずVoとアップライト・ベースという特異な構成である...!そう聞いてネオクラだな?と思う訳ですが実際はかなりバンドサウンドに寄っており、全体としては「華美な装飾を排した、旋律重視のSympho-Metal或いはGothic-Metal」といった態だ。そして驚くべきはその多作振り...2010年から2018年までに10枚のフルアルバム(実は2018年のうちに、本作の後にもう1枚ある)、なんと直近2年は4枚というワーカホリック具合だ...!初期はElectro/Industrialを配したGothic的な要素(Doujinものに近い)だったが一旦オーガニックでシンプルなNeo-Classicになった後6th"A CHILD'S BESTIARY"からメタル化して現在に至る。各時代ともクオリティが極めて高く、量と質が長年保たれている希有な存在だ...!

本作の特徴は、これまで大人しめだったバンドサウンドがかなり暴れていることにある。アッパーな曲も増え本格メタルへの志向が見えるが、音は抑え気味であくまで歌と弦楽を中心にデザインされている。そのため常に優美で、たおやかなに時間が流れるような気品に満ちている。この1ヶ月後(!)にリリースされた10thはまた静謐サイドに寄っており、より深さを感じられる作品に。尽きないクリエイテビティには脱帽としか言いようがない。推そう。

【Favorite Number】On the Education of Daughters / Song for Justine / What Lies Beyond

The Haunting of Mary ShelleyThe Haunting of Mary Shelley
Valentine Wolfe

曲名リスト
1. A Voice in the Dark
2. On the Education of Daughters
3. Song for Justine
4. Soulgiver
5. Hours of Sorrow
6. It's Not Your Story to Tell
7. I Will Be with You on Your Wedding Night
8. Victor's Confession
9. Doomed to Live
10. What Lies Beyond

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Walking on Graves
Deadly Nightshade Botanical Society
Walking on Graves
Fading Star
SchoolCraft
Fading Star
Drink Me
Lady Laudanum
Drink Me
posted by kerkerian at 19:41 | Comment(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月07日

Miss Kittin / Cosmos(2018)

仏Electro嬢による4thアルバム。

再三再四、関連作品(RIYL:Recommend If You Like 各記事の下に3作品紹介しているやつ)に挙げていながら感想を書くのは初なMiss Kittin...どうやらMiss FDと混同しがちというのもある...Goth-Electroで歌もの要素が強いのがMiss FD、テクノ色強めなミニマルエレクトロニカがMiss Kittin、ほっちゃんがミス・モノクロームと覚えるのが吉ですよほ、ほーっ、ホアアーッ!!

さてこの"Cosmos"、5年前の"Calling From The Stars"が過去最高にポップだった揺り戻しなのか、難解な作風だ...というかソロ名義なのに随分とMiss Kittin & The Hacker寄りだ。Caroline嬢のボーカルが聴ける場面は限られ、稀に遭遇する場面でも殆どバックトラックと一体化している。前作の"Maneki Neko"のような萌え萌え遊び心トラックがお気に入りではあったけど、このストイックでフロアオリエンテッドなトラック群も悪くはない...寡作ではあるがキャリア20年を迎えてなお、コモディティ化を善しとしない野心に限りなきリスペクトを。

【Favorite Number】Cosmic Address / Are You There ?

CosmosCosmos
Miss Kittin

曲名リスト
1. Cosmic Address
2. Are You There ?
3. Question Everything
4. Elevate
5. Atoms
6. Multiverse
7. Last Day on Earth
8. Deep Space Station
9. Scanner
10. #MeToo
11. White Magic
12. Utopia
13. Cosmos (Continuous Mix)

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Lost Tracks, Vol. 2
Miss Kittin & The Hacker
Into the All
1982
Miss Kittin & The Hacker
1982
First Album
Miss Kittin & The Hacker
First Album

posted by kerkerian at 00:16 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月06日

Orion Dust / Legacy(2018)

仏Progressive-Rockバンドによる2ndアルバム。

Dust In Mindの"Oblibion"とは関係ないし、況やオブリヴィオン・ダストをや。プログレ大国フランスの新星Orion Dustは女性3人男性3人のユニークな編成。ライブ動画を見るとドラムは男だったのですがLea嬢を迎えた新体制になった模様...ドラムを囲うアクリル板は遮音用とは解っていても、何か心の壁というかメンバーチェンジの伏線となる闇を感じてしまったり。

さてこの作品、長尺でのドラマティック展開良し、トラッドを打ち出した緩急良し、ヘヴィなアンサンブル良しと非の打ち所がない正統Progressive-Rock。中でもVoのCecile嬢はプログレにおいて陥りがちなお飾りになる事無く、メロウに歌い上げたりリーディングで物語を紡いだりウィスパリング声でラップしたりとバンドのアートロックな佇まいに一層華を添える絶大な存在感。アー写で1人だけ飛び抜けて小さいのもヒロイン感があって萌えポイント◎。プログレ=無骨な技術屋集団という概念を覆す総合力の高いバンドだ。

【Favorite Number】The Stream / Mireio

LegacyLegacy
Orion Dust

曲名リスト
1. Norroway Song
2. The Stream
3. Unrising Sun
4. Mireio
5. The Awakening
6. Prelude
7. CXXVI
8. Snegourotchka

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Ioearth
Ioearth
Into the All
Awakening
The Reasoning
Awakening
Silence Between Sounds
Karmamoi
Silence Between Sounds
posted by kerkerian at 19:01 | Comment(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月05日

Indarra / Walk On Fire(2018)

加Alternativeプロジェクトの1stアルバム。

カナダ・トロントの知る人ぞ知るRhea's Obsessionというバンド...2001年のリリースを最後に音沙汰ないのですが、そのボーカリストにしてマルチ・インストゥルメンタリストSue Hutton嬢によるサイドプロジェクトがこのIndarra。本体バンドと同様にカテゴライズが難しい何ともいえない系音楽だが、ワールド・ミュージック系オルタナといったところだろうか。Rhea'sからプログレやシューゲイズ要素を抜きよりオーガニック、アンビエント色を押し出したイメージ。

ワールド・ミュージックと言うと矢鱈とアジア的だったり、はたまたケルティックだったり特定地域の空気感が出るのが常ですが、Indarraは本当に無国籍的。メインストリームから隔絶していながら、どこにも属さない雰囲気が興味深い。恐らくSue嬢自身が奏でているであろうギター始め各種の弦楽、各種のパーカッションが入り乱れ、Trip-Hopの浮遊感も相俟ってどこか現実感の無い、本質的にファンタジックでアーティスティックな作品だ。額縁に入れて飾りたいような音楽。

【Favorite Number】Colour Of The Rising Sun / Walk On Fire / Melody Of The North Winds

Walk on FireWalk on Fire
Indarra

曲名リスト
1. Illuminate
2. Colour Of The Rising Sun
3. Falling Into You
4. Two Seperate Worlds
5. Roots Of Innis
6. An Innis Aigh
7. Walk On Fire
8. Melody Of The North Winds
9. Eternal Dreamer
10. To Make Change
11. Rise
12. Turn The Light Within

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Re:Initiation
Rhea'S Obsession
Baroque Equinox
Cold
Lycia
Cold
Utopia
Theodor Bastard
Utopia

posted by kerkerian at 23:23 | Comment(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月04日

Grausame Töchter / Engel im Rausch(2018)

独エレクトロバンドによる5thアルバム。

ドイツの残虐っ娘ことGrausame Töchter...1stからEBM/Industrialで鳴らされる過剰なフェティッシュ世界観に魅せられてきたフィメこれですが、遂に色モノではなく「聴けるエレクトロ」として認識する時が来たようです。従来作品と比較すると圧倒的にメロディアス。Vo含め、このジャンルで定番といえる音像のHarshyさが無く、Synth-Pop的なロマンティカさえ感じられる。楽曲のバリエーションもスローからファストまで豊富で、4つ打ち一辺倒の初期からは隔世の感。

かと言って日和った訳ではなく相変わらずサドマゾ、ソシオパスがテーマでライブパフォーマンスもアレな要素満載である。しかしBDSMもエンターテイメントなのだと言わんばかりの振っ切れ感と、メッセージ性に頼らずとも音楽単体で惹き付ける力が備わったのが現在の彼らだ...アウトサイダー中のアウトサイダーが、案外いつの間にRammsteinとかKMFDMのようなレジェンドに近い距離に付けているのかもしれない...そう思わせる怪作にして快作、改心作にして会心作だ。

【Favorite Number】Goldener Reiter / Beleidigte Engel 2020 / Wodka-Polka

Engel im RauschEngel im Rausch
Grausame Töchter

曲名リスト
CD1:
1. Engel Im Rausch
2. Wildes Tier
3. Engel Im Himmel
4. Goldener Reiter
5. Annika In Ekstase
6. ...Und Ich Fühle Nichts
7. Atme Mich
8. F**kmaschine
9. Rosemarie
10. Lila Katzen
11. Sternenmädchen
12. Beleidigte Engel 2020
13. In Deinem Kopf
14. Wie Eine Zecke
15. Sex In Deutschland
16. Nein!
17. Wodka-Polka
18. Helle Sonne

CD2:
1. Engel Im Rausch (Gregcore Remix)
2. Engel Im Himmel (Lust And Death Remix)
3. Drecksau (Centhron Remix)
4. Wildes Tier (Suicide Commando Remix)
5. Mein Messer (Mechanical Moth Remix)
6. Therapie Für Dich (Devil-M Mix)
7. Bis Das Blut Fliesst (Unterschicht Remix)
8. Freundin (Zyphos Remix)
9. Verlassen (Barabaz Remix)
10. F**ken Ist Ein Schlimmes Wort (Xaytox Hardcore Remix)
11. Solipsismus (Pablo Ortega Remix)
12. Befleckt (Shizophreniac Mix)
13. Befleckt (Shizophreniac Remix)
14. Wildes Tier (And One Remix)

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Baroque Equinox
Die Form
Baroque Equinox
Hinter dem Horizont
L'Ame Immortelle
Hinter dem Horizont
Fickt-Euch-Allee
Grossstadtgeflüster
Fickt-Euch-Allee
posted by kerkerian at 19:19 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月03日

And Then She Came / Kaosystematiq(2018)

独メタルバンドによる2ndアルバム。

正統派Gothic-Metalバンドとして名を馳せたKrypteria。中でもアルバムオブザイヤー2007に選出した"Bloodangel's Cry"は10年以上経た今も私的最高フェイバリッ度を誇る盤の1つです。バンドは"All Beauty Must Die"を最後に活休。ジーン・チョウ嬢の産休を経て2016年にリフォームしたのがこのAnd Then She Cameである...! メンバーは同じためKrypteriaの延長上かと思いきや意外とそうでもなく、よりモダンヘヴィネスが強調された印象。

グレゴリオをはじめクラシカル要素満載のBlood〜期のトゥーマッチな荘厳感が好きな自分としては物足りなさもあるものの、クサメロ全開のシンガロング必至な作風は健在。エレクトロを導入したりと音はモダンなれど楽曲にはどことなく90'sメロハー然としたものを感じる...Fair WarningとかGodhardとかHarem Scaremとか...日本人の琴線に触れがちなところはそのままに、所々で見られるFolk-Metal的アダルト・コンテンポラリーな部分が今後どうなるのか楽しみ...でもThe Gathering化は勘弁な...!

【Favorite Number】Sick Of You / Perfect As You Are / Shine On Supernova

KaosystematiqKaosystematiq
And Then She Came

曲名リスト
1. Sick of You
2. Perfect as You Are
3. As the Battle Rages On
4. Come On, Come On
5. Devastation Anyone
6. More Than Everything
7. Shine on Supernova
8. White Dog
9. I Just Cannot Trust Myself
10. Into the Open
11. Unbroken
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Odyssey to Reflexion
Against Myself
Odyssey to Reflexion
Eventide
Reliqa
Eventide
Immersion
Lyria
Immersion
posted by kerkerian at 20:29 | Comment(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

Kælan Mikla / Nótt eftir nótt(2018)

アイスランドのElectroユニットによる4thアルバム。

"Synth-Punk Trio"と銘打つKælan Mikla。New-Wave的な性急ビートに乗せたミニマルSynthといった態で、3rdまではガレージ色が強いオールドスクールパンクの様相だったが、本作で化け化け。重厚なColdwaveに覆われた音像、リヴァーヴに包まれたVo、展開もリズムもビート一辺倒ではなく「BPMの高いエレクトロニカ」という印象に。総じて、アイスランドらしい音楽になったなあと。

変わらない点でいうとLaufey Soffía嬢の躁鬱ボーカリゼーションだろうか。矯声を上げ叫びくだを巻くかと思えば次の瞬間にポエトリーリーディングが始まるという、ネイマールも驚きの切り返しの深さ。成る程レイキャビクのポエトリー・スラムで優勝経験がある訳だ...聞き返すと1stの頃よりは「躁」は大人しくなり「鬱」はより沈み込んだ印象だが、この女優振りが一層曲に奥行きを与えているといって良いだろう。Myrkurとはまた別ベクトルの、北欧のお洒落変態系として刮目すべきトリオである。

【Favorite Number】Hvernig kemst ég upp? / Andvaka

Nótt eftir nóttNótt eftir nótt
Kaelan Mikla

曲名リスト
1. Gandreið
2. Nornalagið
3. Hvernig Kemst Ég Upp?
4. Skuggadans
5. Draumadís
6. Næturblóm
7. Andvaka
8. Nótt Eftir Nótt
9. Dáið Er Allt Án Drauma

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Into the All
Zanias
Into the All
Let Them Be Alien
Lebanon Hanover
Let Them Be Alien
Fierce
Hante.
Fierce

posted by kerkerian at 23:51 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする