2018年06月22日

Lovelorn Dolls / Darker Ages(2018)

ベルギーのElectro-Gothユニットによる3rdアルバム。

ほぼ毎年恒例のAlfa-Matrix祭り第1弾は、ダーク・エレクトロものが主軸の同レーベルに於いて、バンドサウンドを打ち出す異色の存在Lovelorn Dolls。Synth色が濃くなった2nd"Japanese Robot Invasion"に比べるとソリッドなGothic-Metal色が強く、1stの"House Of Wonders"に近い印象だ。但しサウンドの重厚感、メロのキャッチーネスなどあらゆる要素が比較にならない程バージョンアップを遂げている。

バリエーションの豊富さも出色で、ミッド・テンポの典型的Goth-Metalの冒頭"Darker Days"とラスト"Another World"に挟まれる形で、一貫したテンポや重さの楽曲を並べつつも煌びやかなSynthやトランシー、ギターリフで様々な表情を魅せる。完全に垢抜け一皮剥けたKristel嬢のVoも、今ひとつ印象薄だった前2作を完全に払拭した感があります。ヤンデレ風を演じつつもチャーミングさが隠しきれないNINのカバー"Hurt"も必聴...トレント信者は顔を顰めるかもしれないがね...!

【Favorite Number】Darker Days / Lament / Shining Star Legenda Natura

Darker AgesDarker Ages
Lords Of Acid

曲名リスト
1.Darker Days
2.Dead Sea
3.Lament
4.Shining Star
5.Happy Endings
6.Psalms
7.Love Missile
8.Maniac Girl
9.Legenda Natura
10.Another World
11.Hurt
12.Maniac Girl (Helalyn Flowers Remix)
13.Shining Star (Battlejuice Remix)
14.Darker Days (Noire Antidote Remix)
15.Happy Endings (Kai Otte Bad-End Remix)
16.Love Missile (Restriction 9 Remix)
17.Shining Star (SIN.SIN Remix)
18.Happy Endings (Symbiotic Stasis Remix)
19.Darker Days (Adam Kult Remix)
20.Happy Endings (Elyose Heavy Remix)
21.Love Missile (Benjamin’s Plague Remix)
22.Happy Endings (Radiograph 80s Remix)

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Lunar Nature
Dreamside
B002VKPOP8
Touch in the Dark
Asrai
B0002MHE00
Imaginary Monsters
Birthday Massacre
B00576U8VS
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2018年06月16日

Lords Of Acid / Pretty In Kink(2018)

ベルギーのテクノ・レジェンドによる6thアルバム。

前作"Deep Chills"で12年振りの復活を果たしたLords Of Acid。その翌年には新作制作がアナウンスされ、少し間が空いたものの、Kickstartarで€800の調達に成功しリリースに漕ぎ着けた。Marnieの時に彼女レベルですらクラウドファンディングが必要なのかと書いた思いを今回も感じたが、固定ファンの付いた大御所だからこそ集客が可能な訳で...とこれも同じこと書いてたわ...!ともあれ、キッズの頃に揺さぶられた音楽があるなら、大人になってから是非活動を積極的に支援して欲しいですね。時が経ってもアーティストが創作に意欲的なのは幸運なことなのだから。

さて今回も例によりVoが交代しており、創始者のPraga Khan氏のパートナーを努めるVoはMarieke Bresseleers嬢。それ以外は91年の1stから不変のスタイルを堅持...ジャケは趣味が悪くて最高だし、音楽は旧き良きデジコアの残滓とElectroclashが知性的に絡んだIndustrial。前作と比べるとパーティー感が薄れた気がするのは、よりクールめな歌唱のMarieke嬢の印象が強いのかもしれない。Industrial-Rock風味な楽曲が多いのもそういうことだろうか。これだけ猥雑っぽい世界観を打ち出しながらも不思議とアバズレ感を与えず寧ろスタイリッシュに落とし込んでいるのがLords Of Acidの素晴らしいところ。因みにbandcampの彼らのタグに"acid house"があるが、Lords Of Acidが演るHouseはAcid Houseではありません(哲学)。

【Favorite Number】Flow Juice / Goldfinger

Pretty In KinkPretty In Kink
Lords Of Acid

曲名リスト
1. Break Me
2. Ma Fille De Joie
3. Sex Cam Girl
4. Flow Juice
5. Like Pablo Escobar
6. Before The Night Is Over
7. Androgyny
8. Goldfinger
9. What The Fuck
10. So Goddamn Good
11. My Demons Are Inside
12. We Are The Freaks

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Cult Of Fake
Angelspit
B01FZ8PCE0
Machine Love
Genitorturers
B000021XSW
III
Shiny Toy Guns
B00908DDU2

posted by kerkerian at 01:52 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月15日

New Haunts / Worlds Left Behind(2018)

UKエレクトロ・プロジェクトによる1stアルバム。

英ブリストルといえばMassive AttackやTrickyはじめ、何といってもTrip-Hop発祥の地...そこで産まれた音楽と言うだけでフィメこれ的には間違いなし...!くらいに言い切れる信頼のブランド。このNew Hauntsはそうした個人的な定説に半分は沿っていて、半分は裏切っている...勿論良い意味で...!

カテゴリ的にはGoth風味を纏ったDarkwaveなのだが、New Hauntsの特徴はビートレスである事。疾走感というだけでなく、ループ感が皆無。なのでTrip-Hopのようにユラユラと乗ることも許されない。かといってAmbientという程静かでもなく、Industrial的なエレメンツも多用される。総じてExperimentalなのですが、直近のSoft As SnowFever Rayのような変態的なのともちょっと違う。とにかく不規則で不協和、それでいてAlice Sheridan嬢がソウルフルな美声でエモーショナルに歌い上げる(高音の不安定なビブラートが病的で最高)ものだからカテゴライズに悩む。これは新たな変態なのかもしれない...解り難いけどなんだかスタイリッシュ。気難しい眼鏡を掛けた雰囲気イケメン、中身はサイコパスでしたみたいな...!

【Favorite Number】Reactions / Left Me Cold / New Haunts

My IndigoWorlds Left Behind
New Haunts

曲名リスト
1. Ingrained
2. Reactions
3. Left Me Cold
4. Hymns
5. New Haunts
6. Waves
7. Same Medicine
8. Safe out Here
9. Ice

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Lingua Ignota
Wind Atlas
B079B6KHP3
The Upper Room
VV & The Void
B00DW0TGY6
Sparkle [Analog]
Austra
B0057OOPPA
posted by kerkerian at 01:25 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月13日

My Indigo / My Indigo(2018)

オランダのAlternative-Rockプロジェクトによる1stアルバム。

Within Temptationのボーカリストとして著名なSharon den Adel嬢...個人的にウィズインは2007年の"The Heart of Everything"が頂点だったと思っているので、ソロ活動開始は遅すぎたくらいの印象ではあります。自身と向き合った、内省的な作品というだけあり、Kate BushやFlorence and the Machineの影響を感じさせるオーガニックなIndie-Rockです。

Symphonic-Metalの制約とか世界的な名声とかに縛られない、伸びやかな歌声と自由な楽曲は心地よさを与え、かつPopに成り過ぎてもいないアダルト・コンテンポラリーな聴き応えを有する深いアルバム。改めてSharon嬢の歌唱は超一流で、天性のメロディメーカーだなと思わされる。全曲シングルカットできるようなクオリティで、同じようにソロ1stであるDolores O'Riordan(ex.The Cranberries R.I.P...)の"Are You Listening?"やAnneke van Giersbergen(ex.The Gathering)の"Everything Is Changing"に似た好印象を抱いています。そういえばどちらもアルバムオブザイヤーでしたが果たして...?

【Favorite Number】Crash and Burn / Out of the Darkness / Black Velvet Sun / Where Is My Love

My IndigoMy Indigo
My Indigo

曲名リスト
1.My Indigo
2.Crash and Burn
3.Out of the Darkness
4.Indian Summer
5.Black Velvet Sun
6.Where Is My Love
7.Someone Like You
8.Star Crossed Lovers
9.Lesson Learned
10.Safe and Sound

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Auri
Auri
B079B6KHP3
Over
Frequency Drift
B00DW0TGY6
No Roots
Alice Merton
B07BN6W5HF
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2018年06月11日

Soft As Snow / Deep Wave(2018)

ノルウェーのエレクトロ・デュオによる1stフルアルバム。

名は体を表す…正にタイトル通りのディープなDarkwaveだ。StereogumサイトがPurity Ringのシンセ・ビートとThe Knifeのエクスペリメンタル性を併せ持つ感じ、とベタな解りやすい例えで評している通りの音楽。個人的にはPurity Ringの清冽さは極表層的なところで、Gazelle Twin × The Knifeというのが本質的なところだろう...つまり2018年の変態エレクトロ枠ってことですな...!

とはいえ、もう少しエンタメ要素があるのがSoft As Snowで、アトモスフェリックなミニマルウェーブを下地に先の読めないプログレッシブな展開、そこにOda Egjar Starheim嬢が抑揚のない旋律を蠱惑的に、駄々を捏ねるようにさえずる。通常はこのロリロリしい声で若干のポップさを感じることができるものだが、彼らの場合は拉げた音像も相俟って逆に病的な狂気を演出する方に作用している。いやマジで『シャイニング』で双子の女の子が呟くシーンが頭をよぎる様な空恐ろしさ。中盤に2曲"X"、"Tropical Speed"というDrum'n Bassを交えた賑やかしいFuture-Popがあるのだがインストゥルメンタル。ドラムンなんぞに乗って歌う陽キャじゃないわと言わんばかりの徹底振り、嫌いじゃないけどこれが歌ものだったらアルバムの印象も少し救いがあるものになったのに...とか思ってしまう俺にはストイックさが足りないのかもしれない。

【Favorite Number】Snake / Be My Babe / Pink Rushes

Deep WaveDeep Wave
Soft As Snow

曲名リスト
1. Black Egg
2. Snake
3. Drip
4. Deep Wave
5. X
6. Tropical Speed
7. Be My Babe
8. Pink Rushes
9. Dry
10. XX
11. Sleep/Slip
12. Låssbyn
13. Mass

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Vive La Void
Vive La Void
B07B5WB6XN
Of Matter and Spirit
Aïsha Devi
B079B5KHS7
Poemss
Poemss
B00HNR40E0
posted by kerkerian at 23:40 | Comment(0) | Electro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする