2010年06月29日

Indica / A Way Away(2010)

フィンランドの嬢5人組によるGothic-RockバンドIndica5枚目のアルバム。

勇躍、英語圏でのデビュー作となる本作。私的アルバムオブザイヤー2008の"valoissa"から数曲が英語verとしてリメイクされており、"Children Of Frost"(→"hiljainen maa")、"In Passing"(→"valoissa")、As If("→elä")、Straight And Arrow(→"pahinta tänään")の4曲がそれに当たる。

アングラ音楽フリークの悲しい性なんですが、メジャー感のある音作りになるとどうしても「B級感が無くなった」とか喪失感のほうを先に覚えてしまう。Indica最大の魅力はどこか悲哀めいたエスニック感、幻想的なノスタルジアだった訳ですが、まず音が豊かになったことで薄暗い世界観に一気に陽が射した。そして牧歌的でフニャめいたフィンランド語から英語になったことで、ストロングな印象に変わった(個人的に英語のベタついた語感はゴシック音楽との相性は良くない気がする)。

独特のメランコリックなメロディ回しやコード感は流石と思わせる部分がありますが、今回はどうにも煌びやかで聊か私には眩し過ぎる、そんな作品でした。取り敢えず前作"valoissa"の中でお気に入りのバラード"askeleet"と"ei enää"はリメイクされなくて良かったなーと。そこは救いでした。



A Way Away: +DVDA Way Away: +DVD
Indica

曲名リスト
1. Islands Of Light
2. Precious Dark
3. Children Of Frost
4. Lilja's Lament
5. In Passing
6. Scissor Paper Rock
7. A Way Away
8. As If
9. Straight And Arrow
10. Eerie Eden

Amazonで詳しく見る


Kunnes Joet Muuttaa Suuntaa
Maija Vilkkumaa
B003IG7FG0
Lovers
Hanna Pakarinen
B000QEINV8
Vox Corvus
El Cuervo De Poe
B0016GLZJC
posted by kerkerian at 01:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

Tying Tiffany / Peoples Temple(2010)

久し振りに同人系から離れて・・・
エレクトロ・クラッシュアーティストTying Tiffanyの3rdアルバムをご紹介☆

いつもけしからん格好で我々の劣情を刺激してやまないTying嬢。破廉恥なビジュアルの通り、一貫してElectroclashの精神性がベースにあるわけですが、音楽性はマイナーチェンジを繰り返しており、1st"Undercover"ではIndsutrial-EBMサウンドを展開、2nd"Brain for Breakfast"では一転、Chicks on Speed的なキッチュなElectro-Popでアヴァンな装いに。

そして今作ではゴシックホラー的なジャケ(ちょっと違う気もする)が物語る通り、暗黒面にがぶり寄った作風。"3 Circle"の冒頭から不穏なギターサウンドが主役を張っており、Gothic-Rockテイストが満載。生々しいリズムパートと割合を増したHarsh-Voiceが1stを髣髴する攻撃性をアピールする一方で、"Miracle"、"Cecille"など80'sテイストの叙情的なエレポップもあったりと確実にバリエーションを増やしている様子。アルバムオブザイヤー2010に食い込みそうな予感の逸品です。



Peoples TamplePeoples Tample
Tying Tiffany

曲名リスト

1.3 Circle
2.Storycide
3.Lost Way
4.One Breath
5.Still In My Head
6.Miracle
7.Cecille
8.Border-Line
9.Ghoul
10.Show Me What You Got

Amazonで詳しく見る


Blacklist
Kap Bambino
B002698EWY
Cuts [Analog]
Soldout
B002F3BPGI
Note to Self
Motormark
B000FDFEW6
posted by kerkerian at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月24日

Dragon Guardian feat IZNA "VELGA" / VELGA(2010)

春のM-3特集第4弾。
といいつつ、これはDisc UnionのHEAVY METAL館で入手したんだけどな!

メロスピユニットDragon Gardianの勇者アーサー氏と、『ひぐらしのなく頃に絆 第三巻・螺』はじめゲーム音楽で知られるVelforest.のIZNA嬢が組んだプロジェクトがこのDragon Guardian feat IZNA "VELGA"。同人音楽界のメタル・マイスターとメタル歌姫がタッグを組んだということで、悪い筈がない。

どっかのレビューに書いてある通り、ザックリ言ってしまうと「語りパートの無いDaron Guardian」。世界観もそれを踏襲しており、"IZ姫の大冒険 Part1 〜Departure〜"なんかは完全にファンタジーもの。シンフォニカルな導入部は、DGに慣れたリスナー的には今にも「かつて暗黒世界を統べていた邪神バフォメット・・・」みたいな語りが入らんばかりの勢い。が、詩世界はDGでのアーサー氏によるクサい系とは一線を画すフェミニンな内容で、IZNAによる女性視点の物語が展開される。ここが一番大きな違いではないだろうか。

歌唱面ではFuki嬢と似通った性質のIZNA嬢ですが、より叙情的かもしれない。水樹奈々的な感じ。楽曲面では得意のシンフォニック・メタルあり("IZ姫の大冒険")、歌謡メタルあり("新宿心中")、スラッシュあり("Re:Birth")とクサメロ全開かつクオリティ高須。これでお値段¥1.260。コスパに優れた逸品と言えます。

VELGAVELGA
Dragon Guardian feat IZNAVELGA

曲名リスト
1. 新宿心中
2. to be...
3. IZ姫の大冒険 Part1 ~Departure~
4. IZ姫の大冒険 Part2 ~Brave~
5. Re:Birth
6. The Last Game

Amazonで詳しく見る


蒼黒のスピカ
Velforest.
B0026L3FDU
The Book Of Awakening
KNIGHTS OF ROUND
B003BMGZ4O
黎明ローレライ
少女病
B002PAKT4U
posted by kerkerian at 21:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | Gothic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月14日

六弦アリス / マダム・ヴァイオレット(2010)

M3ピックアップ第3弾は、六弦アリスの10thアルバム。

緻密な物語性に定評がある彼ら。本作は6th『紅蓮の少女』でアリスを見殺しにした少女、ヴァイオレットのその後の人生を描いたストーリーで、もし裏切らなかったら・・・など7つの「ifストーリー」で構成されるアルバムです。いわばマルチED方式な訳ですが、まあどれも酷いBADエンドが用意されていて。名だたる歴史上の悪女エルゼベエト・バートリ、ブランヴィリエ侯爵夫人あたりに比肩する「最低最悪の美女」設定は伊達じゃないなと。それを櫻井アンナ嬢が媚びる様に、蔑む様に演じる様は圧巻。ネオクラシカル+シンフォニックメタルサウンドも更に完成度を上げてきた印象です。

そういえば本作や9th 『骨董店 『Mystique』』、8th『新興宗教 万華教』は全て7thアルバム『Omen of Seven』に収録される『マダム・ヴァイオレット』『骨董店 『Mystique』『万華教の人々』のそれぞれの世界観を広げたものであり、『Omen〜』がここ数作のメタ世界的な位置づけになっているのも興味深い。作品全てが連環する彼らの次回作は、どんな物語を紡ぐのか今から楽しみである。

Hypothetical Box ACT2マダム・ヴァイオレット
六弦アリス

曲名リスト
1.アリス在りし、或るアリス在りし。
2.秘密の地下室は死の香り
3.純潔娼婦
4.画家と貴婦人
5.そのスープを口にしてはいけません。
6.Miss Violet
7.悪徳の哲学

オフィシャルで詳しく見る


少女標本-maiden collector-
葉月ゆら
B002B5WUJ6
Midians Anthology
Queen of Wand
Midians Anthology
返し刃の獅子
MiddleIsland
返し刃の獅子
posted by kerkerian at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月13日

Unlucky Morpheus / Hypothetical Box ACT2(2010)

M3の戦利品特集その2。
東方Projectの同人メタルユニットUnlucky Morpheus(通称:あんきも)の新作は、
1stアルバム"Hypothetical Box"のリメイク盤。

オリジナル作は良くも悪くも同人的で、秀逸なメロディ性やアレンジ力を持ちながらもサウンドプロダクション的に難ありでした。今作は全てを生音で録り直した模様。普通にメロスピ作品としても鑑賞に耐えうる素晴らしい作品に生まれ変わりました。Asrielといい、同人メタルの本格派への流れが最近加速している感じで嬉しい限り。

元ネタは知らないのですが、「東方Voアレンジのメタルアレンジ」という2次、3次作品的な立ち位置なので限りなくオリジナル作に近いながらも、某陽座のオマージュ『烏天狗』や、前作においては某JAPANの"Silence Of Jealousy"の「限りなくカバーに近い別作品」など、メジャー作品をコラージュするセンスが素敵。一応言っとくとこれをパクリとか謗るのは全然お門違いです。

演奏面以外に特筆したいのは、VoのFuki嬢(今回からは冬黄嬢)の飛躍的な成長振り。以前はまだ声の線が細いイメージがありましたが、Dragon GuardianやLight Bringerでの活動を経て強靭さが格段に増した印象。まだ限定された界隈ながらもFemale Metal Vocalistとしての地歩を固めつつあります。

とはいえ萌え声なので抵抗感はあるかもしれないがX、陰陽座、Dragonforce好きはチェックしてみるのも悪くない。

言っちゃったね、エックスって。

Hypothetical Box ACT2Hypothetical Box ACT2
Unlucky Morpheus

曲名リスト
1.Hypothetical Box ( Instrumental )
2.DRAGON FORCE
3.烏天狗
4.SIVA
5.THE TOWER OF THE BLOOD
6.花咲く春のある限り
7.魍魎の密室
8.その魂に安らぎを〜Dignity of Spirit

オフィシャルで詳しく見る


真実の石碑
Dragon Guardian
B003HOUK74
Midnight Circus
LIGHT BRINGER
B003L4C30M
AntiQue ~INDIES BEST SELECTION~
Asriel
B003BM8Q2I
posted by kerkerian at 20:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月09日

Asriel / 汝を照らす朧のアリア(2010)

少し間が空いてしまいましたがM3-2010春でGetした盤特集その1。

同人シンフォニック・メタルユニットAsrielの10枚目となる新作。以前エントリーした"unveil"はメジャー盤といえど、タイアップを含む既発曲のコンパイル的位置付けでした。よって打ち込み主体の楽曲が多く完成度も中途半端な印象でしたが今回のM3で繰り出してきた本作は完全バンド体制による真正のSymphonic-Gothic Metalとなっている。今も変わらず軸足は同人音楽にあると言わんばかりの素晴らしい出来です。

サウンドプロダクションの劇的なVerアップと共に、KOKOMI嬢のVoにも貫禄が見えてきた。一聴してアニソンのそれと解る声や唄い回しは相変わらずで、一般的なFemale Vocal-Metalリスナー的には敬遠してしまうかもしれないが、伸びやかな高音でビブラートを効かせる技術は屈指のメロディアス曲「幻想のラプソディア」で顕著。併せてファンタジー性と終末感が同居し、思索に富んだ詩世界も見逃せないコンセプチュアルな一作です。

汝を照らす朧のアリア汝を照らす朧のアリア
Asriel

曲名リスト
1.幻想のラプソディア
2.veladonna
3.魔笛の慟哭
4.ファム・ファタール
5.朧月夜
6.Secret Promise
7.Largamente

オフィシャルで詳しく見る


Elysion
Sound Horizon
B00031YBGA
フタリノワタシ
love solfege
B000Q6GVL0
Errand
飛蘭
B002WNNE6A
posted by kerkerian at 02:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月03日

Dazzle Vision / To The Next(2010)

日本が誇る萌え萌えヘヴィロックDazzle Visionの4thアルバム。台湾ツアーやUSでの音楽配信、イベントなどの余勢を駆っての米デビュー作となるのが今作です。

その歩みをざっと振り返ると1st"Origin Of Dazzle"では和製Otep、或いはHEAD PHONES PRESIDENTの萌えver(ANZA嬢に失礼か・・・?w)といった衝撃を与えた彼ら。特にMaiko嬢は「ロリかわデスボイス」という世界でも類を見ないスタイルで一躍その名を嬢メタル(c)界隈に知らしめることとなったのです。

以降2nd"Camellia Japonica"ではさらに重量感を増した訳ですが、3rdでは一転スクリーモ方面にシフト。かなり聴き易くなり、アイドル的なジャケも相俟って一部では「秋葉系メタル」なんて揶揄もあったり。

そして辿り着いた本作。前作の延長線上にありながらも、テクノポップ風だったりつまらないJ-POP風だったりバラエティ性に富んでいるのが特徴。過渡期なのか実験作なのか解りませんが、Dazzleの武器「ギャップ萌え」という意味でも、アルバムとしてのまとまりという意味でも軸がぶれまくっている印象しか残らなかった。残念ながら。折角US市場に打って出るのに、勿体無い・・・。



to the nextto the next
DAZZLE VISION

曲名リスト
1.to the next
2.VISION
3.IN A MOMENT
4.僕が僕であるために
5.ワンダーランド
6.Miss Cinderella
7.cold
8.悲涙

Amazonで詳しく見る


CHOICE OF LIFE
RAMPANT
B001DZ8ZA8

0 Limited Execution
B000M5BD8Q
VARY
HEAD PHONES PRESIDENT
B0017W7EU4
posted by kerkerian at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする