2009年07月30日

Nebelhexe / Dead Waters(2009)

暫くエレクトロ系ばかりで、ダークネス欠乏症に陥っているため、
ここらでマジモンのGothicを。暗黒女帝Andrea Haugenの新作Death!
Nebelhexe名義としては3作目、アンドレアのキャリアでいうと9作目となります。

全体としては以前からの作風を踏襲した、バンド感のある密室系ゴシック。ネオフォーク、ペイガン・フォークとも称されるように静謐の中にもAndreaの歌劇的なボーカルが光るサウンドです。特徴的なのは、最小にまで引っ込んだ弦楽器隊とインプロヴァイズされたトライバルなリズム隊。"Enya gone Goth to the beat of a tribal drummer"とも評されているらしい。Inkubus Sukkubusとか好きなゴシッカー(?)にはストライクなんじゃないかな。

それにしても、ソロ活動とはいえこの自分大好き的なジャケはどうにかならないものか。ベスト盤もそうだったが・・・もう少し作品の神秘性を感じさせるようなアートワークを望みたい。

とはいえいい感じに呪術的なので、蒸し暑い季節にはこうした冷んやりしたゴシックを。但しアイスクリーム好きにはオススメしない。わらび餅、葛饅頭などの枯れた味わいを好む渋めなお方に。

Dead WatersDead Waters
Nebelhexe

曲名リスト
Amazonで詳しく見る


Science & Nature
Inkubus Sukkubus
B000UYT9QC
The Memory of Trees
Enya
B000024K3R
Frigga's Web
Hagalaz Runedance
B00028F8HK
posted by kerkerian at 02:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

Vive la Fête / Disque D'Or(2009)

ベルギー人のDanny Mommens+フランス人のEls Pynooによるエレポップユニット新作。

2000年のメジャー1stアルバム以来、律儀にほぼ毎年リリースを重ねて早くも9thになる今作。持ち味のキッチュでシャレオツなエレクトロ・ポップはそのままに、空間的な広がりを演出する音作りはさらに磨きがかかった様子。エレクトロクラッシュ曲ではDannyのギターも健在。シンセとの絡みは、打ち込み曲ではこうやってバッキング弾くんだよ的なお手本といえます。あと相変わらずDannyは歌でも美味しいとこ持っていき過ぎ(笑)あくまでメインボーカルはEls嬢ですが、"Everybody Hates Me"でみせる投げやりなループ。Beckの"Loser"を髣髴します。

-everybody hates me, cause i'm rock'n roll - let's get high tonite.

それにしてもフランス語(全曲ではないものの)というだけで、このジャンルでは既にアドバンテージな気がします。フガフガした浮遊感のある語感は、ある種のアンニュイさとコケティッシュさを醸しだします。日本やドイツには質の高いテクノ文化がありますが、なかなかこういった捻くれた「Synth-Pop」は真似出来んなあ。と思います。

Disque D'OrDisque D'Or
Vive La Fate

曲名リスト
1. Petit Colibri
2. Amour Physique
3. Everybody Hates Me
4. Naive
5. Je Ne Pourrais Pas
6. Ce Que Tu Penses De Moi
7. Elsangel
8. On A Oublie
9. Mira
10. Baiser Canon
11. Courtois
12. Elle N'Ecoute Pas

Amazonで詳しく見る


Peek a Boo/E-bay Queen
Marsheaux
B000RJVRBK
Portrait-Robot
Bertrand Burgalat
B000AP2ZYE
Stainless Style
Neon Neon
B00127G7A2
posted by kerkerian at 13:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月23日

Company of Thieves / Ordinary Riches(2009)

アメリカから素晴らしくクールなオルタナロックが登場。

都会的なガレージロックに、物憂げな女性ボーカルが心地良いサウンド。例えるならストロークスmeetsフィオナアップルといったところか。

流れとしては00年代初めのロックンロール・リバイバルだが、その裏には様々なルーツが垣間見える。1曲目の"Old Letters"のTrip-Hop感は紛れも無くPortsheadを彷彿するし、4曲目"Quiet On The Front"の気怠い疾走感はなんとなくThe Replacementsっぽい。あとはライブでよく"1979"を演るというSmashing Pumpkinsのような草食系グランジ。もっと遡るとヴェルヴェッツ。ミニマルなロックンロール特有の、良い意味で脆弱な匂いがプンプンします。さらに女性Voだからこれはもう萌えカテゴリに入れてしまっても良いのでは、と思います。

ようは洗練された、文学ロック好きなら確実に刺さること請けあい。
私的オルタナオブザイヤー候補です。

Ordinary RichesOrdinary Riches
Company of Thieves

曲名リスト
1. Old Letters
2. In Passing
3. Oscar Wilde
4. Quiet on the Front
5. Pressure
6. Around the Block
7. Even in the Dark
8. Under the Umbrella
9. Past the Sleep
10. The Fire Song
11. The Tornado Song
12. New Letters

Amazonで詳しく見る


VU
Velvet Underground
B001KNVJ9M
When The Pawn...
Fiona Apple
B00005G8NH
Fortress Round My Heart
Ida Maria
B001V7UXB2
タグ:US Alternative
posted by kerkerian at 20:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

La Roux / La Roux(2009)

またしてもUKの新人、Electro/Fture-POPユニット、ラ・ルー。

かのオサレコンピレーションで知られる、キツネレーベルからのデビューという事で、品のあるエレクトロ・クラッシュという第一印象。80'sのノスタルジアと00'sのコズミック感が溶け合った極上のSynth-POPを展開。

何よりVoエリー・ジャクソン嬢の、少しハスキーめな声で頑張って張り上げる歌が蓮っ葉で何ともいえないいじらしさを感じます。萌え声=甘めなロリ声だけでじゃない。萌えの新たな地平を拓いたといって良いでしょう。

デビュー曲"Quicksand"が見出されてメジャー移籍、リリー・アレンのツアー前座を務めつつ2ndの"In For The Kill"と本1stアルバムでUKチャート2位を獲得と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女。いま日本でもスマッシュヒット中のLady GaGaには無いルックスの良さで、取って替わる日も近いと見ています。可愛くてナンボ。今年の夏は全世界でラ・ルー旋風の予感。

La RouxLa Roux
La Roux

曲名リスト
1.In for the Kill
2.Tigerlily
3.Quicksand
4.Bulletproof
5.Colourless Colour
6.I'm Not Your Toy
7.Cover My Eyes
8.As If By Magic
9.Fascination
10.Reflections Are Protections
11Armour Love

Amazonで詳しく見る


Hands
Little Boots
B0027IAXF0
Ladyhawke
Ladyhawke
B001GM0GNW
It's Not Me, It's You
Lily Allen
B001JFP7GW
posted by kerkerian at 18:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月14日

Ebony Bones! / Bone of My Bones(2009)

UKからのニューカマー、Ebony Bonesの1stアルバム。

今年のFuji Rockにも出演決定した彼女。Punk、New Wave、Electroを縦横無尽に行き来するサウンドで、久々に新しい音楽かも?思えばこれはM.I.A.の1st『Arular』以来な訳ですが、そう考えるとあれほどの衝撃は無いなあ。彼我は完全ノーマークのアングラ的存在だったのに対し、Ebony Bones!はルックスの「計算されたバタ臭さ」を含め周到にお膳立てされた感があります。あくまで印象レベルですが。

ジャケットの通り、カラフルでヴィヴィッドな目くるめくマーブル模様の音世界です。ミックスされていないミクスチャーとでも言いましょうか。各要素が混ざることなく個性を主張。サウンド、キャラ立ち等プロデュースありきとはいえ、驚異の完成度を誇ります。

M.I.A.の無国籍なエレクトロ、Jon Spencer Blues Explosionのローファイ/ガレージ感、The Slitsのパンキッシュ、今が旬Bonde Do Roleのバイレファンキなどをごった煮にした「ネオ・ミクスチャー」とも言うべきブッ飛んだ音楽を是非体感されたし。

Bone of My BonesBone of My Bones
Ebony Bones

曲名リスト
1. W.A.R.R.I.O.R.
2. We Know All About U
3. Story Of St.ockwell
4. The Muzik
5. In G.O.D. We Trust (Gold, Oil & Drugs)
6. Bone of My Bones
7. Guess We'll Always Have NY
8. Im Ur Future X Wife
9. Smiles & Cyanide
10. When It Rains
11. Don't Fart On My Heart

Amazonで詳しく見る


Cut
The Slits
B0006UEVEU
Bonde Do Role With Razoers
Bonde Do Role
B000PDZM6E
Now I Got Worry
Jon Spencer Blues Explosion
B000024NK0
posted by kerkerian at 19:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

Lunacy Box / Lunacy Box(2009)

ここ数エントリーでおふざけが過ぎたので、本道に戻します。

伊ヘヴィ・ロックLunacy Boxのデビュー作。以前紹介したExiliaと同様、イタリアのバンドらしいケレン味の無さ、王道中の王道という感じで大変好感が持てます。

ヘヴィであっても然程ラウドさは無く、ラーセン嬢の中性的なルックスと力強さを秘めた声が心地良く入ってきます。ギターも同様にツボを押さえたメロディックなリフを操り、薄暗い独特の世界観を醸すのに一役買っている。

普通の良質ロックなので語れる要素も多くないですが、絶妙なマニアックさとキャッチーさが構築する暗黒美。私的には今年上半期の正道ヘヴィロック系では一番のフェイバリットです。アンチV系リスナーもバンド名に拒否反応を示さずにお試しを。

Lunaxy BoxLunacy Box
Lunacy Box

曲名リスト
1. Wrong Lane
2. Save
3. Love To Hate Me
4. Broken Dreams
5. Nice Shot Prelude
6. Hey Man, Nice Shot!
7. No Turning Back
8. I Think I'm Done
9. Hide
10. More Than I Do

iTMSで詳しく見る


Dark Love Poems
Bloodflowerz
B000FP2OMW
Nobody Excluded
Exilia
B000G7PR5K
In the Flower's Shade
Artrosis
B000058BBB
タグ:Italy Gothic Rock
posted by kerkerian at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | Gothic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

V.A. / パンコレ〜voice actresses’legendary punk songs collection〜(2009)

カバー第3弾、今度はは正真正銘の奇矯カバー集。

現代のアニメ界を代表する「萌え声優」達による、オールドスクールパンクのカバーという珍盤中の珍盤です。確かに昨今のアニソン、キャラソンはロック色やパンク色が強いものも多数あり、音楽アーティストによる一般のJ-POP(或いはJ-ROCK)との垣根は無くなってきている。それにしたって名曲の数々を萌え声で歌いかつアルバムにまでしてしまうのはおそらく業界初ではないだろうか。

案の定、Amazonレビューなどでは非難轟々。整理すると大体以下の通り。
・原曲レイプ
・音楽に力を入れろ
・パンクスと声優オタの両方を馬鹿にしている

パンク好きで、かつ声優好きの私からすると、
声優オタが失望する気持ちは多少解る。彼らは少なからず声優に演じているキャラクターを投影しており、あのキャラクター(の声)にパンクは違う、とかそういうのがあっても可笑しくは無い。

しかしパンクスは狭量でよくない。
私の周辺のパンク好きもそうだが、どうにも彼らは疾走感がないとダメとか五月蝿くないと物足りないとか、「こうあるべき」論で語りたがり、他ジャンルに対して排他的な姿勢をとる。その時点で既にパンク精神などないのだ。

そもそもパンクは型に嵌らない、反骨精神から生まれたものだ。
それはルールを作る側への反抗であり、既成概念を覆す武器である。
つまりこうあるべき、というのはパンクスの敵対勢力なのだ。
解ったかこのファッションパンク野郎が!(愛読書です)

、、、さて取り乱しましたが。
このアルバムは精神性という意味で真にパンクだと思います。挑戦的、挑発的にして脱力感満載のどこにも属さない音楽。フリーウィルが手掛けたという楽曲アレンジ/制作もハイレベルにチープで脱線している。
最後のゴットゥーザ様による"Smells Like Teen Spirit"なんて、まさに朝比奈みくるによる子守唄の如き様相。総じて過去と現代のサブカルチャーが産み落とした混沌(ケイオス)という、マクロ視点を内包した迷盤といえます。オススメは、しない!

パンコレ~voice actresses’legendary punk songs collection~パンコレ~voice actresses’legendary punk songs collection~
オムニバス

曲名リスト
1. 桃井はるこ 「Sex and Violence」 (The Exploited)
2. 池澤春菜 「Basket Case」 (Green Day)
3. 清水香里 「White Riot」 (The Clash)
4. 門脇舞以 「Pretty Fly (For A White Guy) 」(The Offspring)
5. 田中理恵 「Anarchy In The UK」 (Sex Pistols)
6. 後藤邑子 「London’s Burning」 (The Clash)
7. 桃井はるこ 「Call Me」 (Blondie)
8. 池澤春菜 「God Save The Queen」 (Sex Pistols)
9. 清水香里 「Blitzkrieg Bop」 (Ramones)
10. 門脇舞以 「Search and Destroy」 (Iggy & The Stooges)
11. 田中理恵 「Ruby Soho」 (Rancid)
12. 後藤邑子 「Smells Like Teen Spirit」 (Nirvana)

Amazonで詳しく見る


Guilty PleasuresII
Scott Murphy
B0019N1QIC
アニパンク新録音盤:序
アニパンク
B0020NEK2O
GO TO SONG 2
後藤邑子
B001IVU7DK
posted by kerkerian at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月06日

noelle / LOVE ELECTRO2(2009)

カバーシリーズ第2弾。

今回取り上げるnoelleさんは奇矯でもなんでもなく、いたって正統派の女性ボーカルとDJによるプロジェクト。
J-POPカバーの「LOVE ELECTRO」第2弾です。前作は米米、CHARA、くるり、ジュディマリ(何故か2曲)とロック系を中心に世代的にシンパシー持てるカバーでしたが、今回は90年代後期〜00年代。素材の殆どが何らかのエレクトロ要素を持っているため、さほど違和感なくスッと入っていける感じ。

noelleは歌い手さんよりも寧ろ豪華サウンドプロデューサー陣に注目が集まっているようですが、今のトレンドを器用に取り入れた(ここは褒)、いたって平均的な仕上がりになっております(ここは貶)。

この手のエレクトロ・カバーで一つ残念に思うのが、原曲の「コード感」がかなりの割合で失われてしまっている事。特に邦楽は時にメロディよりもコードの浮き沈みで楽曲に起伏を与えることがあるのですが、それを担っていたギターやベースが、4つ打ちとトランシーな電子音に取って替わられるとこうも平坦な印象になってしまうのかと。

LOVE ELECTRO2LOVE ELECTRO2
noelle

曲名リスト
1. 今夜はブギーバック
2. 恋をした
3. ワールズエンド・スーパーノヴァ
4. dancer on the horizon
5. GROOVE TUBE
6. Shangri-La
7. MAYBE TRUE
8. STOROBOLIGHTS
9. MOON WALK
10. dancer on the horizon (80kidz Remix)
11. マシマロ
12. STAR FRUITS SURF RIDER

Amazonで詳しく見る


love electro
noelle
B0018Q7I28
Jazzin’POP
Sweet Beats LUB
B001E8NM2A
ELECTRON
DATA MUTANT
B0014LE1XG
posted by kerkerian at 12:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月01日

V.A. / WE LOVE TM NETWORK(2009)

唐突に始まりました。奇矯なカバーシリーズ。

DJのKEI KOHARA氏を中心とするプロジェクトのTMカバーの2作目。
昨年の"I LOVE TM NETWORK"リリース3ヵ月後にあんなことになってしまったにも関わらず、まさかの第2弾です。既定路線だったとはいえ、なかなかのチャレンジ精神。

ここで取り上げているという事は全編女性ボーカルフィーチャリングなのですが、TMの名曲の数々を今風なエレクトロアレンジ、っつーか中田ヤスタカ的にしただけの没個性的なカバー。その点では前作と大差ないのですが、それでも"I LOVE〜"のほうは意表を突いてインストに仕上げた"Don't Let Me Cry"や、マッチョな男Voのサンプリングのみで女Voが登場しない"Come On Let's Dance"等、それなりにバラエティがあったのです。

翻って"WE LOVE〜"は、全曲のぺーっとしたハウスアレンジ(笑)で、退屈極まりない。例によってPerfume(笑)を思わせるボコーダー(笑)は楽曲と歌い手両方の個性を喪失させた。これではT.UTU(笑)もおかんむりだろう。況やTK(笑)をや。

そして忘れられて涙目の木根さん(笑)

WE LOVE TM NETWORKWE LOVE TM NETWORK
portable

曲名リスト
1. Bang The Gong
2. Love Train
3. 1974
4. Get Wild ’09
5. Here, There & Everywhere
6. Time To Count Down
7. Wild Heaven
8. Human System
9. パノラマジック
10. Still Love Her

Amazonで詳しく見る


I LOVE TM NETWORK
KEI KOHARA+LIFE
B001732TPI
テクノポップアニメ
オムニバス
B001G6RBXG
シャングリラ
BeForU
B001DETGLG
タグ:Japanese house
posted by kerkerian at 02:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする