2014年11月29日

The Birthday Massacre / Superstition(2014)

カナダのSynth-Rockバンドによる6thアルバム。

1年ほど前から新作については言及されていたものの、長らく"TBA"状態だったTBM。正直4thの"Pins and Needles"、5thの"Hide and Seek"は消化不良な内容だった。キラキラ感(音ではなくメロディや展開という意味で)は薄れ、魅力的な楽曲が少ないのである…3rd"Walking With Strangers"が神盤過ぎたのもあるが、彼らはメロディメーカーとしてのイップスに陥ってしまったのではないかと思うくらいに。

さて本作も数秒でTBAのそれと解るロマンティックなSynth-Gothに彩られた音。ヴァイオレットなジャケといい、これという「型」を持ってるのは本当に強みだ…加えて今回は印象に残る佳曲が多い。3rdの頃の胸打つメロディまであと少し、という所まで来ている。ミッドテンポ中心ながらも、前作辺りから見せ始めたChibi嬢のダミーボイス(=濁声)やへヴィネスなどバンドサウンドも円熟味に達した感があります。あとはもう一歩、突き抜けたメロディが欲しい…クサメロでもThe Birthday Massacreに掛かればノスタルジックな美メロになるはずだから。イップス克服まで後一歩だ!ベタを怖がるなよ!どっかで聴いたメロディでいいんだよ!また一緒にシンガロングさせてくれよ!熱くなれよおおお!(錦織vsジョコビッチの録画を見ながら)

【Favorite Number】Divide / Diaries / Destroyer / Surrender



SuperstitionSuperstition
The Birthday Massacre

曲名リスト
01. Divide
02. Diaries
03. Superstition
04. Destroyer
05. Surrender
06. Oceania
07. Rain
08. Beyond
09. The Other Side
10. Trinity

Amazonで詳しく見る


The Birthday Massacre - Surrender


The Birthday Massacre - Beyond


So Long, Scarecrow
Scarling
B004EBT9B2
Kill You Ep
Darling Violetta
B000040OJN
Black Forest Metal
Hanzel Und Gretyl
B00NWFDYSK
posted by kerkerian at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月23日

Gazelle Twin / Unflesh(2014)

UKエレクトロ嬢による2ndアルバム。

これまで様々な病んだアーティストあるいは作品を紹介してきた訳ですが、過去最大級の病的アルバムに邂逅してしまったッ…!変態性とかExperimentalとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと真綿で締め付けるようなジワジワ来る恐怖だ。尤も、Gazelle TwinことElizabeth Bernholz嬢の1stアルバム"The Entire City"はダークではあれどメロディックなElectronicaで素敵だなあという印象があった訳です。この3年間で何があったのかアートワーク、音像、ボーカリゼーション、テーマ性…全てがグロテスクに歪んだ病みと闇の支配する一大ホラブル・アヴァンギャルド・ダークウェーヴに仕上がってしまった本作。最高である…!

病み切った陰鬱ボイスと回転数を落としたコーラス、拉げたエレクトロノイズ、サディスティックな金属音、パルスの如き律動的なドラムン、規則性の見出せないサンプリング…それらが不協和音と美しい調和を行き来しながら錐揉み墜落してゆく全12曲。常に緊張感を強いられ、静かなパートで一息付こうものなら次の瞬間にバシャーンと水をぶっ掛けられる…ちょっとした拷問だなこれは(褒め言葉)。

Experimental要素が強いとはいえ、IndustrialやDarkwave好きなら一度は試して頂きたい本作。左右のパン振りが効果的に奥行きを与えるのでヘッドフォン推奨、聴き終えた後には闇落ちレイプ目必至の残酷天使Gazelle Twin…これまでに無いタイプのアルバムオブザイヤー候補である。

【Favorite Number】GUTS / Exorcise / Good Death / Anti Body



UnfleshUnflesh
Gazelle Twin

曲名リスト
1. Unflesh
2. GUTS
3. Exorcise
4. Good Death
5. Anti Body
6. Child
7. Premonition
8. A1 Receptor
9. Belly Of The Beast
10. Human Touch
11. I Feel Blood
12. Still Life

Amazonで詳しく見る


Gazelle Twin - Anti Body


Gazelle Twin - GUTS


Desert Doughnuts
Metallic Falcons
B000FFP050
All Love's Legal
Planningtorock
B00HHEQKMY
Dried Out Eyes
Jonna Lee
B000TLYOGQ
posted by kerkerian at 01:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月22日

Zola Jesus / Taiga(2014)

続いても米SSWによる5thアルバム。

Charotte Martinと同様に女性SSWの中でも5指に入るフェイバリット…もう3枠しかありませぬが...前作"Versions"がリメイクアルバムなので、オリジナル作品としてはアルバムオブザイヤー2011の"Conatus"以来となる本作。Neo-Classic化したリメイクで次作の方向性が注目(心配)されましたがElectro中心の通常運転でまずは一安心。

第一印象としては"Dangerous Days"で聴けるように、ポップ方面に振り切ったなあと。朗々としたZola嬢特有のvoと神々しいコーラスワークを存分に活かしつつもキャッチーな旋律とリズムトラック。しかしアルバム後半に進むに従い歌パートよりもストリングスやホーンセクションを用いたシアトリカルな音像の比重が増し、まさにTaiga=針葉樹林を思わせる、寂寥感や壮大さが表現される。プロデューサーのDean Hurley氏は映像作品の音響演出を多く手掛けているとあって、まさに打ってつけの登用である。インダストリアル畑のアレンジャーによるクラシックが微妙な違和感を伴った前作の反省を生かしてなのか、餅は餅屋ということだ。

Experimental性は若干薄れたものの大きなテーマ性の中で発露するWitch-House感はより研磨された。才女Zola Jesusによる才気煥発の作品であります。

【Favorite Number】Taiga / Dangerous Days / Hunger



TAIGATaiga
Zola Jesus

曲名リスト
1. Taiga
2. Dangerous Days
3. Dust
4. Hunger
5. Go (Blank Sea)
6. Ego
7. Lawless
8. Nail
9. Long Way Down
10. Hollow
11. It’s Not Over

Amazonで詳しく見る


Zola Jesus - Dangerous Days


Zola Jesus - Hunger


Unflesh
Gazelle Twin
B00M1SRBQK
Fleurs
Former Ghosts
B002NTEKE8
LP1
FKA twigs
B00KWP6OIA
posted by kerkerian at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月09日

Charlotte Martin / Water Breakes Stone(2014)

米SSWによる5thアルバム。

個人的に女性SSWの中でも5指に入るフェイバリット…このフレーズ前回も使用した気がしますが、正統派ポップ・ソングの中に潜むマニアックさ。音使いやメロディ回しなど狭いレンジでのアンビバレンツが素晴らしく、サウンドのみならずルックスも美しい…これはもうプレスリーならずとも好きにならずにいられない。

オーガニック路線で落ち着いた印象の前作"Dancing On Needles"だったが、今回はパーカッシブな"Spine"やDark-Cabaret色な"Not Sure Thing"などExperimental要素が戻ってきた感があります。とはいえ全体としては神々しいChalotte嬢のVoと美メロに彩られたピアノ・ロックというフォーマットは堅持。とりわけ表題曲の"Water Breakes Stone"は一瞬の自然美を捉えたかのような息を飲む名曲。アルバムのどこを切っても感動の嘆息が漏れてしまう作品である…!

【Favorite Number】Spine / Water Breaks Stone / Not A Sure Thing / Science And Love



Water Breaks StoneWater Breaks Stone
Charlotte Martin

曲名リスト
1.Spine
2.Water Breaks Stone
3.Not A Sure Thing
4.Battle Cry
5.Science And Love
6.Where The Soul Never Dies
7.Gravity
8.12 Years
9.When The Sun Finds Me
10.Feafully And Wonderfully Made

Amazonで詳しく見る


Charlotte Martin - Water Breaks Stone


Charlotte Martin - Science and Love


Blue Roses
Rachael Sage
B00LIXSFZU
Torrential
Emm Gryner
B00IR8EZGW
Land & Sea
Sarah Slean
B005OPJLCO
タグ:pop US Alternative
posted by kerkerian at 02:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月08日

Psy'Aviah / Xenogamous Endeavour(2014)

続いてもAlfa Matrix秋新作シリーズということで、ベルギーEBM/Electroプロジェクトによる5th。

2011年の"Introspection/Extrospection"後にEmilie嬢が脱退。VoだけでなくPsy'Aviahの、おっぱいビジュアルイメージを担っていた彼女な訳ですが、幸いにして女性Voをメインに据えた音楽性はゲストボーカル起用により継続している模様…Miss FDJunksista、Schwarzblut、Lunascape、Suzi Q. Smith…殆どレーベルメイトか、過去にfeat実績のある面々である。Alfa Matrixがニッチジャンルの最大手レーベルという立場を活かし、こうしたコラボレーションやRemix仕事の人材バンクとしての機能を担っている点は何気に注目に値する。暗黒エレクトロ系アーティストは皆Alfa Matrixに入ると良いよ、マジで・・・と思ったが元々の個性をレーベル色に染められてしまう辺りLovelorn Dollsの新作が証明してしまったから、コモディティ化は困るな…!

さてPsy'Aviah、メンバーがおっさん1人になっても楽曲面への影響は無く、メロディアスでロマンティックなDarkwaveには寧ろ磨きが掛かっている・・・"Sacrifices"なんて2014年最大のエレクトロアンセムではないだろうか・・・!アルバム全体としては、様々な歌姫がVoをとることでPsy'Aviahという「個」は薄れたかもしれないがAlfa Matrixの女性ボーカルコンピ盤、つまり現在のFemale-Darkwave/EBMシーンを俯瞰できる一枚、という意義のある作品といえよう。

・・・あ、ひとつだけ男ボーカル曲あったわ

【Favorite Number】Sacrifices / On My Mind / Never Enough



Xenogamous EndeavourXenogamous Endeavour
Psy'Aviah

曲名リスト
1. Long Way (ft. Lis van den Akker)
2. Sacrifices (ft. Mari Kattman)
3. Our Common End (ft. Mari Kattman)
4. Deliverance (ft. Miss FD)
5. (Prelude) Bevor Ich Sterbe (ft. Diana S.)
6. Before I Die (ft. Diana S.)
7. Broken / Failed (ft. Damasius Venys)
8. On My Mind (ft. Lisa Nascimento)
9. The Parts You Can't See (ft. Kyoko Baertsoen)
10. Never Enough (ft. Lis van den Akker)
11. Get Your Tickets (ft. Suzi Q. Smith)
12. Last Of Us (ft. Mari Kattman)

Amazonで詳しく見る


Psy'Aviah - Our Common End


Psy'Aviah - Sacrifices


Gebeyn Aller Verdammten
Schwarzblut
B00INIXHSI
Reminiscence
Lunascape
B000AC7OTI
Fusion
Parallel Project
B0002ID3MW
タグ:Belgium EBM darkwave
posted by kerkerian at 01:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月04日

Lovelorn Dolls / Japanese Robot Invasion(2014)

ベルギーのElectro Gothユニットによる2ndアルバム。

2年連続のリリースとなる本作。この1年、前作"House Of Wonders"はWebの至る所でバナーをみた気がする。自分がよくAlfa Matrixサイトを訪れるダークエレクトロ好きと広告ターゲティングされてるからなのだが、同レーベルでのプロモーションの力の入れようは群を抜いていた。でもって俺が毎度律儀にバナーを踏むもんだから日本市場が狙い目だ!つってこんな珍妙なテーマの新作になった…なんて事でありませんように!(ナイス自意識)

ソリッドなAlternative Metalバンドサウンドを標榜した1stと打って変わり、ロマンティックなSynthサウンドに彩られたThe Birthday Massacreを思わせる音楽性に。ていうかヘヴィネスとキラキラSynthが同居する"Miss Friday Night"とか、曲の入りが本当似過ぎ笑。

とはいえメロディーの垢抜けなさ、Kristel嬢の平坦なVoはTBAの域にはまだまだ及ばない。恒例となったDisc2のRemix集(Alfa Matrix見本市)の方が出来が良いのも相変わらず。しかし日本を題材に据え、あざと過ぎるアジアンメロディーを詰め込んだ表題曲"Japanese Robot Invasion"での片言サンプリング「ロボットが、とうちゃく」など、我々が支持すべき理由には事欠かない。このままPost-Punk路線に振り切ってSigue Sigue Sputnik化するのはどうだろう。

【Favorite Number】Long Awaited Kiss / Miss Friday Night / Curse of The Crab



Japanese RobotJapanese Robot Invasion
Lovelorn Dolls

曲名リスト
1.Happy Valentine
2.The Thrill
3.Long Awaited Kiss
4.Japanese Robot Invasion
5.Miss Friday Night
6.Curse Of The Crab
7.Just Like Heaven
8.Blood Moon
9.Jasmina
10.Wolf Inside

Amazonで詳しく見る


Lovelorn Dolls - Happy Valentine


Lovelorn Dolls - Japanese Robot Invasion


You're My..
Junksista
B00A8D78ZO
Blackout
Zeitgeist Zero
B007Y4OMYK
Xenogamous Endeavour
Psy'Aviah
B00N5ARSVQ
posted by kerkerian at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする