2012年02月29日

Xandria / Neverworld's End(2012)

独Symphonic-Metalバンドの新章を高らかに告げる5thアルバム。

絶対的な存在感を放っていた歌姫、Lisa嬢が脱退し2008年のベストアルバム"Now & Forever"で一区切りつけた彼ら。その後加入した女性Voは1年で脱退、間髪入れずにManuela嬢を補強し漸くアルバム制作に漕ぎ着ける…昨年書いたCoronatusと完全に同じ流れですが、歌姫が替わっても音楽性は不変だったCoronatusとこのXandriaは真逆のスタンスであるのが興味深いな…!

従来のXandriaの魅力と言えば、ナチュラルトーンのLisa嬢が可憐にさえずるライト感覚なGothic-Metalだった。後にパワーメタル化するが、特にポップでオリエンタル風味の1st"Kill the Sun"は憑かれたように聴きまくったもんじゃて…さて、今回加入したManuela嬢は全く異なる芸風で折り紙つきの実力を誇るオペラ系ボーカリストだ。それに呼応して楽曲もシンフォニック・オペラに衣替え。Tarjaの影響を公言するだけあって昔のNightwish、"Wishmaster"とか"Oceanborn"の匂いに満ちている…というかクリソツ過ぎてクリビツだわ。その後Voの交替に伴いシンフォ路線からパワー路線に切り替えたNightwishとは逆の歴史を辿っていてこれもまた興味深し。

近年のフル・オーケストラを従えてのLive活動を総括した、素晴らしく重厚感に溢れた内容を繰り出してきた新生Xandria。だが彼らにしか持ちえなかったストレンジィな妖艶さはもう無い。このカテゴリではEpicaやWithin Temptationに及ぶ筈もなく…個人的にはなんだか残念な感じである。

【Favorite Number】 Valentine



Neverworld's EndNeverworld's End
Xandria

曲名リスト
1.A Prophecy of Worlds to Fall
2.Valentine
3.Forevermore
4.Euphoria
5.Blood on My Hands
6.Soulcrusher
7.The Dream is Still Alive
8.The Lost Elysion
9.Call of the Wind
10.A Thousand Letters
11.Cursed
12.The Nomad’s Crown
13.When the Mirror Cracks

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Xandria - Valentine
Xandria - Ravenheart


Sunless Days
Beseech
B000ANXLYE
Amortean
Silentium
B001I4YWMO
Evernight
Battlelore
B000MTOQ6S
posted by kerkerian at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月25日

Lana Lane / El Dorado Hotel(2012)

USプログレッシブ・ロックシンガーによる9thアルバム。

これまでその高名を耳にしながらも、聴く機会の無かった大御所である。プロフィールにはProgressive-Metal/Rockとカテゴライズされているが、"A Dream Full Of Fire"冒頭のコーラスやコンプを掛けたギターフレーズが如何にもなフュージョン系のスタイルを主張している・・・感想を書いた中でいうとKaipaみたいな感じ。アダルト・コンテンポラリな雰囲気を醸し出しつつもプログレッシブ性は薄く、寧ろポップな印象が強い。取り合えずメタルでは全然無いので爆音リスナーは1st〜4th辺りがプログレ性、シンフォニア度が高いそうなのでそちらをお薦めしたい(ネット調べ)。

Lana嬢の包容力のあるVoは極めてキャッチー…臭メロですらある…なのも相俟ってムーディで大変宜しい感じ。特にアルバムタイトルを冠する"Hotel"のラウンジ音楽とかシャンソンを思わせる叙情感といったら…!多くのAORと同様、BGMとして心地好い作品である。俺もアラフォーなんで、自然と体に合う音楽に嗜好がシフトしてきたな・・・そんな現実を見せつけらなれーん。強引!

【Favorite Number】 Maybe We'll Meet Again / Hotels / Life Of The Party


El Dorado HotelEl Dorado Hotel
Lana Lane

曲名リスト
1. A Dream Full of Fire
2. Maybe We’ll Meet Again
3. El Dorado
4. Darkness Falls
5. Hotels
6. Believe
7. Life Of The Party
8. Gone Are The Days
9. Moon God
10. In Exile

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Lana Lane - Secrets of Astrology
Lana Lane - Under the Olive Tree


Go Well Diamond Heart
Mostly Autumn
B0046V11JS
This Sonic Landscape
Elfonia
B000E3LI2M
Mindrevolutions
Kaipa
B0035KGWUE
posted by kerkerian at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | Progressive | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月21日

Tying Tiffany / Dark Days White Nights(2012)

イタリアのエレクトロ姫、略してエロ姫による4thアルバム。

毎作クオリティの高い作品をドロップしてくるTying嬢。3rd"People Temple"では従来のElectroclashにGoth要素を取り入れた作風にマイナーチェンジしてきた彼女。今作ではGothic-Rockテイストをさらに推し進め、ジャリついたギターとトランシーにデコレイトされた音は紛れも無くDarkwaveだ・・・(狂喜)

尤も、昨年の先行シングル"Drownin"に予兆はあり、直線的なビートに艶かしいギターとボーカルラインはInkubus Sukkubusを思わせるポジディブ・パンクテイストで、新作はGothic-Rock色を強めるであろう事は聴いてとれた。そして蓋を開けてみると単なるGothic化に留まらず従来のElectro路線と融合を果たし、ネクストステージへと歩を進めているではないか・・・!前作まで幅を利かせていたHarsh-VoiceはTying嬢の地声が映えるキャッチーなボーカルラインが取って代わり、Rock寄りになった一方で前述のDarkwave要素が曲に深みを与えている。

正しい進化を遂げた会心の一枚、惜しむらくはどうも最近Tying嬢の露出(ビジュアル的な意味で)が控えめっていう。そんだけ。

【Favorite Number】 Drownin / She Never Dies / Unleashed / Too Late



Dark Days, White NightsDark Days, White Nights
Tying Tiffany

曲名リスト
1. New Colony
2. Dark Day
3. Drownin
4. Sinistral
5. She Never Dies
6. Universe
7. Unleashed
8. 5 AM
9. Lepers Of The Sun
10. White Night

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Tying Tiffany - Drownin'
Tying Tiffany - Lost Way


Concrete Igloo
Dandi Wind
B000RIHBNE
Automatic
Dead Disco
B000HIVH6G
Black Earth That Made Me
White Ring
B005O8RS12
posted by kerkerian at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月16日

Anneke van Giersbergen / Everything Is Changing(2012)

和蘭SSWによる3rdアルバム。

The Gatheringの伝説的歌姫として知られるAnneke Van Giersbergen嬢。2006年の脱退後1stソロ作をAgua de Anniqueとして、続く2ndをAnneke Van Giersbergen&Agua de Anniqueとして発表し、今回晴れて真のソロ名義による作品が完成をみた。結論から申しますと、スゴく…イイ…。

Anneke嬢在籍後期の、Gatheringのアルバム"Souvenirs"や"Home"辺りからオーガニック路線に行っていたので、今更彼女にゴシック・ティーヴァを求める向きは少ないとは思うが、それにしたってソロの2枚はポップ過ぎて面食らった方も多いのではないだろうか。曲が良いのは解るが綺麗に纏まり過ぎてやいないか?と。

今作はそれらの延長上に在りながらも、ストレートなAlternative-Rockを鳴らしている。但し味わい深い大人のRockだ。躍動と清冽の冒頭2曲、薄っすらと幻想的なElectroが心地良い表題曲、人力ブレイクス的ながらオーガニックさを崩さない"I Wake Up"と前半部だけで聴きどころが満載だ。そして俺の大好物、Muse的コズミックSynthが堪能できるドラマティックな"My Boy"、ライトゴシックなムード漂う"Too Late"と流れも完璧な作品である。Dolores O'riordanの1stソロ作を髣髴する感じ。俺がAnneke嬢と同世代だからかも知れないが、身の丈に合ったAlternative-Rockの「薄味感」がまっこと心地良い、名作アルバムじゃて…!

【Favorite Number】 Feel Alive / I Wake Up / My Boy / Too Late



Everything Is ChangingEverything Is Changing
Anneke Van Giersbergen

曲名リスト
1. Feel Alive
2. You Want To Be Free
3. Everything Is Changing
4. Take Me Home
5. I Wake Up
6. Circles
7. My Boy
8. Stay
9. Hope, Pray, Dance, Play
10. Slow Me Down
11. Too Late
12. 1000 Miles Away From You

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Anneke Van Giersbergen - Take Me Home
Anneke Van Giersbergen - My Boy


Other People''s Stories
Kari Rueslatten
B0008GGOJM
Grace Submerged
Octavia Sperati
B000P6R74Q
Windows
Amanda Somerville
B0026OO2CU
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2012年02月15日

Kells / Anachromie (2012)

仏メタルバンドによる3rdアルバム。

アグレッシブなNu-Metalを基軸としながらも、Symphonic要素をふんだんに盛り込んだ"Symphonic-Nu Metal"という独特の音楽性を標榜する彼ら。今作ではさらにハードな部分に磨きを掛けた仕上がりになっており、最大のポイントはVirginie嬢自らがスクリーミングをしている点・・・前作ではEthsのCandice嬢が参加していたパートだ・・・猛々しさでは劣るものの、Virginie嬢の繊細なナチュラルトーンから絞り出されるギリギリ感は心に迫るものがあり、楽曲の胸締め付けられるようなドラマティック性を見事に演出しているな・・・!

シンフォニック・サウンドとのアンサンブルも素晴らしく、激しいながらもポップ性を十分に堪能できる辺り、似たテイストを持つRegardless Of Me(昨年の"Pleasures & Fear"は語るべきところが無かったからオミット)との差を感じてしまうな。このKellsの最新作、2012年の代表的メタル盤となるポテンシャルは十分とみた。

【Favorite Number】 Bleu / Se Taire / Illusion D'une Aire / Emmures



AnachromieAnachromie
Kells

曲名リスト
1. Bleu
2. Se Taire
3. Illusion D'une Aire
4. L'heure Que Le Temps Va Figer
5. L'asphalte
6. Emmures
7. Quelque Part
8. Le manege dechante
9. Cristal
10. Addictions
11. L'Autre Rive
12. Nuances
13. L'Echo
14. On My Fate
15. Fury Tale

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Kells - Se Taire
Kells - La Sphère Feat. Candice (Eths)


Soma
Eths
B00030FJ9O
Angelique
Angeldark
B001LX4CAO
Land of the Midnight Sun
Echoterra
B005M2ANFI
posted by kerkerian at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月13日

Sissy / March Of The Humans(2012)

USエレクトロ・デュオによる2ndアルバム。

MetalやAlternativeものと違ってTrip-Hopの作品は大概絶賛しているこのブログですが、実は紹介している数と同じくらいの没ネタがあります。やはり根が爆音ポップリスナーなんで、この地味カテゴリの音楽は引っ掛かる部分がないと直ぐにオミットされちゃいます。そしてSissyの本作も序盤を聴く限りではそんな雰囲気濃厚だった…彼らのプロフィール文言を借りるなら、"dark, moody, downtempo, date night music"...and sleepy.

しかし3曲目の"Acid Cake"で様相が変わり、ベースのリフが引っ張るHouseノリでJohanne嬢の醒めたVoに若干のエモーショナルが灯る。ちょいMolokoぽいのが個人的ツボ。そして7曲目の"Imminent Rampage"だ。Trip-Hop作品では異色なDrumn'Bassの躍動感が鮮烈でスタイリッシュなBreaks曲。この2曲とミニマルテクノな"Other Ways"の存在で、他のDowntempo曲とのコントラストが際立ちメリハリのある素晴らしいアルバムになっている。殊更に歌ものを強調せずクラブテイスト寄りなのがまた良い…単なるブリストル・フォロワーではないSissyから目を離すこと勿れ。

【Favorite Number】 Amongster / Acid Cake / Imminent Rampage / All Of Me



March of the HumansMarch of the Humans
Sissy

曲目リスト
1. Home
2. Long Distance
3. Acid Cake
4. Fool Around
5. On My Own
6. All A Waste
7. Imminent Rampage
8. Other Ways
9. All of Me
10. Expiry Date
11. Stay

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Sissy - On My Own


Last Summer
Eleanor Friedberger
B0050I2OB0
The tara king theory
Tara King TH
B0016CQ4RY
Zerokilled
Costanza
B000FTKAAQ
posted by kerkerian at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月11日

LIV MOON / Symphonic Moon(2012)

2012年シリーズ突入第1弾は日Metalバンドによる3rdアルバム。

前作Golden Moonから僅か10ヶ月でのリリース。アクセスオブザイヤー2011でも2位と話題性、クオリティ面でも右肩上がりの余勢を駆っての本作である。事前にTrailerでAmen!を聴いて、前作Black Rubyで披露した低音ボーイッシュ声を軸に、Ali Projectを思わせる大仰な旋律にかつてない期待が高まった…しかしいざ全曲通してみるとそれは少し肩透かしだったかもしれない…

Akane嬢のボーカリゼーションには心境著しいものがあり、ミュージカル歌手からメタルシンガーへと着実にステップを踏んでいる印象。せっかくの無二のオペラ声をもっと活かせばとも思うが、楽曲との噛み合わせもある。今はそのチャレンジングな姿勢を称賛したい。

一方で幾つかの曲で気になるのは…日本語詞の香ばしさと、英語の発音の拙さ…これはAkane嬢というより制作陣の問題だが、正しく世界観を日本語のみで表現できる作詞家を起用すればこのトレードオフに思える2点を解決できると思います。森雪之丞氏MORRIEMana様宝野アリカ嬢ゆい殿下辺りご検討を。Gothicに、作為的なドSキャラとかくだけた言い回しと要らないからな…!ダサい詞によって秀逸な楽曲たちが台無しになるのは勿体無い話です。という事で、総合評価としてはGolden Moonを若干下回る印象の本作。次は少し期間を置いて、このシンフォニアをさらに熟成させた味わい深い音を聴かせて欲しいところです。

【Favorite Number】 Amen! / Kiss me Kill me / Black Serenade / 心月世



Symphonic MoonSymphonic Moon
LIV MOON

曲名リスト
1. Amen!
2. 零の天使
3. Alchemy
4. Kiss me Kill me
5. 氷の棺
6. Fugitive
7. Black Serenade
8. 心月世
9. The Last Savior
10. 堕天使の笑み
11. Interlude ~ By the Ruin
12. Masquerade

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LIV MOON - Amen!
LIV MOON - BLACK RUBY


Soulless Child
Ancient Bards
B005S1Y2HI
Wanderer
Diabulus in Musica
B006JJBFBY
THE SERPENT'S CURSE
Pythia
B0074H0R7S
posted by kerkerian at 13:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Gothic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月08日

Emilie Autumn / Opheliac(2006)

旧譜シリーズその3は、USのGoth姫による2ndアルバム。

アルバムオブザイヤー2006に選出した本作。イヤーどころかアルバムオブザディケイドかもしれない。とりあえずこの5年、本作以上の衝撃を未だ耳にしていないのは事実だ…!何しろ「これこそが今日におけるオルタナティヴ!!」と確信してブログテーマを変えた契機だからな。2006年当時は大きなムーブメントは起こらなかったものの、今日までの間に多くのGothic系アーティストが彼女の影響を公言し、数々の音楽レビューサイト(日本も含む)で言及されるこのアルバムは確実にシーンに爪痕を残したといえる。

元々Courtny Loveのツアーサポートミュージシャンとして活動していたEmilie嬢。卓越したバイオリンの技巧とソングライティング能力、カリスマ然とした出で立ち…主役の「元ロックヒロイン」を遥かに凌ぐオーラを世の中が放っておく筈も無く"Enchant"でソロデビューを果たした。そして普遍的なポップスから一転アートの極みともいえる傑作がこの"Opheliac"によって実現。

Neo-ClasicとIndustrial、Darkwaveが高次に融合した音楽スタイルに乗せて、Emilie嬢がたおやかに囀り、狂気的に喚き、生とエレクトロを使い分けた凄絶なバイオリンプレイを聴かせる全17曲。バロック調のフレーズで幕を開ける冒頭曲が全てを物語っている。前半部にインパクトの強い代表曲がズラリと並ぶが、最後まで一分の隙も無くGothicの美学と格調で満たされたこのアルバムは、今日のGoth-Electroの方向性を決定付けたといって過言ではない…!この後も幾つかEPをリリースしたが遂に2012年、3rdフルアルバム"Fight Like A Girl"をリリース予定(既にアナウンスされて1年以上経っているが)。シーンの最重要ヒロインによる新たな世界を、絶対に見逃してはならない…!

【Favorite Number】 Opheliac / Swallow / The Art Of Suicide / Misery Loves Company / Dead Is The New Alive / Marry Me



OpheliacOpheliac
Emilie Autumn

曲名リスト
Disc-1
1. Opheliac
2. Swallow
3. Liar
4. The Art Of Suicide
5. I Want My Innocence Back
6. Misery Loves Company
7. God Help Me
8. Shalott
9. Gothic Lolita
10. Dead Is The New Alive
11. I Know Where You Sleep
12. Let The Record Show

Disc 2
1. Dominant
2. 306
3. Thank God I'm Pretty
4. Marry Me
5. Bach : Largo For Violin
6. Poem : How To Break A Heart
7. Poem : Ghost
8. Poem : At What Point Does A Shakespeare Say

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Emilie Autumn - Violin Solo
Emilie Autumn - Misery Loves Company


Sister Kinderhook
Rasputina
B003HO0RKE
Who Killed Amanda Palmer?
Amanda Palmer
B001C5ZR0A
What's in the Box
Vermillion Lies
B0016COYLM
posted by kerkerian at 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

ニーアゲシュタルト&レプリカント オリジナル・サウンドトラック(2010)

旧譜第2弾はSQUARE-ENIXアクションRPGのサウンドトラック。

オル弦で初めて取り上げるゲーム音楽…つまり全編歌もので女性Voフィーチャリングなのですが、ネオ・クラシックとフォークトロニカが融合したシアトリカルな音楽性で、その世界観どおり破滅的で悲哀に満ちたメランコリー全開の美しき鬱楽曲が全26曲の大ボリューム。中でも「イニシエノウタ」シリーズの「運命」は太古のビートとミニマルなデジタル感、そして美旋律による素晴らしい名曲。

エレクトロニカ・デュオFreescapeのシンガーとして知られるEmi Evansが嫋やかに歌い上げる英語とも仏語とも日本語ともつかない造言語は圧倒的な説得力があり、改めて雄弁な言葉っていうのは文字や記号性によって『紡』がれるものではなく、音や風景によって『伝』えられるものなんだなあと、te'のタイトルみたいな印象を持つ。

さてここで、ゲーム内容をビタイチ知らない私が
サントラの印象のみでストーリーを想像してみる。


※以下は中二病罹患者によるチラ裏的内容を含みます※


【Favorite Number】 イニシエノウタ/デボル / 愚カシイ機械 / カイネ/逃避 / イニシエノウタ/運命 / 魔王

ニーアゲシュタルト&レプリカント オリジナル・サウンドトラックニーアゲシュタルト&レプリカント オリジナル・サウンドトラック
ゲーム・ミュージック

曲名リスト
Disc 1
1.夏ノ雪
2.光ノ風吹ク丘
3.不完全ナ石
4.青イ鳥
5.心閉ザセシ鉄棺
6.オバアチャン
7.イニシエノウタ/デボル
8.愚カシイ機械
9.売買ノ街
10. イニシエノウタ/ポポル
11.仮面ノ誉
12.流砂ノ神殿
13.掟ニ囚ワレシ神
14.最終兵器
15.深紅ノ敵
16.喪失/Ver.ピアノ
17.喪失/Ver.重奏
18.喪失/Ver.弦
19 喪失/Ver.オルゴール
20 ヨナ/Ver.ピアノ
21 ヨナ/Ver.重奏
22 ヨナ/Ver.弦その1
23 ヨナ/Ver.弦その2

Disc 2
1 全テヲ破壊スル黒キ巨人
2 イニシエノウタ/虚ロナ夢
3 カイネ/救済
4 カイネ/逃避
5 彼ノ夢
6 此ノ夢
7 休息
8 失ワレタ森
9 イニシエノウタ/運命
10 魔王ノ城/記憶
11 儚キ者達ノ舞踏
12 魔王ノ城/咆吼
13 エミール/業苦
14 エミール/犠牲
15 魔王
16 Ashes of Dreams/English Version
17 Ashes of Dreams/Nouveau-FR Version
18 Ashes of Dreams/Nuadhaich-GER Version
19 Ashes of Dreams/Aratanaru-JP Version
20 魔王-White-note remix

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NieR - 愚カシイ機械
NieR - イニシエノウタ/運命


THE NEXT CONFUSION
freesscape
B0029LKC3S
NieR Tribute Album-echo-
ゲーム・ミュージック
B0057SDNA4
ドラッグ・オン・ドラグーン オリジナル・サウンドトラック
ゲーム・ミュージック
B004KBHCPQ
posted by kerkerian at 01:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月05日

SYOKO / SOIL 未来の記憶(1986)

伝説のGothic-Princessによる1stソロアルバム。

2011年作品の感想がひと段落したところで、過去作品を幾つか紹介したいと思います。1発目は先日、EMIの邦楽ロックリイシューシリーズにうっかりラインナップされてしまったG-SHUMITTのカリスマ的(カルト的)歌姫と、かの久石譲による奇跡のコラボレーションアルバム…珍盤といっていい…を取り上げたい。

時は1986年。久石氏が音楽を手掛ける『天空の城ラピュタ』が公開された年で、本アルバムも「情景(1)」や「Sphinx in the Night」などで氏特有のマリンバ的なエレメンツ(恐らくフェアライトCMIによるものだろう)が聴けるが、ファンタジックな音作りとは裏腹にメロディ運びや楽曲展開はSYOKO嬢のキャラクター性に沿っているのが本作最大の聴き所。氏のキャリアにおいてはかなり異色の実験作だろう。言うなればシアトリカル・インダストリアル・ポップといったところだ。中でもお洒落なラウンジィムードながら頽廃の匂いがする「からっぽの日旺日」は出色。

対するSYOKO嬢の紡ぎだす詩世界、そして歌は極めて普段通りの暗黒っぷり。6曲のEPながら圧倒的なドラマ性と深い感動を呼び起こすのは彼女の表現力に依るところが大きい。80's当時において尖鋭性があったとは聊か過言な気がするが、アンダーグラウンド・シーンの女性ボーカリストが(後の)名音楽家の世界観を完全に統べていたという点で稀有な、そして史料的価値の高い作品であるといえます。そして願わくばワーナーさんも2ndソロ作の"turbulence"を復刻してくりゃれ…!

【Favorite Number】 情景(1) / Magie / からっぽの日旺日

SOIL 未来の記憶SOIL 未来の記憶
SYOKO

曲名リスト
1. 情景 (1)
2. Criminal Shuffle
3. Sphinx In The Night
4. Magie
5. からっぽの日旺日
6. Sunset

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SYOKO - Heaven
SYOKO - Sphinx In The Night


改造への躍動
ゲルニカ
B004P0A1PA
チャクラ+5
チャクラ
B005HDR9CW
君をのせて
井上あずみ
B0002YD54W
posted by kerkerian at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Gothic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする