2019年08月24日

Xeno & Oaklander / Hypnos(2019)

USシンセデュオによる6thアルバム。

アルバムオブザイヤー2016の名作"Topiary"から3年、待望の新作です。既にMinimal-Synth界の主要人物となった感のある彼らはアナログシンセ愛好家からの熱心な支持を得ている訳ですが、初っ端の"Fire And Smoke"から何か様子が違う...構成はいつものミニマルエレクトロだが音自体が妙にFuture-Popしている。Sean氏曰くモノフォニックからポリフォニックにシフトしたとの事で、要は音が分厚くなったということかな...悪い意味で、やりおったな...!

彼ら特有のソフトリーでノクターナルな健在なものの、本作の主役はブリブリと、ペチペチと主張するリズム群だ。Liz嬢の「〜〜ッススス」という心地よいサ行のウィスパリングも相俟ってASMR好きには堪らんのではないかな。だがしかし歌メロが物足りなさ過ぎる。Vo原理主義のフィメこれ的にはビート指向に成り過ぎて大いに不満だ。唯一留飲を下げたのは6曲目の"Altamira"。適度なメロがありつつリズムトラックが80'sテクノ...というかTM NETWORKみたいでクスッとした。このノスタルジヰ、良い意味でチープなスリルに身を任せてみるのも一興だ。

【Favorite Number】Insomnia / Altamira

HypnosHypnos
Xeno & Oaklander

曲名リスト
1. Fire And Smoke
2. Hypnos
3. AngAclique
4. Insomnia
5. The Light, The Whisper
6. Altamira
7. A World Without Sun
8. Athena

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The Linear Way
Linear Movement
The Linear Way
Fierce
Hante.
Fierce
Infrarouge
Minuit Machine
Infrarouge
posted by kerkerian at 17:57 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月22日

Primier / Novelty(2019)

USのエレクトロSSW/Producerによる1stアルバム。

ジャケのビジュアルからアーバンギャルドフォロワーなのかなと思いましたが意外と音楽性は当たらずとも遠からず...Alyssa Midcalf嬢によるソロプロジェクトPrimierは、RolandのJUNOシンセで全て構築されたSynth-Popは浮遊感と重力性を兼備する。Alyssa嬢の紡ぐ旋律は極めてメロディアスで、かつエレクトロシンガー屈指の儚く程よいソウルネスも感じる美声が桃源郷に誘う。

そして煌びやかなだけではなく仄かなダークネスをも標榜しているのがPrimierの真骨頂。その象徴がThe Beach Boysのカバー"Til I Die"だろう。ビーチボーイズでこのをチョイスする時点で既に尋常じゃないが、ブライアン・ウィルソンの病みきった状況が綴られる同曲を本人よりも悲壮感漂わせて歌唱、対比するようにSynthサウンドが煌々しているのが闇深さを感じてならない。オブザイヤー候補として、このDarkwave寄りの佳作は私の印象に刻まれた...!

【Favorite Number】Anesthetized / Til I Die

NoveltyNovelty
Primier

曲名リスト
1. Anesthetized
2. My House
3. A Broken Person’s Game
4. Concrete Walls
5. Til I Die
6. The Firmament
7. Life is Funny! Ha Ha
8. TVI

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Your Need
Kedr Livanskiy
Your Need
Musica Lunae
Ari Masonq
Musica Lunae
Perfect Storm
Vanbot
We Are Science
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タグ:Synth-Pop US
posted by kerkerian at 01:15 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月06日

The Cranberries / In The End(2019)

アイルランドのAlternativeレジェンダリィによる8thにしてラストアルバム。

1989年に幕を開け2019年に幕を閉じた平成時代。活休を挟んでいるものの、奇しくもほぼ同一期間を駆け抜けたバンドがこのThe Cranberries。1989年に結成された彼らはこの最新作リリースの2019年4月26日をもってクランベリーズ時代に終止符を打つのである...その要因が不世出のボーカリストDolores O'Riordanの死去である故に、本作の感想も感傷的にならざるを得ない。2018年のドロレス嬢急逝の報に接し、D.A.R.K.が最後の声になるのかなと思っていただけに、6th"Roses"に続くフル新作11曲分も命が吹き込まれていたことに驚きと感謝の念を禁じ得ない。

一時代を築く、と言いますがThe Cranberriesの場合はフォロワー不在のまま過ぎた30年間だったなあと本作を聴いて改めて感じる。唯一無二ゆえシーンの象徴的存在では無かったが"Dreams"や"Zombie"には90年代の風景を連れてくる、時代を象徴する引力があったように思います。そして本作...相変わらず滋味なアルバムですが同じように将来、"All Over Now"や"Got It"を聴いてこの10'sの終わりを思い出すのだろう。神々しい歌声を携えたまま本当に神になったのだな...ありがとうクランベリーズ、おやすみなさいクランベリーズ。

【Favorite Number】All Over Now / Wake Me When It's Over / Got It / In The End

In the EndIn the End
The Cranberries

曲名リスト
1.All Over Now
2.Lost
3.Wake Me When It’s Over
4.A Place I Know
5.Catch Me If You Can
6.Got It
7.Illusion
8.Crazy Heart
9.Summer Song
10.The Pressure
11.In the End

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Everybody Else Is Doing It, So Why Can't We?
The Cranberries
Everybody Else Is Doing It, So Why Can't We?
No Need To Argue
The Cranberries
No Need To Argue
To The Faithful Departed
The Cranberries
We Are Science
posted by kerkerian at 17:55 | Comment(0) | Alternative | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月05日

Lighthouse In Darkness / The Melancholy Movies(2019)

ジャケのビジュアルワークからも想起できますが、レトロな匂いが漂うElectro-Gothに大変弱い。Gothic-MetalバンドFlowing Tearsで名を馳せたVoのHelen嬢、同じくGothとRock/Metalのクロスオーバーを得意とするSacha氏のデュオはTrip-HopやElectroを主軸とした音楽性に持ち味の暗黒要素を加える事で極上のシネマチック・ソウルフル・ノスタルジック音楽を錬成してしまった。

過去アルバムオブザイヤー作のPromenade CinemaPhantogram好きは勿論のこと箱庭ゴシック系のDoujin好きにも刺さる、ある種のベタなポップネスを携えるLighthouse In Darkness。駄菓子菓子、オバ声もとい中性的なHelen嬢のヴォイにより決してゴス"ロリ"ではないのでそこら辺注意されたし。ドイツいやさヴァイマル共和政の音楽は質実剛健でなくてはならないのだ...!

【Favorite Number】The Melancholy Movies / Mother Of Creation

The Melancholy MoviesThe Melancholy Movies
Lighthouse In Darkness

曲名リスト
1.The Melancholy Movies
2.The Lights of the Skyline
3.Photography of a Ghost
4.Monochromatic Memories
5.The Soundtrack of Decline
6.Storm of Cries
7.Oceanbliss
8.Mother of Creation
9.A Nightly Odyssey
10.Some Magic

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Razorbliss
Flowing Tears
Razorbliss
Eyelid Movies
Phantogram
Eyelid Movies
We Are Science
Dot Allison
We Are Science
posted by kerkerian at 18:22 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月06日

KuuΔelta / Into The Darkness(2019)

フィンランドのAlternative-Metalバンドによる1stアルバム。

フィンランドでもロシア寄りの都市Kouvolaのバンドということで、北欧メタルのパブリックイメージとはやや異なる、WitchcraftKadebraを掛け合わせたようなロシア的雰囲気を湛えたメタルを鳴らすKuuΔelta(クーデルタ)。DeltaのDを"Δ"で表記する中二感もがまたロシア的で、キリルのДeltaにしなかったのはソ芬戦争の遺恨によるせめてもの抵抗なのか解りませんが。別に...ロシアの事など気にしていないわ...!(クーデレた)

加えて彼らをハイブリッドたらしめているのがFolk-Metal的トラッド感。女性ギタリストKata嬢はシタールの使い手でもあり、"Into The Darkness"での飾り気ないオブリから"Sleep Forever"での溜息が出るようなリードプレイまで、推し引き加減の「解り手」感が凄い。本職のギターも素晴らしい安定技巧でバンドのヘヴィネスとメロディアスの両面を支える。一方VoのSanni嬢もAmy Leeを思わせる神々しいGoth歌姫の存在感を放つ。この紅二点とリズム隊が織り成すトライアングル、いやさデルタフォース。こやつら練度高いわ...!

【Favorite Number】Into The Darkness / This Reality / Sleep Forever

Beautiful IllusionBeautiful Illusion
KuuΔelta

曲名リスト
1.Into The Darkness
2.Let It All Out
3.This Reality
4.Beautiful Illusion
5.Divided Lines
6.Decision
7.My Safe Place
8.Sleep Forever
9.My Cloud
10.Dissolve
11.Glass
12.Major Mistake

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Искусство драм
Maleficium Arungquilta
Искусство драм
The Dark Side
Princess Miyu
W
Tuuliset Tienoot
Indica
Kill For Love
posted by kerkerian at 00:28 | Comment(0) | Metal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする