2014年05月31日

Destiny Potato / Lun(2014)

セルビアのProgressive-Metalバンドによる1stアルバム。

20年以上前、とあるラジオ番組クリスマス・イブの人を評して「歌と顔の差100万km」というのがありましたが、Destiniy Potatoはまさに曲とバンド名の差100万kmである…カントリー・ポップかと思って見逃すところだったぜ…キョンキョンに懇願されたって、見逃す訳にはいかないのだ…!

さて90's初頭ネタのコンボが続きましたが彼らの音楽性は極めてモダンへヴィネス。寧ろ未来を行っている感すらあります。冒頭の"The Build Up"はピアノの美メロに導かれるTrip-Hopかと思えば、その後は00's以降のDjent-Metalを思わせるエッジィかつエモいギターが切り裂き息もつかせぬリズムの重爆感。しかしAleksandra嬢の歌うメロディラインはメリハリが利いており、様々な要素が鬩ぎ合っているはずなのに全体としてはポップであるという奇跡的なバランスを保っている。なおかつ洗練されておりPotato感は皆無だ。セルビア恐るべし。同国はPaganものを始め、Metalシーンが熱いらしいので今後、見逃せない勢力になってくるやもしれぬ…kyon2に言われようが(ry

【Favorite Number】The Build Up / Indifferent / Love Song / Addict



The Orchid RoomLun
Destiny Potato

曲名リスト
1. The Build Up
2. Indifferent
3. Take a Picture
4. Machine
5. Love Song
6. Lunatic
7. Walls of Thought
8. Blue Sun
9. U.Y.M.
10. Lost Dream
11. House of Lies
12. Addict

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Destiny Potato - Love Song


Destiny Potato - Addict


For The Unsung
Weeping Silence
B0095WU0HM
Sacrifice to Survive
Sacrifice to Survive
B00EALF8R0
But a Thought
But a Thought
B00IPQRC48
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2014年05月30日

Labyrinth Ear / The Orchid Room(2014)

UKエレクトロ・デュオによる1stフルアルバム。

"Fantasia Pop"を標榜する彼ら。なるほど奥行きのあるAmbientな音像、Emily嬢のリバーヴがかったVo…Glasserをよりシンプル化したDream-Pop系チルウェーブの印象だ。パッと聴きではドローンで他を拒絶するかのような佇まいだが、時折挿入されるバグパイプや多様なパーカッションなどのアナログ要素が曲に僅かな温かみを与える。

そして先行EP曲"Urchin"(エレクトロ住人はこのワード好きね)を始めとする、オリエンタルなフレーズが散りばめられているのが特徴。ロックのリフのように頭から離れない。角度によって聴こえ方が変わる音の多面体は、正に鈍色に輝くダイヤモンド。Labyrinth Earの名の如く、耳の迷宮で溶けて流れ込む媚薬たちを閉じ込めろ…それは素敵なコレクション。-フィメ(姫)これ-

【Favorite Number】Lorna / Urchin / Dawns and Dusks



The Orchid RoomThe Orchid Room
Labyrinth Ear

曲名リスト
2. Lorna
3. Droplets of Pearl
4. Grey Dove
5. Urchin
6. Dawns and Dusks
7. Burnished Bronze
8. Amber
9. Amethyst Days
10. Marble Eyes
11. Opal
12. Crescent Moon

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Labyrinth Ear - Urchin


Labyrinth Ear - Crescent Moon


Forever
Silver Swans
B008PW0W6W
Show Your Teeth
Young Wonder
B00CM4LAZQ
Visions of Trees
Visions of Trees
B007RX32MG
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2014年05月24日

Spiral / Cloud Kingdoms(2014)

ポーランド産Post-Rockによる2ndアルバム。

これは冒頭の出音で持ってかれるパターンだ…否、プログレ然としたアートワークの時点で既に昂ぶっていた…!タイトルの通り「雲の王国」を題材にした、フェアリーテールなコンセプトによる本作である。やっぱり某名作アニメのオマージュなのかな…ジャケのやつ巨大飛行石っぽいしな。Midas Fall好きなら聴いておきたい。

空間系ギターの瑞々しさと疾走感が実にエモい"Golden Afternoon"、微エレクトロとストリングスによるTrip-Hop"Cloud Kingdoms"、一転してMath-Metalの重量感とインプロヴァイズを備えた"Malleus Maleficarum"、アンビエントなインストと様々な表情を見せながらも、Urszula嬢の歌唱は一貫して少女のような可憐さで浮遊する。世界観だけでなく音でも緻密にそして自由に物語が紡がれる本作を聴き終えると、ファンタジー映画のエンドロールが目に浮かぶようだ…ほら『君をのせて』が聴こえてくる…バルス!

【Favorite Number】Golden Afternoon / Cloud Kingdoms / Malleus Maleficarum



Cloud KingdomsCloud Kingdoms
Spiral

曲名リスト
1. Golden Afternoon
2. Black Dwarf
3. Cloud Kingdoms
4. Malleus Maleficarum
5. Chasing Tails
6. Moscow
7. Sweet And Sour
8. Eris
9. Raw
10. Knives And Affection
11. Maybe We Could Become Giants

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Spiral - Cloud Kingdoms


More Than You Think
The Ember Days
B0002PUHII
Incarnate
Panic Room
B00HW9TMXS
Carry on Your Youth
delofamilia
B00JR4GPSQ
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2014年05月19日

Johnny Hollow / A Collection of Creatures(2014)

カナダのElectro-Musicalグループによる3rdアルバム。

前作"Dirty Hands"以来、実に6年振りとなる新作である。作風の変容がその期間の長さを物語っており(EPリリースなど決して活動停止していた訳ではないが…)、リズムが生っぽい処理により強度を増したTrip-Hopと、アンビエントな部分の二極化が進んだなという印象。アルバムが随所にインストゥルメンタル曲を挟んだ構成のため、特に後者の割合が強く感じます。

ストリングスを交えたNeo-Classic要素はデビュー時からJohnny Hollowの代名詞ですが、Electro或いはGoth要素は随分減った模様。Darkwaveで無くなったのは残念なれど、彼らはどこか浮世離れした、孤高の立ち位置が似合いますね。Kitty嬢のウィスパリングVoも艶めかしさを増し、シーンやトレンドの一端を担うことを拒否するかのような美しくもホラブルな世界…音の一つ一つが生々しく蠢く様はタイトルの"A Collection of Creatures"そのものだ…!

【Favorite Number】A Little Bit Closer / The Body Lies / Jungle



A Collection of CreaturesA Collection of Creatures
Johnny Hollow

曲名リスト
1.Pangaea
2.A Little Bit Closer
3.The Body Lies
4.Shark Tank
5.Devil's Night
6.I Am the Island
7.Looking Back
8.Firefly
9.Temple of Love
10.Sigea
11.Great White Shark
12.Owl Town
13.I Am Stretched on Your Grave
14.Daughters
15.Prayer
16.Bloodsuckers

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Johnny Hollow - The Body Lies


Johnny Hollow - A Little Bit Closer


Mass Exodus Ep
Humanwine
B00265RXZW
Separated By Birth
Vermillion Lies
B001BN1P1I
Thing That Feels
Hannah Fury
B000055XJ7
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2014年05月17日

Brody Dalle / Diploid Love(2014)

豪Punk-Rockクイーンによる1stソロアルバム。

The Distillers解散後、寄せ集め名うてのミュージシャンによって結成されたSpinneretteを経て、遂にBrody Dalle名義でのリリースとなった本作。Spinneretteを否定する訳ではないが(むしろ酷いジャケの割にはNew-Wave+Alternativeの良作)、やはりThe Distillersのラスト作"Coral Fang"が良過ぎたためBrody嬢にはその影を求めてしまうのである。そして本作品はその期待に応える、女王帰還を高らかに告げる内容と言える…!

頭の3曲は疾走感とキャッチーさを携えながらもホーンによる味付けがDistillersとは一味違った装い。怒りの裏側に憂いを湛えているようなBrody嬢のボーカルは、やはりPunkがよく似合う。

しかし寧ろ聴かせどころは"Dressed In Dreams"以降のミッドテンポ曲で、激情を押し殺すように、時に穏やかに歌われるオーガニックでポップなAlternative-Rockが堪能できます。Brody嬢も二児の母となり、行き急ぐ必要も無くなったのでしょう。元バンドVoのソロ1作目には、コンサバティヴとイノベーティヴが良い塩梅に融合した良作が多いですね…Sandra Nasicの"Signal"、Skinの"Fake Chemical State"らと同様、手元に置いて間違いのない作品であります。

【Favorite Number】Dressed In Dreams / Carry On / I Don't Need Your Love



Diploid LoveDiploid Love
Brody Dalle

曲名リスト
1. Rat Race
2. Underworld
3. Don't Mess With Me
4. Dressed In Dreams
5. Carry On
6. Meet The Foetus / Oh The Joy
7. I Don't Need Your Love
8. Blood In Gutters
9. Parties For Prostitutes

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Brody Dalle - Don't Mess With Me


Brody Dalle - Meet The Foetus / Oh The Joy


The Opposites Of Light 
Die So Fluid
B00JEFJ1R0
My Name Is
Hollysiz
B00DME6V6I
Coral Fang
Distillers
B0000CDLA1
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2014年05月10日

Curved Air / North Star(2014)

UKの伝説的プログレグループによる7枚目のアルバム。

結成が1970年(フロイドが『原子水母』を出した年!)、最後の作品が76年なので実に38年ぶりとなる新作だ…なんかもう数字が色々とおかしいですが、音はそのまま解凍されたかのように70年代プログレそのもの。トラッドなフレーズ、押さえられた音域、ジャズ/クラシックとのクロスオーバー…これに先だって彼らのいわゆる初期三部作"Airconditioning"、" Second Album"、"Phantasmagoria"を聴いてみたが殆ど変わりない。まさに40年の時を経て発掘されたオーパーツだ…!勿論良い意味で。

解散時メンバーはVo、Gt、Drのみで、実質Sonja嬢のソロプロジェクトの延長上ともいえる本作はセルフも含めカバーが半分を占める半端な構成だが、「あの頃感」を追体験するには十分な良作で、現代においてこの黄昏を思わせるフュージョン感は無二のもの。枯れたSonja嬢の歌も味わい深く、寧ろこの方がバックの音に合ってるとすら思える。ケイト・ブッシュが35年振りにライブをやるとのことで、70'sニューエイジ勢が俄かにリバイブの動きを見せる2014年。老いも若きも聴き逃してはならない…!

【Favorite Number】Stay Human / Time Games



North StarNorth Star
Curved Air

曲名リスト
1.Stay Human
2.Time Games
3.Colder Than A Rose In Snow
4.Images And Signs
5.Interplay
6.Magnetism
7.Old Town News
8.Puppets
9.Situations
10.Old Town News
11.Spirits In The Material World
12.Chasing Cars
13.Across The Universe
13.Young Mother

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Curved Air - Marie Antoinette


Curved Air - Time Games


Annie in Wonderland
Annie Haslam
B004C6QCZU
Introspezione
Opus Avantra
B005TPDOOK
Looking Into Light
Opus Avantra
Joanne HoggB00003E45N
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2014年05月03日

Nina Persson / Animal Heart(2014)

続いてもスウェーデンのSSWによる1stソロアルバム。

Cardigansのシンガーとして、スウェディッシュ・ポップス界のアイコン的存在のNina嬢。何せ本作のリリースはスウェーデン大使館にもツイートされたくらいである(他に音楽系ではDirty Loopsくらいか)。これまでソロプロジェクトとしてはA Campでのリリースが2枚あるがNina Perssonとしては初めて。

音楽的には然程大差は無いが、若干メランコリアが強かったA Campと比べるとよりオーガニックで、開放感に溢れたIndie-Popといえる。Nina嬢の声は奇跡的なまでに瑞々しさを保っており、しかし敢えて甘さを控えめにすることで大人の色香と余裕を湛えた素晴らしい歌唱が聴けます。ルックスもデビュー当時のキュートな猫顔から、キッとした精悍な猫顔になりましたね…いい齢の重ね方だ…よすよす(喉をゴロゴロさせたい)。

歌を堪能できるシンプルな作風がゆえに、こうなると10年近くリリースがないCardigansの新作を期待したくなる。できれば"Gran Turismo"路線で…あとは1枚まるっとサバス(というかオジー)カバー集もいいね。"Mr Crowly"とか"Iron Man"もリテイクして…あれ何の話だっけ?因みに本作ではラストに"This Is Heavy Metal"という曲がありますがNina嬢は、というかThe Cardigansはこれまで一度も音でメタルを鳴らしたことはない。そう、Punkと同様Metalも精神性だということを教えてくれたのは彼女達なのである…!

【Favorite Number】Animal Heart / Dreaming of Houses / Jungle



Animal HeartAnimal Heart
Nina Persson

曲名リスト
1. Animal Heart
2. Burning Bridges For Fuel
3. Dreaming Of Houses
4. Clip Your Wings
5. Jungle
6. Food For The Beast
7. Digestiv
8. Forgot To Tell You
9. Catch Me Cryin
10. The Grand Destruction Game
11. Silver Like The Moon
12. This Is Heavy Metal

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Nina Persson - Animal Heart


Nina Persson - Dreaming Of Houses


Blank Project
Neneh Cherry
B00GP7E472
No Mythologies to Follow

B00H2C3E34
Classic
Joan As Police Woman
B00HXLIZPG
タグ:Indie pop sweden
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2014年05月02日

Rave The Reqviem / Rave The Reqviem(2014)

スウェーデンのIndustrial-Metalユニットによる1stフルアルバム。

ちょっと新しいかもシリーズ第3弾はIndustrial、EBM、Dubstepにメタルが融合した今様な音楽性のRave The Reqviem…フェティッシュなビジュアルからも想像できる感じだが、キャッチーさとドラマ性を併せ持つ点がちょっと違う。

ポイントは男性Harsh Voiceによる暴虐なAメロと、Carola嬢によるメロディックなサビ。そう、旧きよき混声Gothic-Metalの構成なのである。EBMサウンドも展開にあわせてメロディアスパートではリズムを落としたりと、従来生バンドでやっているものをElectroが
肩代わりしている。まあ王道×王道の組み合わせで個性を出す手法ですな…楽曲も音自体もクオリティが非常に高く、00年代以降の暗黒へヴィミュージックをミックスしてサマリーするとこうなるよね的な。エレクトロ+メタルトレンドの決定版ということで、BABYMETALにブルータルさを求める向きにもおススメしたい(いないか)。

【Favorite Number】The Ascension / Aeon / Schizophrenia In Reverse / Heroin(E)



Rave The ReqviemRave The Reqviem
Rave The Reqviem

曲目リスト
1. The Ascension
2. System Vs. Solitaire
3. Ikaros
4. Is Apollo Still Alive?
5. Aeon
6. The Svlphvry Void
7. Exhale
8. Fvck The Vniverse
9. Thistleblower
10. Schizophrenia In Reverse
11. Sloth Whore
12. Heroin(E)
13. God Came Throvgh A Serpent's Movth

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Rave The Reqviem - The Ascension


Rave The Reqviem - Aeon


Naked to the Bones
Compulsory Skin
B000VWOUIK
Hanzel Und Gretyl Fur Immer
Hanzel Und Gretyl
B00EQ30QV0
Mord
Soko Friedhof
B0049JMDCQ
posted by kerkerian at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする