2009年01月30日

Johnny Hollow / Dirty Hands (2008)

カナダのゴシック・ユニット2ndアルバム。耳慣れない名前ですがAmazon.comの関連リコメンドを見ると、The Birthday Massacre、Emilie Autumなどが出てくることから「おーそっち系。」と思われる向きもありますが、ちょっと違います。

主要メンバーはピアノを兼任する女性Voとチェロ担当の男性、ということから解るように、これまで取り上げてきた華やかさ・重さを標榜するゴシックとは一線を画す感じで、オーケストレーションを交えたアンビエントかつ静謐な響きが特徴的。これをGothic Chamber Music(ゴシック室内音楽)というらしい。因みに日本でもV系などで「密室系」という括りがありますがあれとは全然異なるので注意されたし。

重くても浮遊感があっても、
華やかでも素朴でも、
ゴシックはゴシック。
益々解らなくなりそうですが、パンクと同様これも精神性なのかもしれませんね。

リリカルに響くボーカルと、ピアノの裏に蠢くホラー的空気感が病み付きになる一作です。それでいてビート感のある曲(でも暗い)、キャバレー音楽を現代的に解釈したような曲(当然暗い)などなかなかバラエティにも富んでいて楽しめます。

Dirty HandsDirty Hands
Johnny Hollow

曲名リスト
1. Alchemy
2. Stranger
3. Die For Love
4. This Hollow World
5. Worse Things
6. Nova Heart
7. Superhero
8. Bogeyman
9. Human Lullaby
10. Alibi
11. Stone Throwers
12. People Are Strange
13. Aegis
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Totem
Faun
B000MV9OK4
My Soul Speaks
Lore
B000HWY4AS
Not a Second Time
Ophelias Dream
B0006DVAP0

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2009年01月27日

Enchained Souls / Silentium Aeternus (2009)

アルゼンチンのゴシックメタル2ndアルバム…になるのか?
wikiによるとスタジオアルバム1枚、ライブ盤1枚、EP1枚、デモ盤2枚が既発の模様。

オペラティックな女性Voに、デス声担当男性Voが絡む、スケール雄大な、
当ブログ的には極めて正統派のバンドです、

しかしこの普通さに、
ゴシックメタルの「今」を読み解くカギがあります!(富澤一誠ふう)
まずこのカテゴリでは珍しくメロスピ曲が多い。
90年代半ばからNightwish、The Gathering、Xandriaなどを聴いてきた身としては、「ゴシック=ミッド〜スローテンポで荘厳」というステレオタイプが存在するため
このバスドラ連打、激烈なタム回しはなんだか新鮮。

そしてもう一つちょっと斬新な点を挙げるなら、女性Voが「デスボイス高音パート」も担当している事。これによってメロディックなオペラパート、デス声によるカオスパートT、デス声ユニゾンによるカオスパートUと、3段階変速が可能となり、さらにスパニッシュのエキゾチック感と相まって時折プログレッシヴな様相すら漂います。

とはいえトラックの半数はピアノが主体のメロウな楽曲なので、
従来のゴシック愛好家にも訴求する作品ではあります。

結論としては、最近の人達は結構何でも器用にできるんで、
あんまり先入観持たずに聴いてみると良いよ。

みたいな。

つか

マイスペで配ってるし

値段?

タダ。

enchainedSilentium Aeternus
Enchained Souls

曲名リスト
1. Intro
2. Sicario Sideral
3. Nostalgias (Preludio De Un Suicidio Emocional)
4. Congelando El Tiempo En Paredes
5. Oda A Mi Desolación
6. Requiem I (Retrato De Una Desdicha)
7. Requiem II (Suspiro Intraural)
8. Más Allá Del Muro Del Sueño
9. Paternidad En Inopia
10. Incoherent Minds
11. Eternal Bloody Romance
12. De Misantropía E Hipocresía
13. Arrebato Demencial



River of Tuoni
Amberian Dawn
B00132S47K
When Skies Wash Ashore
Straight Line Stitch
B001BJ65TO
Beautiful Tragedy
In This Moment
B000MCH5N6
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2009年01月25日

Kirlian Camera / Shadow Mission HELD V(2009)

イタリアの超大御所エレクトロユニット、キリアン・カメラの最新作。
活動開始が1980年。Joy Divisionのイアン・カーティスが自殺し、Depeche Modeがデビューした年という事から、その大ベテラン振りがお解り頂けるだろうか。

長らくAngelo Bergaminiのソロ・プロジェクトでSynth-Popサウンドを軸にメンバーは流動的という体制をとっていたのですが徐々にDarkwave色を強め、99年からは固定メンバーとして女性ボーカリストのElena Fossiが参加。特に近年はElena嬢のコスプレを前面に押し出した世界観を展開している模様。

例えば前作"Coroner's Sun"では「覆面強盗と共犯者」という態で、
↓のような感じで無意味に萌え萌えな態勢でリスナーを挑発。





、、、っていうか最後のに至ってはもはや被害者!

今作ではジャケットの通り近未来がテーマのようで、
例によってElena嬢は無意味にボンテージで萌え萌えな態勢で(ry
↓のスペシャルデジパック仕様は1000枚限定だそうです。急げ!


さて取り乱して完全に失念おりました音楽の話ですが、
勿論色モノなどではなく本格派Darkwave。Voは確かな実力と妖艶さでまさに才色兼備。特にルックスで残念な向きも多いこの界隈では光り輝いていますw
トラックも80's〜00'sのクラブ音楽、エレクトロ、ニューロマを総括したような躍動感・浮遊感溢れる作品。若僧には到底真似できない叡智の詰まった、
2009年の必聴盤です。

kirlianShadow Mission HELD V
Kirlian Camera

曲名リスト
1. Heldenplatz (Mission Walhalla IX)
2. E.D.O. (Europe Drama Orbit)
3. Odyssey Europa (Premiere Version)
4. Edges (Mission Walhalla V)
5. K-Pax (Remix by Fotonovela)
6. Alien Chill Calling (Part 1)
7. Enemy Closing In (Albedo 0.64)
8. Alien Chill Calling (Part 2)
9. Julia Dream (kcpf 1)
10. E.D.O. (Europa Drama Orbit - Mixtrumental)
11. Heldenplatz (Mission Walhalla IX - Radio Edit)

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Coroners Sun
Kirlian Camera
B000EDRC0Y

Dead Models Society
Spectra Paris
B000X3USBA
Closer
Joy Division
B000VZC4CQ
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2009年01月21日

64Revolt / Aim For The Flat Top(2008)

北欧シリーズで、次はスウェーデンの電子音楽ユニット"64Revolt"。
4つ打ちに扇情的な男女ボーカルが乗っかる、いわゆるデジタル・ハードコアの部類ですが、不思議とエレクトロ・クラッシュ勢の様な猥雑さを感じさせない。

理由のひとつに、Harsh Voice(強烈なエフェクトで拉げさせた声)をあまり使用せず、
比較的メロディを重視した歌モノになっていることが挙げられる。

そしてもうひとつ彼らの最大の持ち味が、
旧き良きゲーム音楽を思わせる絶妙のウワモノ。

セルフノーツに「他のデジタル・ハードコアバンドの手法を避け、ニンテンドーやC64を思わせる80年代ゲームフレーバーを取り入れたスタイル」とあるように哀愁満点の8ビットゲーム機サウンドが彼らを非凡たらしめている。
そういう意味では同じく北欧ノルウェーのRoyksoppあたりに共通項を見いだせるかもしれない。ジャンル的にあっちは癒しがメインですが。

個人的には"Neat Girl"のリフで聴けるようなオクターブ・トリルの連打が堪らない。
FFVの「クリスタルのある洞窟」を思い出して、えも言われぬ郷愁に浸ってしまいます。友達とファミコンをやり終えて家路につく時に見た遠い夕日…。
3和音の紡ぐ魔法が、そんな思い出を連れて来るようです。

Aim for the Flat TopAim for the Flat Top
64Revolt

曲名リスト
1. C.A.P.I.P
2. Neat Girl
3. Next Generation
4. Alice, Sweet Alice
5. Moving Backwards
6. Rebel Day
7. Second Attack
8. Analog Abomination
9. Hurricane
10. Last Day in Life
11. Martyr
12. Resurrection
13. Defender
14. Radical People
15. Vastly Superior to Humans

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Melody A.M
Royksopp
B0000641RP
coloris
She
B001LKQOJ4

Final FantasyV Original Sound Version
植松伸夫
B00066W4GQ

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2009年01月19日

Indica / Valoissa(2008)

個人的に「2008年ゴシックオブザイヤー」をあげたい一作。

ゴシックとは何か?それはこちらのページに詳しいが、
要は宗教的素地の薄い日本では、ゴシックの本質を理解するのが難しい。よって「黒」「荘厳」「耽美」といった音楽性あるいはファッション性で捉えるのはごく自然な流れということなのです。

さてこのIndica。
フィンランドのバンドながら、その名の通りエスニック要素を多分に含んでいます。
それでも1stから3rdまでは比較的オーソドックスな「ポスト・エヴァネッセンス」的メタルだったのですが、この4thではより東洋的な旋律を押し出し、怪しさ癒しが絶妙なバランスで鬩ぎ合っています。
それでいて根底ににある荘厳、耽美というゴシックメソッドにも則っている。

「怪しさ」という点ではゴシックもエスニックもなんならヴードゥーも・・
違和感無く一絡げにできる日本市場でこそ、聴かれるべき音楽だ!
と私は睨んでいるのですが果たして?(-_-)

関連リコメンドとして、よりアンビエントかつ呪術的な"Shiva In Exile"と、
デスメタルから脱却しエスニック路線に走って旧来のファンから袋叩きにあった(涙、
Tiamatの最新作、そしてロシアのヴードゥー・エレクトロ"Necro Steller"を挙げておきます。

ValoissaValoissa
Indica

曲名リスト
1. Elä
2. Pahinta tänään
3. 10 h myöhässä
4. Hiljainen maa
5. Askeleet
6. Sanoja
7. Valoissa
8. Täältä pois
9. Pyromaani
10. Hämärää
11. Ei enää

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Indica - Valoissa
Indica - Elä


Nour
Shiva in Exile
B00006L5PQ
Deeper Kind of Slumber
Tiamat
B000024DRI
Pulsing Zero(Japanese Limited)
Necro Steller
B001LOKIB0
posted by kerkerian at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | Gothic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

School Of Seven Bells / Alpinisms(2008)

ブルックリンが生んだスーパーノヴァ、School Of Seven Bellsのデビュー作。2008年の大晦日という記念碑的な日に代官山UNITでショウをおこなった事で、注目度↑の気配。逆にいうと日本プロモーションが先行しているのか?Googleで"School Of Seven Bells myspace"と検索しても引っ掛かるのは日本のブログばかり。

シューゲイザーを基調としたサウンドに女性Vo.の天使の歌声。というとコクトー・ツインズをはじめとする4AD系が真っ先に思い浮かびますが、こちらは壮麗さよりもバンドとして音の調和に重きを置いている印象。なかんずく一歩引いたギターノイズが素晴らしい。もうひとつ特筆すべき点としては「双子の姉妹ボーカル」であるという事です。"Half Asleep"に代表されるように、絶妙なハーモニーによって高まる神秘性。このあたりが圧倒的な存在感で神々しさを演出するコクトーとの顕著な違いか。

双子デュオというとどうしてもアイドル的なイメージが先行するわが国ですが、朝の連ドラでマナカナがトリップホップとかにシフトしたらNHKに受信料払います!!取り合えずは、エレポップ路線で地味に頑張っているFLIP-FLAPの今後に期待したい。

AlpinismsAlpinisms
School Of Seven Bells

曲名リスト
1. Iamundernodisguise
2. Face To Face On High Places
3. Half Asleep
4. Wired For Light
5. For Kalaja Mari
6. White Elephant Coat
7. Connjur
8. Sempiternal/Amaranth
9. Chain
10. Prince Of Peace
11. My Cabal
12. If I Had Glass Hands And Glass Feet (feat. Ateleia) [Bonus Track]

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Treasure
Cocteau Twins
B00006L5PQ
forever
FLIP FLAP
B00007F7WA
ふたりうた
茉奈佳奈
B001KNVIKW
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2009年01月14日

Grossstadtgeflüster / Bis Einer Heult!!!(2008)

一発目はドイツのエレポップユニットGrossstadtgefluester(グロスシュタットゲフリュースター)。長。

まさに2008年は日本でエレポップが市民権を獲得した年でした。
ロックもR&Bもアニメ同人系もこぞって「中田ヤスタカ的」テイストに衣替え。エレクトロ好きには随分住み易い世の中になったんじゃないでしょうか。

しかしこれまで独、仏、東欧などアングラシーンの音楽を聴いていた身としてはそのあまりの解り易さに違和感も。

その違和感に対する解のひとつがグロスシュ(ryで何となくわかった気がします。
この手のユニットの歌い手は全くアイドル的でない、という事である。

ロリ声にボコーダーをかけてコケティッシュさを前面に押し出す日本のエレポップに対して、海外のは極めて生々しく感情を発露しているのです。このGrossstadtgefluesterは耳馴染みの良いバックトラックを中心に据えつつ旋律は、時に淡々と、時に素っ頓狂に、時にオバチャン声でバタ臭く歌い上げます。M.I.A.あたりをハウスミュージック的に解釈したような快作です。

やっぱりエレクトロには毒が無いとなー、と思わされる一作。
勿論Perfumeも最高なんですけどね♪

Bis Einer Heult!!!Bis Einer Heult!!!
Grossstadtgeflüster

曲名リスト
1. Kuemmer Dich
2. Komm Schon
3. Lebenslauf
4. Meckerst Immer
5. Dicker Tanz
6. Stille
7. Haufenweise Scheiße
8. IchBinHuiDuBistBuhDuBistSchubiIchBinDu
9. Pimmel und Erde
10. Guter Tag zum Weinen
11. Mach Halt Irgendwas
12. Overdressed & Underfucked
13. Rock 'n' Roll Sexappeal
14. Komm zu Mama
15. Punkrockhighway
16. Lass Deine Blätter Fallen

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Kala
M.I.A.
B000TJ6CM2
GAME
Perfume
B00132S3SK
MORE! MORE! MORE!
capsule
B001FOSLGA
posted by kerkerian at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オル弦リスタート〜序文〜


前サイトからブログを移動しました。
(※ドメインsavady.netの期限が切れてしまったためw)
面倒なので同じブログタイトルお送りしてまいります。

さて2003年3月に開始したこの『オルタナティヴ幻奏』、
当時はオルタナティヴ・ロック中心のレビューサイトでした。

しかし時代は流れたのです!

90年代初期、それまでのHR/HM勢、スタジアムロックが主流の音楽シーンをNirvanaを始めとした所謂グランジ勢が塗り替えたように、今まさにオーガニックなポップスからエレクトロ・ミュージックへ、若しくはシンプルなロックンロール・リバイバル勢からゴシックロック(メタル)へのパラダイム・シフトが始まっているのです!

そう、未曾有の経済不況だからこそ、求められるのは過剰の美学。

・・・単に私の音楽嗜好が変化したに過ぎませんw

そんな訳で、当ブログでは、Electro、Gothic、Darkwave、Industrialなどのダーク系、電子音楽系を新時代のオルタナティヴ音楽(従来のメインストリームに取って代わる音楽)と位置づけて取り上げていきます。

引き続き、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
posted by kerkerian at 16:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする