2012年08月26日

SPC ECO / Dark Notes(2012)

UKのShoegazerによる3rdアルバム。

2ndアルバム"You Tell Me"から僅か9ヶ月でのリリースとなった本作…因みに間には今年3月リリースのEP"Don't Say"を挟んでおり、しかも本作との被り曲もない。年間通じて旺盛なクリエイティヴィティに頭が下がる思いだ…!

さてその2.5枚目となるEPは2ndのロック・サイドにフォーカスした印象で、Shoegazeのフォーマットを維持しつつもよりラウドな作品だった。それを受けての3rd本作は、まさかの揺り戻し。アンビエントでスローで、タイトル通りのDarkな内容に。His Name Is Aliveあたりを思わせるTrip-HopテイストのDreamgazeといえる。唯一躍動する"La Casa De Los Ojos"ではDubstep要素を取り入れた全編Eloectro曲で、新たな魅力を提示する。

最早、元CurveのDean Garcia氏とその娘Rose嬢…そんな肩書は不要と言える程の存在感を放っているSPC ECOだが、作を追う毎にアングラ化していく流れがCurveを髣髴とする笑…折しもMy Bloody Valentineの再始動により90's的なShoegazeが俄かに再評価され始めた昨今、過去と現在のシーンを繋ぐSPC ECOにも新たな伝説を期待したい。

【Favorite Number】 La Casa De Los Ojos / One In A Million



SPC ECO 3-DDark Notes
SPC ECO

曲名リスト
1.Dark Notes (intro)
2.Rip It All Home
3.Let It All Down ( In The Dark )
4.Catch Me
5.La Casa De Los Ojos
6.The Subway Voice
7.Won't Be Long (Sun Is Gone)
8.One In A Million
9.Dark Notes (outro)

Bandcampで詳しく見る


SPC ECO - La Casa De Los Ojos
SPC ECO - Give You Nothing


PEARL DIVER
Malory
B002WNNE3I
All Of The Stars
Secret Shine
B0014QRK5W
Occult Radiance
Fleeting Joys
B001NES54K
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2012年08月18日

Emilie Autumn / Fight Like a Girl(2012)

USのカリスマGothic歌姫による3rdフルレングスアルバム。

アルバムオブザ・ディケイドに推したい前作"Opheliac"から早6年。待ち焦がれ過ぎて消し炭になりかけたところへの新作である。今作はEmilie嬢による自伝小説"The Asylum for Wayward Victorian Girls"のサウンドトラックと位置付けられており、なるほど病的で、躁々しく鬱々しい様式美の世界を再現している。このコンセプチュアルなオペラティカは、21世紀版"Tommy"(The Who)と言えるんじゃないだろうか…!言い過ぎたか…?

構成は前作と同様、前半部にIndustrial-Popな"Fight Like a Girl"をはじめキャッチーな楽曲を揃え、後半部にネオ・クラシカル色の強いダーク・アンビエントな楽曲が居並ぶ。中でも本作の世界観を象徴する"Take the Pill"は鬼気迫る凄絶さを湛え、バロック・ポップなミュージカルナンバー"Girls!Girls!Girls!"は今後の代表曲になってきそう。

全体的にはよりRock的、時にMetalすら感じさせるアプローチと、エレクトリック・オルガン主体のクラシック・サイドの二極化が進んだ印象だ。流麗かつ狂気的なバイオリン・プレイを聴ける場面が減ったのは残念なれど、演者よりもプロデューサーとして作品のトータルコーディネートに徹した結果だろう。有象無象のGothic界に君臨する、数少ない「アーティスティック」を体現する存在であることを改めて知らしめる、メガロマニアックな至高のDark-Cabaret作品だ。

【Favorite Number】 Fight Like a Girl / Time for Tea / Girls! Girls! Girls! / Gaslight



Fight Like a Girl [Explicit]Fight Like a Girl [Explicit]
Emilie Autumn

曲目リスト
1.Fight Like a Girl
2.Time for Tea
3.4 O’Clock (reprise)
4.What Will I Remember
5.Take the Pill
6.Girls! Girls! Girls!
7.I Don’t Understand
8.We Want Them Young
9.If I Burn
10.Scavenger
11.Gaslight
12.The Key
13.Hell Is Empty
14.Gaslight (reprise)
15.Goodnight, Sweet Ladies
16.Start Another Story
17.One Foot in Front of the Other

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Emilie Autumn - Girls! Girls! Girls!
Emilie Autumn - Fight Like A Girl


Sister Kinderhook
Rasputina
B003HO0RKE
Amanda Palmer Goes Down Under
Amanda Palmer
B004I65FUM
Evelyn Evelyn (Dig)
Evelyn Evelyn
B0037OA1W8
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2012年08月15日

Alieson / XXphobia(2012)

Doujinダークロック・ユニットによる14thアルバム。

といっても本作は先日のC82ではなく、5月のM3にて発表された新作だ。最近私の愛好するオリジナル系のDoujinサークルのコミケ離れが加速している様子で、音楽に特化したイベントであるM3頒布に注力する傾向になってきた。確かにアレはちょっと畑違いだからな。もう真夏に肩身の狭い思いをしなくて済みそうじゃて…!

さて、今作も"WORLDS END"以降のダークシンフォニア路線が継続されている。閉ざされた精神世界を舞台に、儚く花開くキスツス・アルビドゥスの如き作風に一切のぶれはない。そしサウンド的にはて"Need A Reason?"、"Over Dose"よりも重量感を増している。Gothic-Rockを下地にしつつもDoujinらしくVisualの匂いもあり、何よりメロディアス…特にクサメロ度合いが過去最大級だ…!久遠ゆん嬢による現実感のない可細い声が、音楽的な危うさと世界観の危うさをより刹那的なものにしている。比類なき完成度に加え、クサメロという武器まで手に入れてしまった本作、間違いなくキャリア最高傑作と断言できる…!

【Favorite Number】 100万の墓標に背を向けて / 午前四時、僕は思う / Pyrotechnics / 私の水槽の中の風景

XXphobiaXXphobia
Alieson

曲目リスト
1. 迫り来る悪夢
2. 100万の墓標に背を向けて
3. 午前四時、僕は思う
4. 繰り返す過ち
5. Pyrotechnics
6. シロツメクサの花冠
7. 私の水槽の中の風景
8. ブルーホール

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Alieson - ブルーホール
Alieson - スカリフィケーション


Stand In The World
HEAD PHONES PRESIDENT
B007MDQ23C
創傷クロスライン
少女病
B008TOPXYW
genesis
LIGHT BRINGER
B005XOK9PO
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2012年08月12日

天野月 / 天の樹(2012)

SSW天野月の「転生後」では1stとなるフルアルバム。

月子時代も含めると、6thアルバムに相当する本作。天野月子→天野月に改名した当初の作品…一発公録した"Licht"、童謡カバー集は"PEEK A BOO"は前プロジェクトとの明確な違いが聴いてとれたが、以降は薄味なミニアルバムか英詩セルフカバー、リテイクベストなど過去作品の焼き直し(しかも大概デチューン)に終始し、どこか消化不良感が否めない…そんな状況だった。

この『天の樹』は名実ともに、2008年の5th"ZERO"の後継作品と言っていいだろう。月時代のミニマルかつフェアリーテイリングな部分を残しつつ月子時代のオルタナ・バンドサウンドが復活。疾走感が懐かしく、それに寄り添うストリングスが新しい"EUPHORIA"、オリエンタルな雰囲気が『天龍』時代を思わせる壮大な"天の樹"、ユリカ/花たんへの提供曲にして最も歌謡曲メロの「月子節」が顕著な"ニワカアメ"…そしてハイライトは、久々にホラーゲーム『零』シリーズのテーマ曲となる"くれなゐ"。かつての"蝶"、"聲"、"ゼロの調律"、"NOISE"の系譜を継ぐ激しくも美しいミッドナンバーで、月嬢の完全復活を印象付ける象徴的な楽曲だ。

やはり、インディーシーンで燻るべき存在ではない…改めてその逸材を世に知らしめる可能性を秘めた真の復活作である…!

【Favorite Number】 EUPHORIA / 天の樹 / くれなゐ / ニワカアメ



天の樹天の樹
天野月

曲名リスト
1. EUPHORIA
2. 東京タワー
3. 天の樹
4. CANDYMAN
5. くれなゐ
6. サンドリヨンの番犬
7. ニワカアメ
8. ドロップキック
9. 光る魚
10. ソラゴト

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天野月 - くれなゐ
天野月 - 薔薇のように


FLOWER DROPS
ユリカ/花たん
B004UIT3II
first 9
9nine
B000N3SXO4
君の手
奥田みわ
B001QHEGSS
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2012年08月11日

Marsheaux / E-Bay Queen Is Dead(2012)

ギリシャのElectro-Popデュオによる、3.5枚目のアルバム。

3.5とは、はて面妖な?と思われるかも知れない。これは過去3作のアウトテイクを中心に構成したレアリティ・コンピである。タイトルとジャケから、1st"E-Bay Queen"と80'sの某名盤を掛けてパロっているのは一目瞭然。企画盤にしてはちょっと大仰に盛り過ぎではないだろうか…盛りッシーも「マー!」と驚いていることだろうよ…!

尤も、Depeche Modeのトリビュート盤への参加など、80年代UKロックこそが彼女たちのルーツであることは周知の通りで、本作にもBilly Idolの"Eyes Without A Face"、Human Leagueの"Empire State Human"カバーが収録されている。そしてやはりと言うべきか、この2曲の出来が突出している。勿論Marsheauxにしか表現できないノスタルジアや薄っすら8-bitに全編覆われてはいるが、オリジナル曲はやはりアウトテイクの域を出ないな。という印象。何せ前作"Lumineux Noir"はアルバムオブザイヤー2009入りした名作、特に"Summer"は恍惚のElectro-Popとも言うべき大名曲なのだ。比べるのは分が悪い。

そういえば、The Smiths(言っちゃったね。)も、名曲"How Soon Is Now?"を収めた2nd"Meat Is Murder"の次の"The Queen Is Dead"は地味なアルバムだった。しかし後世の評価はその3rdが圧倒的に高かったりする。このMarsheauxの中途半端なコンピ盤も、もしかしたらそんな位置付けに…ならんわな。早く4th出してくださーい!

【Favorite Number】 Eyes Without A Face / Empire State Human



E-Bay Queen Is DeadE-Bay Queen Is Dead
Marsheaux

曲目リスト
1.Bizzare Love Duo
2.Fischer Price
3.Now And Never
4.Eyes Without A Face
5.Inside
6.Do You Feel?
7.Ghost/hammer (Smash Up)
8.Empire State Human
9.Sadly
10.How Does It Feel?
11.Regret (Version 2)
12.She's Leaving
13.Fly Away
14.Cosmogirl

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Marsheaux - Summer
Marsheaux - Dream of a disco


Secret Eyes
Cloetta Paris
B001NJT0XK
Humanizer
Thermostatic
B004Q8NUHM
Something New
Antilles
B001MGOSV8
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2012年08月10日

Compute / The Distance(2012)

スウェーデンのSynth-Popプロジェクトによる2ndアルバム。

2009年の1st"This"と同様、安定の清冽エレポップである…Ulrika Mild嬢の紡ぎだすSynthサウンドと多層的なコーラスワークから成るメロディックな旋律は、眠たくなるほどの平穏とピースフルに満ちている…!昨今注目され始めている、"Tweetronica"ともいうべき良い意味での退屈感と内省的エレクトロの良作といっていいんじゃないか。

日本でも市民権を獲得したElectro-Popとルーツを同じくしながらも、Compputeはアーティストの匿名性が高い代わりに楽曲でバリエーションを付けておりアプローチが真逆なのが興味深い。とりわけNew WaveとDub Stepの融合ともいうべき"This Is It"、Drumn' Bassに不穏で美しいストリングスを織り交ぜた"Rush Hour"は秀逸。所詮ディスポーザブルなポップアイコンとして祭り上げられている何処かのエレポップと違い、味わい深く末永く愛でられる音の宝石箱がここにはある。

【Favorite Number】 Your Favourite Things / This Is It / Rush Hour



The DistanceThe Distance
Compute

曲目リスト
1.Dawning Days
2.Your Favourite Things
3.Light As A Feather
4.This Is It
5.Rush Hour
6.Shot
7.Run
8.The Ending Of You

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Compute - This Is It
Compute - All walk by


Pepperbox Hill
Otur
B0051QCZYM
Jos Pressure EP
Jospressen
B008LQNVZ6
Art & the Evil
Emmon
B000TM0TNC
タグ:Synth-Pop sweden
posted by kerkerian at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする